「ハイエース」がデビュー18年の記録を更新中!? なかなか「モデルチェンジしない!」 ロングセラーのクルマ3選
くるまのニュース / 2023年1月1日 10時10分
クルマは数年に1度のフルモデルチェンジによって進化していきますが、なかには10年以上もフルモデルチェンジされずに販売を継続する車種もあります。今回はそのなかから3車種を紹介します。
■2023年も販売する? それともモデルチェンジ? ロングセラーモデル3選
クルマは発売から数年するとフルモデルチェンジがおこなわれることが一般的です。国産車ではおよそ5年か6年に1度、早いクルマだと4年ほどでフルモデルチェンジすることもあります。
一方で、地道な改良のみを重ねながらも、全面刷新はされずに販売継続している車種も存在しています。
●トヨタ「ハイエース」
トヨタ「ハイエース」は日本初の「新分野キャブオーバーバン」をコンセプトに1967年に登場。2代目以降は商用車でありながら乗用車的センスを備えたクルマとして開発され、現在のミニバンにつながる多人数乗りワゴンモデルのジャンルも開拓しています。
そんなハイエースは信頼性の高さや広い室内などが評価され、日本をはじめアジアや中近東、オセアニア、アフリカ、中南米など世界中で展開されています。
現行型(200系)は商用バン仕様を中心にしたラインナップで2004年8月から販売開始。先代モデルと比べるとデザインは一新され、衝突安全性能の向上や環境性能の向上が図られました。
その後18年間に渡ってフルモデルチェンジをせず販売を続けていますが、フロントフェイスの変更や安全装備の充実など地道な小改良を継続中。現行モデルでは衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、パーキングサポートブレーキをはじめとする「トヨタセーフティセンス」が装備されるなど、現代のクルマに求められる安全性能を持ったクルマとなっています。
なお2019年には、海外向けの後継モデル(300系)も登場していますが、ボディサイズを大幅に拡大したこともあって日本市場への展開はされていませんが、高級ワゴン仕様のみが「グランエース」の名で2019年11月に国内導入されています。
●トヨタ「ランドクルーザープラド」
日本を代表する本格的なクロスカントリー型四輪駆動車といえば「ランドクルーザー」シリーズが挙げられます。
そのシリーズのなかでも「ランドクルーザープラド」は人気の中心となるワゴンモデルです。
現行モデルは2009年9月に発売した4代目。国内では従来ラインナップされていた3ドアが廃止され、5ドアのロングボディのみの展開となっています。
堅牢なラダーフレームにボディを架装する本格的な構造で、サスペンションもフロントにダブルウイッシュボーン、リアが4リンクのリジッドアクスルを採用し、高い悪路走破性を誇ります。
最新のモデルでは2.8リッター直列4気筒のクリーンディーゼルと2.7リッターガソリン自然吸気エンジンを用意。室内は5人乗り2列シートと7人乗り3列シートを設定するなど、さまざまなニーズに対応しています。
外観もフロントフェイスを中心にマイナーチェンジで2度更新される一方で、環境性能や安全技術も更新されるなど、地道な改良も欠かしていません。
先進運転支援機能のトヨタセーフティセンスも採用され、パーキングサポートブレーキも装備するなど、デビュー13年経過してもいまなお現役を続けています。
■ライバル多数で「激戦区」のミニバンもロングセラーモデルがある?
ハイエースやランドクルーザープラドなどの商用車やSUVとは違い、高い販売シェアを占めるのがミニバン市場です。
国内各社はミニバンの開発に注力しており、ライバル車種も多い中で唯一フルモデルチェンジされずに長く販売しているモデルがあります。
唯一無二で無敵状態!? 三菱のオールラウンドミニバン「デリカD:5」
●三菱「デリカD:5」
デリカD:5はミニバンとSUVを融合させた「オールラウンドミニバン」として2007年1月に発売。
ミニバンに必要不可欠な両側スライドドアのボディを持ちながらも、185mmの最低地上高や、多板クラッチの締結力を強めるロックモード付きパートタイム4WDを持つなどSUV並みの悪路走破性を持っています。
2019年には大幅改良をおこない、三菱のフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を採用。インテリアデザインも一新され、全体的に旧モデルよりも高級感を向上、迫力が増したデザインとなっています。
ほとんどフルモデルチェンジに近い刷新を図り、これまでも搭載エンジンなどもいくどか変更を経験しているデリカD:5ですが、ベース自体は2007年の登場時とは大きく変わっておらず、三菱の主力モデルとして15年以上継続して販売されています。
※ ※ ※
発売から1年程度で生産を終えてしまう車種もあるなかで、10年以上継続して販売できるクルマは、ほかのクルマにはない魅力が溢れていることはもちろん、10年以上基本構造を変えずに販売を継続できるという、基本性能自体が時代に流されないハイレベルなものであると考えることもできます。
しかし一方で、今回紹介の各モデルのなかにはフルモデルチェンジに関する噂も多く聞かれるモデルもあることから、2023年には待望の新型が登場するのか、期待が高まります。
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