「打倒アルファードなるか」 グリルデザイン似てる!? 新型「デンザD9」が話題! 加熱するミニバン市場、中国の動向は?
くるまのニュース / 2022年12月26日 11時50分
中国で新型「デンザD9」が登場しましたが、果たしてトヨタ「アルファード」を超えられるのでしょうか。
■中国で話題沸騰の純電動ミニバン「デンザ D9」とは
中国の自動車メーカーとなるBYDとメルセデス・ベンツを展開する旧ダイムラーが作った合弁会社があります。
2022年には新たなミニバンが登場しましたが、そのデザインや居住性は中国でも人気のトヨタ「アルファード」を超える存在となるのでしょうか。
2003年に誕生したBYDは、いまや世界でもっとも多くの電動車(BEV/PHEV/HEV)を販売する電気自動車メーカーにまで発展しました。
一方の独ダイムラー(現メルセデス ベンツ グループ) は、メルセデス・ベンツといった高級車ブランドを展開し、トラックなどの部門となるダイムラー・トラックを独立して継続しています。
そんなBYDがダイムラーと共同で出資をおこなっている電気自動車メーカーが中国にある「デンザ(denza/騰勢)」。
現在のEVシフトの流れが形成されるよりも前の2010年5月に設立され、2014年にはメルセデス・ベンツ「Bクラス(W246)」をベースとした最初のモデル「デンザ 500」を発売しました。
長らくデンザが展開するモデルはこの1車種だけでしたが、2019年にはようやく2モデル目となる「デンザX」をリリースするも、2021年には終売。
しばらく目立った動きがなかったデンザですが、再出発のために2022年に送り出した新モデル「デンザD9」が大きな話題となっています。
デンザD9は全長5250mm×全幅1960mm×全高1920mm、ホイールベース3110mmの大型ミニバンです。
中国で販売されているミニバンとしては珍しく、PHEVモデルと純電動のBEVモデル両方を取り揃えています。
正式発売の前の2022年5月にプリセールをおこないましたが、予約開始30分で3000台の注文を受け付けるほどの熱狂ぶりを記録。その後も売れ行きは好調で、開始2か月で3万台を販売しました。
PHEVモデルは1.5リッター直列4気筒ターボエンジンを出力170kWのモーター(四駆グレードは後ろに45kWモーターを追加)と組み合わせています。
航続距離はNEDC方式で945 km(二駆上位グレードは1040 km、四駆グレードは970 km)を誇ります。
また、上位グレードでは電気のみで190kmを走行可能なうえ、PHEVでは珍しい出力80 kWまでの急速充電に対応するなど、ちょっとしたEVのような使い方も可能となっている仕様です。
一方のBEVモデルでは航続距離が620 km(四駆は600 km、CLTC方式)としています。
中国ではミニバン市場が加熱の一途を辿っています。
保守的なスタイルの自動車であるセダンも依然として人気ですが、大家族の移動に便利なファミリー向けミニバンや、政府高官や芸能人、重役などの送迎に適した高級ミニバンなどへの需要が高まっています。
そのなかでも不動の人気を誇るのがトヨタ「アルファード」ですが、中国では輸入車扱いとなり、1か月に販売できる台数も限られています。
そのため、希望小売価格は83万9000元(邦貨換算:約1728万7300円)からですが、優先的な納車のための追加料金がディーラー独自で設定されており、合計で2500万円近くを支払うのが一般的です。
しかし、アルファードは日本の道路事情に合わせており、若干小さめ。室内空間に影響するホイールベースも3000mmなので、中国国内でこのサイズは小さいという意見も多く見られます。
中国メーカーはこぞってアルファードよりも大型で、なおかつアルファードには無いPHEVモデルやBEVモデルを投入したりと、シェア獲得に向けて奮闘しています。
このデンザD9もPHEVモデルは32万9800元(邦貨換算:約640万3000円)から43万9800元(約853万9000円)、BEVモデルは38万9800元(約756万8000円)から45万9800元(約892万7000円)と、アルファードよりも大幅に手の届きやすい価格で勝負に挑んでいます。
※ ※ ※
それでも依然としてアルファードの人気が高いことは中古市場を見ても明らかです。
10年落ちの2代目アルファード(2.4リッター仕様(23万キロ走行))でも450万円の値がついています。
もはやアルファード別格の存在として中国の消費者には認識されているといっても差し支えないでしょう。
ますます混沌を極める中国のミニバン市場において、打倒アルファード掲げるライバル車種と、それを迎え撃つアルファードの人気ぶりからは目が離せません。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
全長4.7mのトヨタ「アリオン」復活!? 姉妹車「レビンGT」も存在!? どういうこと? ライバル多き中国市場のイマ
くるまのニュース / 2024年7月25日 7時10分
-
「アルファード」サイズの新型「3列シートミニバン」発表! 全長4.9m超え「超シンプルデザイン」がカッコイイ! ながーーい「EQT」がドイツで登場
くるまのニュース / 2024年7月21日 10時10分
-
約2500万円のトヨタ「アルファード」が売れてる!? 「クラウンミニバン」も設定!? 競合多い「高級ミニバン」 中国の現状は?
くるまのニュース / 2024年7月15日 7時40分
-
ヒョンデ アイオニック 5 N(IONIQ 5 N)試乗記・評価 驚異の走りと脅威な価格
CORISM / 2024年7月14日 20時6分
-
トヨタ「プリウス“SUV”!?」 24年内に2台発売!? トヨタとBYD共同開発のサメ顔「新型SUV」 中国市場の現状は?
くるまのニュース / 2024年7月5日 12時10分
ランキング
-
1パリ五輪〝初老ジャパン〟活躍でわく疑問「40歳って初老なの?」 皆がイメージする年齢は...
Jタウンネット / 2024年7月30日 21時0分
-
2スーパーの大胆な節電方法が話題 猛暑の中、飲料の冷蔵ショーケースを丸ごとオフに… ネットでは賛否の声
よろず~ニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
3水道水はそのまま飲めない…令和の子育て世代、煮沸して飲む人増加 その背景には「水道管の劣化に対する不安も」
まいどなニュース / 2024年7月31日 7時20分
-
4藤原マキさん「私の絵日記」に米アイズナー賞…つげ義春さんの妻
読売新聞 / 2024年7月30日 18時55分
-
5夏は「ぽっこりお腹」に要注意!? その原因とケア方法を専門家が解説
ハルメク365 / 2024年7月30日 22時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください