シフト「レバー」がなくなった!? 「プリウスシフト」を超えるホンダ・日産の「斬新シフト」は普及するのか?
くるまのニュース / 2022年12月26日 10時10分
一部のユーザーからは「プリウスシフト」とも呼ばれている電制シフトは、近年さらに進化を遂げ、2022年には相次いで「ボタンスイッチ」タイプのシフトが登場しています。ホンダや日産で登場したこの「斬新シフト」について紹介します。
■2022年はホンダ、日産と「斬新シフト」搭載の新型車が相次いでデビュー
いわゆる「電制シフト」の普及にともない、クルマのシフト操作が従来のレバー式から変わりつつあるといいます。
2022年に相次いで登場したニューモデルの「斬新すぎる」シフトについて振り返ります。
クルマのシフト操作はこれまで、マニュアルトランスミッション(MT)、オートマチックトランスミッション(AT)に関わらず、長らくレバー式による操作が一般的でした。
そのため運転席と助手席の間にあるセンターコンソール部には、ATとMTのシフトレバーがそれぞれ収まるように、一定のスペースが確保されていました。
ところが近年は多くの乗用車がAT専用となったことや、前席左右・前後のウォークスルーなどを考慮するミニバンや軽ワゴンなどが増えたこともあって、シフトをセンターコンソールには配置しないレイアウトも増えました。
さらにトヨタ「プリウス」に代表されるハイブリッドカーの多くが、手首や指先だけの簡単なクリック操作だけで動く斬新な電制(電子制御)シフト、いわゆる「プリウスシフト」を採用。
その先進的なイメージとともに、各メーカーのニューモデルへと広く普及するようになったのです。
そんななか、もはやシフトチェンジはレバーによる操作ではなく、より簡便なボタン操作へと切替えたメーカーも現れました。
国産メーカーのなかでも進んでいたのはホンダです。
2017年に発売された2代目のスーパースポーツ「NSX」にはMTの設定がなく、9速DCT(デュアルクラッチトランスミッション)のみが用意されました。
そしてセンターコンソール部に採用されたのが「エレクトリックギアセレクター」と呼ぶボタン式の電制シフトだったのです。
ホンダのエレクトリックギアセレクターは、ブラインドタッチが可能なよう、バックギアやドライブギアのボタン形状を大きく変えることで、シフトミスを防ぐ工夫もされたものでした。
その後ホンダではエレクトリックギアセレクターを「CR-V」など各量販モデルにも展開。
2022年に発表された新型ミニバン「ステップワゴン」や、新型SUV「ZR-V」にも採用されるなど、その勢力はいまも拡大中です。
一方で、2022年11月にフルモデルチェンジした日産の新型ミニバン「セレナ」にも、新たなスイッチタイプの電制シフトが採用され話題を呼びました。
先代セレナでは、ハイブリッドの「e-POWER」モデルのみがクリック操作が可能な電制シフトを採用していましたが、新型ではガソリンモデル、e-POWERモデルともにスイッチタイプになっています。
新型セレナの電制シフトはホンダの縦方向レイアウトとは異なった形状となり、インパネ中央部に横位置で配置したのが大きな特徴です。
スイッチをひとつひとつ確認しながら操作するスタイルを採用したのは、これまでにない斬新さといえます。
新型セレナはガソリン車を今冬、e-POWER車を2023年春に発売するとしており、2022年12月中旬現在、試乗車などは販売店にまだ展開されていません。
試乗車や、実際に納車されたユーザーからの反応が気になるところです。
※ ※ ※
ボタン式シフトセレクターを持つのは日本車だけではありません。
むしろ海外勢のほうが展開は早く、古くは1950年代のアメリカ車に採用例があるほか、近年はイタリアなどのスーパーカーや高級車などを中心に、ボタン式シフトの採用例が定着しています。
日本でも今後ボタンスイッチタイプの斬新なシフトスタイルが普及するのか、2023年デビューのニューモデルにも注目です。
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