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「車中泊」も可能なコンパクトミニバン!? デビュー6年の「フリード」がライバル刷新後も支持される3つの理由とは

くるまのニュース / 2023年1月8日 7時30分

2022年も数多くの新型車が登場しましたが、そんななかでデビューから6年以上が経過したコンパクトミニバン、ホンダ「フリード」が根強い支持を集めています。その理由について探ります。

■「車中泊」から「スポーツ」まで! 幅広いラインナップは大きな強み

 ホンダのコンパクトミニバン「フリード」は、2代目となる現行型が2016年9月にフルモデルチェンジし、すでにデビューから6年以上が経過していますが、依然として好セールスを維持します。
 
 フリードがいまも人気を集める理由について紹介します。

 クルマというものは常に進化を続けており、大概のモデルは登場から2年前後で比較的大きめなマイナーチェンジを実施し、5年前後で新型にフルモデルチェンジを果たすというサイクルを続けています。

 なかには長期間フルモデルチェンジを実施せずに販売が続けられているモデルも存在しますが、それは商用車であったり、ラインナップから消すほど売れてないわけではないけれど、フルモデルチェンジするほど人気でもない、という微妙な位置のモデルであったりすることがほとんどです。

 しかし登場から早6年以上が経過し、完全にモデル末期となっているホンダ フリードに関しては未だに安定した人気を保っており、2022年上半期(1月~6月)の販売台数ランキングでは6位、2022年後半に入ってもトップ10前後をキープし続けているのです。

 現在販売されているフリードは2世代目となっており、直接的なライバルは2022年8月に3代目へとフルモデルチェンジを実施したばかりのトヨタ「シエンタ」となります。

 パワートレインは、1.5リッターのガソリンとハイブリッドというラインナップ。

 3列シート・6人/7人乗り仕様のほか、2列シート・5人乗り仕様の「フリード+(プラス)」が用意される豊富なバリエーション展開は、いまだに人気となっている大きな要素のひとつといえるかもしれません。

 フリード+は単に3列目シートを省いただけではなく、2列目シートがダブルフォールダウン機構を備えたものへと変更され、荷室のフルフラット化が可能となっているほか、ユーティリティボードを使うことでセミダブルサイズのマットレスを敷くことができるほどの広大なスペースを実現しています。

 またリアゲートの形状も通常モデルとは異なり、バンパーレベルから大きく開くことができるようになっているため、荷室の床もさらに低く拡大され、車中泊を含めたアウトドアアクティビティを楽しんでいるユーザーから安定した支持を集めているのです。

 一方新型となったシエンタにも2列シート・5人乗り仕様は存在しているものの、フリード+ほどアウトドアアクティビティに特化したものとはなっていないため、必然的にフリード+に人気が集まる形となっているといえるでしょう。

 さらに、フリードにのみ設定されているものもあります。

 それはスポーティなコンプリートモデルである「Modulo X(モデューロエックス)」です。

 ミニバンの使い勝手の良さや快適性を損なうことなく、意のままに操る走りを追求したモデルで、かつてスポーツモデルで腕を鳴らしたユーザーにはうってつけの仕様。

 ガソリン車が295万200円から、ハイブリッド車が325万6000円からとお値段は少々張りますが、専用パーツを量産段階で組み込むことで結果的に後からパーツを装着するよりも安上がりとなるだけでなく、通常モデルと同じメーカー保証が備わるという点も魅力となっています。

■絶妙な価格設定や納期の面でもライバルに勝る「フリード」

 クルマとしての魅力もライバルの新型シエンタに引けを取らないものとなっているフリードですが、ふたつ目の重要な要素として、価格設定の絶妙さも挙げられます。

デビューから6年以上が経過したいまも支持を集め続けるホンダのコンパクトミニバン「フリード」デビューから6年以上が経過したいまも支持を集め続けるホンダのコンパクトミニバン「フリード」

 現在のフリードのラインナップは装備充実の「G」系と、アウトドアスタイルのクロスオーバー風加飾をまとった「クロスター」系、そしてコンプリートカーの「Modulo X」という3グレード展開(以前あったエントリーグレードの「B」は廃止)。

 加えて、2022年6月におこなわれた一部改良の際に、「G」系をベースに内外装にブラックのアクセントを追加した特別仕様車の「BLACK STYLE」も新たにラインナップされています。

 装備も充実している「BLACK STYLE」のハイブリッドモデルの価格は、7人乗り仕様で272万1400円。

 対する新型シエンタのハイブリッドモデル「HYBRID Z」は291万円と、およそ20万円の価格差があります。

 さらにフリードはモデル末期ということで値引き額も期待できることから、ナビなどを含めた支払総額でもフリードの方が有利になるケースが多く、価格にシビアなファミリー層からも支持を集めているといえるでしょう。

 そしてここ数年、半導体不足や海外からの部品調達の遅れにともなう納期遅れが深刻化するなかで、フリードは比較的早い納期となっている点も3つ目の大きな要素となります。

 トヨタやホンダは、各社の公式サイト上で「工場出荷時期目処」を公開しています。

 そこで新型シエンタは「詳しくは販売店にお問い合わせください」とだけ記載があり、長納期化が進んでいる様子が伝わりますが、そもそも一部の仕様は発売が遅れ、2023年4月以降の生産予定となっています。

 なお一部のトヨタ販売店では自社の公式サイト上で納期目安を紹介していますが、早いものでガソリン車が3か月以上、ハイブリッド車では半年から1年以上とあり、仕様やグレードによって納期もまちまちである様子がうかがえます。

 これに対しフリードは、一部の販売店では即納可能な在庫があるほか、新規発注でも仕様によっては2か月程度で納車が可能となっている点も、クルマがすぐに必要となったユーザーにとって大きなアドバンテージとなっていることは間違いありません。

 このようにクルマ本来の魅力に加えて、価格や納期といった要因も人気を後押ししているフリードは、ユーザーはもとより、世界情勢の影響などもあって売りたくてもクルマを売ることができない販売会社にとってもありがたい存在となっているようです。

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