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もう「プリウスミサイル」とは呼ばせない! 世界で話題のトヨタ新型「5代目プリウス」がメチャ凄い! もはや「プリウスロケット」といえる走りの魅力とは

くるまのニュース / 2022年12月22日 7時0分

2022年11月16日に世界初公開された5代目となるトヨタ新型「プリウス」。これまでの歴代モデルでは「低燃費」「環境に良い」「エコカーの代名詞」という良いイメージが持たれている一方で、日本では踏み間違い事故報道で映り込む多さから「プリウスミサイル」という悪い印象が持たれることもありました。そうしたなかで、フルモデルチェンジとなった新型プリウスはどのような部分が進化したのでしょうか。

■プリウスミサイルではなくプリウスロケット! 新時代に突入した新型プリウスとは

 ワールドプレミア直後から世界中でそのデザインが高く評価されているトヨタの5代目となる新型「プリウス」。
 
 プリウスといえば、かつて「エコカーの代名詞」と呼ばれ、日本のみならず世界中で大ヒットとなったトヨタのハイブリッド車ですが、新型プリウスではどのような特徴があるのでしょうか。

 1997年に「世界初の量産ハイブリッドカー」として誕生した初代プリウス。

 その後、2代目(2003年)、3代目(2009年)、4代目(2015年)、そして2022年に5代目(以下、新型プリウス)とフルモデルチェンジを遂げています。

 プリウスは常にその時代の先進性を象徴するモデルとして開発されており、とくに「低燃費」という部分には強いこだわりを見せていました。

 なかでも特筆すべきは、ハリウッドスター達がレッドカーペットに2代目プリウスで登場したことで「プリウスは環境に優しいクールなクルマ」だと認知され、トヨタの広告宣伝とは別のところで世界的にプリウスの燃費性能や環境性能の高さが拡がったエピソードが挙げられます。

 また、3代目では年間販売台数が31万5669台(2010年)、31万7675台(2012年)と30万台超えを2度も達成。それまで30年以上も首位を死守してきたトヨタ「カローラ」を抜くなど、トヨタの看板車としての地位を築きました。

 こうした燃費(環境)に良いクルマとして世界的に認知されてきたプリウスですが、近年の日本では「プリウスミサイル」といった悪意のある表現をされることも。

 これは高齢者などが踏み間違いの事故を起こした際に報道に映り込むクルマの多くが、プリウスだったことから名付けられた不名誉な呼び方です。

 実際には、プリウス以外の車種でも踏み間違いによる事故も多いものの、歴代モデルふくめて販売台数No.1だったことや、高齢者を中心に人気が高いといった要因により、結果としてプリウスでの事故が多く見られているようでした。

 また通称「プリウスシフト」と呼ばれるシフトセレクターを軽く操作できる「エレクトロシフトマチック」を2代目に採用し、3代目/4代目でも位置は異なるものの近しい機構のシフトレバーとなり、従来よりも小型でシフト操作後に定位置に戻るという仕組みが大きな特徴となり、これらがシフト間違えを起こしやすいという指摘などもありました。

 そうしたなかで外装デザインの変革が真っ先に話題にのぼる新型プリウスですが、実は運転操作系に至るまで細部まで多くの改良を施したことも注目されるところです。

シフトは多くの車種に見られるフロア位置に配置し、先代よりも握りやすいものに変更されたうえ、シフトセレクターのデザインはトヨタの「ノア/ヴォクシー」や「クラウン」にも近い形状が採用されています。

 さらに新型プリウスでは、ペダルの下部が床面に設置した形で固定され、足で踏むとペダルが後ろに倒れる形で動作する「オルガン式ペダル」を採用。

 アクセルとブレーキの踏み間違いは、「ペダルがどこに配置されているのか」が重要となり、アクセルからブレーキにペダルを踏み替える際に足を内側にひねることになりますが、オルガン式では踏み変え時の足の動きが従来の吊り下げ式よりも動かしやすいという特性があることから、踏み間違いをしづらくなるといいます。

 また運転手の視認性という部分では、歴代プリウスではセンターメーターを採用しており、ダッシュボード全体が盛り上がっていることにより、視認性の部分に少なからず影響していました。

 しかし、新型プリウスではトヨタ「bZ4X」に採用された「トップマウントメーター」にも似たようなデザインで、スッキリとした運転席周りとなっています。

 トップマウントメーターは、従来のハンドル奥に配置されるメーターや、センターメーターと比べて、ハンドル上部を通して見えるように配置することで視線移動を少なく遠視点化して見やすさを重視しました。

 これらの進化点を踏まえて新型プリウス(プロトタイプ)に試乗すると、シフト操作は従来よりも確実に押し込まないとシフト変更されないため、シフト間違いはしづらくなっています。

 ペダルに関しては、オルガン式ペダルとなったことで加速時になめらかにアクセルが踏めることで疲労が軽減するほか、オルガン式のアクセルと吊り下げ式のブレーキという配置の違いもあり踏み間違いは減りそうです。

 さらに視認性に関しては、トップマウントメーターになったことでダッシュボードの盛り上がりがなくなり、コーナーなどでも先を見通すことが楽になりました。

 また新型プリウスでは、圧迫感のない広々とした空間と運転に集中しやすいコックピットを両立する「アイランドアーキテクチャー」コンセプトにより直感的に操作ができて運転が楽しめます。

 このように運転のしやすさを追求して、さまざまな進化が見られる新型プリウスですが、実際に走ると「国産スポーツカーに乗った?」と勘違いするほど運転が楽しくなります。

■これはプリウススポーツカー? いい意味で突き抜けた「プリウスロケット」とは

 新型プリウスには、1.8リッター/2リッターという2種類のハイブリッド車と、2リッターのプラグインハイブリッド車をラインナップ。

 今回は、1.8リッター/2リッターのハイブリッド車(プロトタイプ)に試乗。ハイブリッド車は、最新のハイブリッドシステムを採用し、先代モデル同等の低燃費を達成しています。

 さらに、ドライバーの思い通りに反応するレスポンスの良い加速を体感でき、2リッターでは先代比1.6倍となるシステム最高出力を実現することで、まさに新時代の「国産スポーツカー」といえる加速感やキビキビとした走りを体感でき、「本当にプリウス?」と疑いたくなるほどです。

 今回のプロトタイプ試乗は富士スピードウェイのショートコースでおこなわれました。ここは起伏が激しいうえにタイトなコーナーもいくつかあります。

 そうしたなかで、1.8リッターではFF仕様がキビキビと軽やかに走るのに対して、4WD(E-Four)仕様は四輪をしっかりと適宜駆動させて走る印象がありました。

世間ではさまざまなイメージを持つプリウスだが、新型プリウスでは突き抜けた魅了で「プリウスロケット」として生まれ変われるか、期待される!世間ではさまざまなイメージを持つプリウスだが、新型プリウスでは突き抜けた魅了で「プリウスロケット」として生まれ変われるか、期待される!

 一方で新設定の2リッターのFF仕様はたった200cc違うだけでまったく別のクルマといえるほどの加速感を感じ、エンジン始動時の音が心地よく車内に入ってくる1.8リッターにはないギミックもあり、運転する楽しさを味わえます。

 そして、新型プリウスの大本命は2リッターの4WD(E-Four)仕様でした。高出力モーターを搭載することで、ハンドル操作に応じてクルマが意のままに動く感覚や、タイトな上りコーナーでも踏めば踏むほど前に進む感覚が味わえ、思わず「うひょー」と叫びたくなるほどです。

 さらに新型プリウスでは、ボディの各所に補強を施しより剛性を高めたことや、フロントにマクファーソンストラット式/リアにダブルウィッシュボーン式の改良サスペンションを採用することで、しっかりとした直進性とコーナーでは運転手の意図に応じる応答性/ライントレース性が大きく高まりました。

 新型プリウスは、世界的に評価の高いスポーティなデザインに加えて、前述のような「ワクワクする走り(虜にする走り)」によって、これまでの歴代プリウスが築いてきた環境性能はそのままに、突き抜けた走行性能が付与されたことで、良い意味で「プリウスロケット」と名付けたいほどです。

 デザインも良く、走りも良く、そして燃費も良い新型プリウスは、まさしく新たな愛車としてトヨタを背負う1台に復活するかもしれません。

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