見た目も走りも攻めた! トヨタ新型「プリウス」は暴走対策も万全!? まるでスポーツモデルな最新HVの秘密
くるまのニュース / 2022年12月28日 8時10分
トヨタ新型「プリウス」が登場しました。デザインも走行性能もスポーティになった新型プリウスですが、どのようなところに魅力があるのでしょうか。
■新たなブレーキ採用で安全性が向上
トヨタ新型「プリウス」についての試乗レポートはすでに出回っているけれど、誰も書いていないことがいくつかある。ということで、クルマ通なら知っておきたい「新型プリウスのひみつ」について紹介してみたい。
まずいちばんの「いいね!」は暴走時の安全対策。今までのトヨタ車はドライバーがアクセル全開のままにしてしまうと、助手席に乗っている人は打つ手がなかった。
正確にいえばセレクトレバーを「N」の位置で長押しすればニュートラルになるのだけれど、止まることはできない。
一方、新型プリウスは電動パーキングのスイッチを引くだけでOK。すぐに前進するパワーがゼロになり、同時に前後輪へ油圧ブレーキを掛けてくれる。
試してみたら急ブレーキでこそないけれど、驚くほど滑らかかつ素早く停止した。これ、覚えておくと良いと思う。
参考までに、トヨタのハイブリッドは2022年8月に登場した新型「シエンタ」から新しいブレーキシステムに切り替えている。
今までは油圧タンクからバルブ調整で4つの車輪にブレーキを掛けており、専門的にいうと「アキュムレーターを使いソレノイドバルブでブレーキ制御をしている」となる。
バルブが開く際、油圧が突如立ち上がるため、ブレーキのかけ始めの調整が難しい。具体的にはブレーキペダル踏んだときの立ち上がりのブレーキ調整が難しかった。
それが新型シエンタ以降、ブレーキ踏むとモーターで油圧を作り出すシステムに切り替えている。新型シエンタだけでなく、新型「クラウン」も新型プリウスもブレーキタッチが明らかに良くなっています。
試乗する機会あったらぜひ丁寧にブレーキ踏んでみて欲しい。フル協調回生ブレーキなのに、よくできた油圧ブレーキみたいだ。
■19インチタイヤがもたらすメリットとは?
ふたつ目のひみつがタイヤサイズ。新型プリウスも現行プリウスと同じTNGAプラットフォームなのだけれど、相当手を加えている。
いちばん驚いたのがタイヤサイズを思い切り大きくしてきたこと。新型プリウスの19インチは現行プリウスより直径で60mmも大きいのだった。これだけで車高が30mm高くなるほど。普通、直径で60mm増やすことなど難しい。
さすがに車体とタイヤのクリアランスを十分確保することはできなかったのだろう。19インチ仕様だと普通のタイヤチェーンは装着できないという。
新型プリウスならサーキットも攻められる
雪道を走るならスタッドレスタイヤを装着すれば良いのだけれど、どうしてもチェーンにしたいという場合、専用タイプを使わなければならない。
一般的な日本車は原理主義が多いため、こういった特例措置を嫌ってきた。それなのになぜ直径を上げたか。そこにはふたつのメリットがある。
ひとつは「カッコ良さ」。タイヤは大きければ大きいほどカッコ良く見えます。これはサイモンさんというトヨタのデザイン統括部長の強い意志だというが、100%肯定しておく。
新型プリウスのカッコ良さの要因のひとつに、タイヤとホイールアーチの隙間の狭さがある。17インチ仕様も現行と30mm大きくしているけれど、やはり19インチのほうが攻めた感じがします。
もうひとつのメリットはコーナリング性能。今回タイヤ幅は従来モデルと同じ195のままだけれど、直径を60mm大きくすることで前後方向の接地面積が増えている。
今回の試乗車はプロトタイプということもありショートサーキットでおこなわれたのだが、絶対的な運動性能がワンランク上がった感じ。19インチ仕様はコーナー手前で上手に前輪荷重して切り込むと、笑っちゃうくらい曲がるのだ。
「あんたはスポーツモデルか!」というイキオイでテールも流れる。歴代プリウスに乗ってコーナーが楽しいと思ったのは初めて。というか、ホンダ「NSX」など特殊なモデルを除き、ハイブリッド車でこれだけショートサーキットを走れるクルマって存在しなかった。
動力性能だって先代のトヨタ「86(ハチロク)」と同じくらいをイメージして頂ければ良いだろう。0-100km/h加速は7.5秒ですから。
これまでハイブリッド車に高性能タイヤは不要だと主張してきたけれど、新型プリウスの17インチと19インチを乗り比べると、もはや迷うことなく19インチが良い。そして、1.8リッターより新設定された2リッターのほうが楽しい。
新型プリウスの1.8リッターはKINTOと法人専用になるけれど、がっかりする必要なし。カッコいい新型プリウスに乗るなら、2リッターで19インチタイヤがおすすめです。
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