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新たな「高性能セダン」日本導入か 中国「03+ Cyan」を鈴鹿で目撃!? 勢力伸ばすLynk&Coとは

くるまのニュース / 2022年12月27日 20時10分

日本市場に参入するという噂もあるハイパフォーマンスセダンが日本で目撃されました。このハイパフォーマンスセダンにはどのような特徴があるのでしょうか。

■中国のハイパフォーマンスセダンが目撃された

 2022年11月、三重県の「鈴鹿サーキット」で、中国のナンバープレートを付けたのある中国製のハイパフォーマンスセダンのテスト風景が目撃されました。
 
 このハイパフォーマンスセダンにはどのような特徴があるのでしょうか。

 中国の民間メーカーでは最大規模を誇る「ジーリー(吉利汽車)」。

 前身は創業者の李書福が写真館経営によって得た元手で設立した冷蔵庫部品製造会社でした。

 1993年には倒産した国営の二輪車製造工場を買収し、長らくの夢だった「自動車産業参入」へ一歩ずつ歩みを進めていきます。

 当時の中国では自動車製造の新規参入が困難であったため、李書福は法律の穴を突いた生産方法で初の量産モデル「豪情」を1998年8月に完成させました。

 2001年には晴れて正式な自動車メーカーとして政府より認可を受け、そこからは鰻登りの勢いで急成長を遂げます。

 2010年にはボルボ、2017年にはロータスなどの名門ブランドを次々と買収、2021年はグループ全体で年間220万台を生産する一大企業にまで発展しました。

 ジーリーは数多くの独自ブランドも展開していますが、なかでも大きいのが2016年に誕生した「リンク・アンド・コー(Lynk & Co)」です。

 傘下に収めるボルボと共同で立ち上げられ、従来のラインナップよりも「若者向け」の商品展開を重視。

 これまでのジーリーにはなかったようなスタイリッシュでスポーティーなモデルが特徴です。

 ラインナップのなかでも、スポーツセダンの「03」はろくに人気の車種で、03は2018年10月に中国から500名以上のお客さんと報道関係者を招待し、日本の富士スピードウェイで大々的なワールドプレミアをおこなっています。

 当時日本での具体的な販売計画が無いにもかかわらず日本で発表をおこなおこったことは大きな話題となりました。

 また、TCR仕様「03 TCR」はFIA 世界ツーリングカー・カップ(WTCR)にも「シアン・レーシング」から参戦しており、ドライバーズチャンピオンやチームズチャンピオンに何度も輝いています。

 03のボディサイズは、全長4684mm×全幅1843mm×全高1460mmとなり、1.5リッター直列4気筒ターボエンジンと2リッター直列4気筒ターボエンジンの2種類をラインナップ。

 トランスミッションは7速デュアルクラッチトランスミッションを搭載しており、ストレスフリーでキビキビとした走りを楽しめます。

 また、2021年にはスポーツモデルの「03+」も投入されました。

 こちらは通常の2リッターターボモデルと比較して出力を11ps向上させており、トランスミッションも8速オートマチックトランスミッションを搭載。時速100kmまで5.7秒で加速する刺激的なスポーツセダンとなります。

■日本で目撃された高性能セダン「03+ Cyan」とは

 今回、鈴鹿サーキットでテストしている様子が目撃された03は、「03+」をベースとした「03+ Cyan」となります。

 このモデルはシアン・レーシングから参戦している03 TCRのエッセンスを市販モデルに落とし込んだ特別仕様車です。

 曙ブレーキ製4ポットキャリパーや、減衰力を10段階で調整可能なビルシュタイン製ダンパー、ミシュラン製パイロットスポーツ4S(245/35ZR19)を標準装備。

 また、03+ Cyanの上級グレードでは3段階の迎角調整機能付き大型カーボンスポイラーを装備し、オプションで助手席12wayパワーシートと助手席シートヒーターが選択可能(4000元)です。

 車体色にはシアン・レーシング伝統の「シアン・レーシング・ブルー」を採用、毎日のドライブがWTCRのレースのような気分になることでしょう。

 03+ Cyanの価格は23万6800元(邦貨換算:約459万7800円)、トップグレードが2万元高い25万6800元(約498万6100円)となります。

 03+のベースモデルが19万8800元(約386万1000円)なので約100万円以上の差がありますが、内容を考えると割安でしょう。

「03+」をベースとした「03+ Cyan」「03+」をベースとした「03+ Cyan」

 また、リンク・アンド・コーは03+よりもホットな特別モデル「03++」の投入を予定しているという情報もあります。

 エンジンは出力345hpまでチューニングされると噂されており、価格は依然として不明なものの、大きな話題となっています。

 そしてこのたび目撃された03+は、中国のナンバープレートを付けた左ハンドル車でしたが、2023年にはオーストラリア市場向けに右ハンドル車が導入される予定です。

 BYDが日本市場で販売する新型EV3車種もオーストラリア向けと同じ右ハンドル車です。

 03+が日本で正規輸入販売されるという噂も2023年は噂ではなくなる可能性が高まっています。

 日本市場への参入が期待されるリンク・アンド・コーですが、即戦力となりうる電動車だけでなく、今では貴重なハイパフォーマンスセダンも投入すれば、日本市場の大きなゲームチェンジャーとなりえるかもしれません。

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