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日本のスポーツモデルをアメリカ人が狙ってる!? 中古車価格”爆上がり”直前の国産モデル3選

くるまのニュース / 2023年1月5日 6時10分

日本製のスポーツカーや旧車が、一部のアメリカ人の間で熱狂的な人気となっています。 製造から25年経過したクルマはアメリカで自由に乗れるため、次々と日本のネオクラシックが狙われています。

■アメリカの「25年ルール」でちょい古スポーツカーが狙われる!?

 人気映画『ワイルドスピード』シリーズや、ドリフトの「D1グランプリ」の海外進出などの影響で、アメリカで日本製のネオクラシックなクルマが一部で熱狂的な人気になっています。
 
 この人気は「25年ルール」と呼ばれるものが一因になっているのですが、アメリカでは輸入車に対して厳しく、正規で輸入されなかったモデルは一定期間の間上陸が許されないという決まりがあります。
 
 日本車のような右ハンドル車も、アメリカの国土安全保障省が定める安全基準に適合しないのですが、製造から25年経てば「クラシックカー」の扱いとなり、右ハンドルでも保安基準の例外として輸入可能になるのです。
 
 今回は、この25年ルールで輸入解禁されるクルマのなかから、アメリカ人が狙っていて、なおかつプレミア価格になりそうな国産車を紹介します。

●日産「スカイライン GT-R」(R33型)

 日産の名車「スカイラインGT-R」は、バブル真っ只中の1989年に2.6リッターターボと当時最先端だった四輪駆動システム「アテーサE-TS」や後輪制御システム「スーパーHICAS」を組み合わせて「GT-R」(R32型)が復活。

 さらに当時の人気レース「グループA」へ参戦し、圧倒的な速さで勝利を積み重ねたことで新たな伝説を築きました。

 このR32型の後継モデルとして1995年に誕生したのが、GT-Rとしては4代目に当たるR33型です。

 R32型の大ヒットを受けて、さらに快適性を加えようと全長は130mm、ホイールベースは105mm拡大。さらにRB26DETTエンジンも表向きの数値こそ280馬力ですが、実際は300馬力を発揮していたとまで噂されるほど熟成されています。

 しかし大型化されたボディとソフトになったデザインが市場では評価に繋がらず、ほかの世代のGT-Rと比べると人気はイマイチでした。

 そんな一時は「不人気」のレッテルを貼られたR33型も、すでに25年ルールに当てはまっているため価格は高騰中。1995年の初期モデルでも500万円超の値がついています。

■ロータリー搭載で人気を誇ったマツダのピュアスポーツカーとは?

●マツダ「RX-7」(FD3S)

 2023年で生産終了から20年となるマツダ「RX-7」は、ロータリーエンジン(ターボ)を搭載したピュアスポーツカーとして当時から絶大な人気を誇りました。

 しかし、スポーツカー人気の衰退とともに、2003年に3代目の「FD3S型」をもって生産が終了。現在、もっとも復活が期待される1台となっています。

軽量ハイパワーなマツダのピュアスポーツカー「RX-7」軽量ハイパワーなマツダのピュアスポーツカー「RX-7」

 いまでは考えられないような大胆なデザインのRX-7は、フロントミッドシップに搭載された654cc×2のロータリーターボエンジン、FR、2シーターというピュアスポーツモデルとして、現在でも非常に人気の高いモデルとなっています。

 実際、かなりの数のRX-7が海を渡っていますが、ネオクラシックブームの到来もあって人気が再燃。中古車市場では10万km超のAT車でも300万円前後の値が付けられています。

 なかには有名チューナーの手によるカスタム車両で2000万円という中古車もあるほどのプレミア状態。

 現状では市場に出回る中古車の数も豊富ですが、日本製のスポーツカーとして、さらなるニーズの高まりが予想されます。

●トヨタ「チェイサー」

 当時は「ハイソカー」なるジャンルで一世を風靡したトヨタ「マークII」3兄弟。そのなかでもスポーティな立ち位置で存在感を増していったのが「チェイサー」です。

 とくに1996年に登場した6代目(X100系)には、「ツアラー」と呼ばれるスポーツグレードが設定され、当時としても珍しくセダンでありながらMT率が3割近くを記録するほどの大人気でした。

 なかでも「ツアラーV」は、当時の自主規制枠いっぱいの280馬力を誇る2.5リッター直6ターボエンジンを搭載。セダンの実用性を併せ持ちながら「ハイパワー+FR+MT」と組み合わせが、当時からクルマ好きには一目置かれていました。

 このチェイサー ツアラーVがアメリカで人気に火がついたのは、海外進出した「D1グランプリ」の影響が大きいといわれています。トヨタのセダンが爆走して強烈なドリフトを見せるのですから、アメリカ人が熱狂するのも当然でしょう。

 中古車市場をチェックしてみると、暴騰とまではいかないものの、ハイパワーな「ツアラーV」はすでに200万円前後と若干プレミア価格に。フルエアロ&カスタムになれば400万円超のものまで出てきています。

※ ※ ※

 最近はネオクラシックを含む旧車人気がすごいことになっており、これにアメリカの25年ルールが絡んで、さらなる争奪戦がはじまりそうです。

 なかでもRX-7は今のうちに手に入れて、楽しみながらコツコツ直して乗っていると、気づけばとんでもないプレミアになる可能性も秘めています。

 ちなみに、アメリカの日本車ファンの間では、2024年に製造25年を迎える「R34型」のスカイラインGT-R(1999年登場)を狙っている人も多いようです。

 すでにその人気は凄まじく、解禁前の現在でも(日本国内の流通のみの状態でも)すでに1500万円が基本となっており、その価値がグングン上昇しています。

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