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寒い時期に「マフラーから白い煙」なぜモクモク出る? 出たらヤバい!? 白煙の正体とは?

くるまのニュース / 2022年12月24日 6時30分

寒くなると、クルマのマフラーから白煙が出ていることを見かけることがあります。通常は心配ないものですが、場合によってはエンジン内に異常が発生していることがあるようです。

■なぜマフラーから白い煙が出る?

 冬の寒い時期になると、クルマのマフラーから白い煙が出ていることがあります。
 
 夏にはほとんど見たことがない白い煙に、クルマの故障を疑う人もいるかもしれません。なぜ白い煙が出るのでしょうか。

 まず、エンジンの仕組みを確認し、燃料が燃やされマフラーから排気されるまでの過程を見てみましょう。

 エンジンの燃焼行程は、「エアダクトより空気吸入」→「エアクリーナーでゴミを除去」→「スロットルバルブで空気量調整」→「インテークマニホールドで燃料と混ざり混合気になる」→「エンジン上部吸気バルブより吸入されピストン圧縮」→「プラグにより点火し爆発」→「ピストン上下運動後エキゾーストマニホールドより排気」→「三元触媒にてろ過」→「マフラーより大気中へ放出」となっています。

 多くの場合は、エキゾーストマニホールド以降の排気管経路で煙が発生していることが考えられます。

 冬場は外気温が低く、エンジン周辺との温度の差がかなりあり、この外気温との温度差で結露が発生します。その結露がマフラーより排出されて白煙のように見えるのです。

 このような場合は故障とは関係なく、結露が収まってくると白煙から透明色に変化します。しかし、エンジン暖機が終わっても透明色にならない場合は何らかの異常が考えられ、その問題点がエンジン内部にあるのでとくに注意が必要です。

 異常が発生して白煙が出続けるときは、燃焼行程でガソリンとともにエンジンオイルが燃えていることが懸念されます。

 原因としては、エンジン内部部品の劣化が考えられとくに「ピストンリング」の変形・摩耗や「PCVバルブ」の故障などが考えられます。

 よく、「エンジン暖機運転が終了していないのに高回転でエンジン回さないほうが良い」という話を聞いたことがあるかと思います。

 エンジンの部品は、各部品同士が熱膨張することで密着する高度な設計になっており、その高度な密着を保つために適正な締め付けトルクが指定されているほどです。

 暖機運転が終了していないときにエンジンを高回転で回すと、各部品の摩耗が大きくなって消耗してしまうのです。

 例えばピストンリングなどは、バネの反発力でピストンホールとピストンを密着させています。

 ピストンリングは高回転・高負荷で上下運動する場所の部品であるため、適正なバネ反発力が得られなくなってすき間ができ、エンジンオイルが上がってしまいスパークプラグによってともに点火され燃焼されることも考えられます。

 このような場合に発生する白煙は、冬に限らず夏でも発生します。冬だから起きやすいということはないと考えていたほうが良いでしょう。

 さらにはPCVバルブ故障も早期対応が必要です。

 PCVバルブの構造は、アクセルONで正圧(大気圧)、アクセルOFFで負圧(大気圧以下)になり、アクセルOFF時負圧になるとPCVバルブが開いてブローバイガスと呼ばれる未燃焼ガスを再度燃焼させる役割があります。

 このバルブが故障するとブローバイガスの再燃焼が不可になり、エンジン内部圧力が上昇。エンジン内部圧力が上昇すると、シリンダブロック上部下部などのクリアランス部分のパッキンなど弱い部分からのオイル漏れが発生する原因にもなります。

 この場合もマフラーより白煙が発生するほか、「マフラーから異臭」がすることもあります。

「夏場なのに白い煙が出ている」「エンジン暖機運転終わっているのに白い煙が消えない」「マフラーから異臭がする」などの症状がある場合、早めにプロに診てもらうことをオススメします。

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