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あると意外と便利?「名神名阪連絡道路」は実現なるか 滋賀~三重を結ぶ30kmのタテ軸が必要な理由とは

くるまのニュース / 2023年1月11日 8時10分

名神高速と名阪国道を南北につなぐ「名神名阪連絡道路」の計画が、少しずつ動き出しています。重要物流道路にも指定されたこの路線は、どのような役割を担うのでしょうか。

■名神・国道1号・新名神・名阪国道をタテにつなぐ高規格道路

 名神高速と国道25号名阪国道を南北につなぐ「名神名阪連絡道路」の計画が具体性を帯びてきています。どのような内容なのでしょうか。

 名神名阪連絡道路は、名神の八日市IC付近(滋賀県東近江市)から名阪国道の上柘植IC付近(三重県伊賀市)までを南北に結ぶ計画の高規格道路です。2022年4月には物流の観点から重要な輸送道路網として国土交通大臣から重要物流道路にも指定されました。

 延長は約30kmで、途中は滋賀県の日野町と甲賀市を通過し、国道1号や新名神高速などと交差します。

 この道路計画が浮上した理由の一つとして、周辺地域が「タテ軸の空白地帯」であることが挙げられます。

 首都圏・中京圏・近畿圏を東西に結ぶ高速道路は東名・新東名・名神・新名神がありますが、これらの路線を南北につなぐ主要道路の間隔は、平均約21km(事業中路線含む)であるのに対し、検討地域は鈴鹿山脈が横たわっていることもあり78.3kmと長い状況となっています。

 名神名阪連絡道路の想定ルートと並行する国道307号などは、現状では大型車比率が全国平均を上回っており、40%を超える区間も存在。通過する物流交通と地元の生活交通が混在しているといいます。

 名神名阪連絡道路を整備することで、代替性の高い道路網が形成されるとともに、物流の効率化や生活道路の安全性向上、滋賀と三重の観光周遊の促進などが期待できるとされています。

 ちなみに検討ルートは当初、名神の接続地点が蒲生スマートIC付近(滋賀県東近江市)でしたが、2021年に東側の八日市IC付近へと変更されました。理由としては、並行する国道307号の大型車を減らすことのほか、北陸道~名阪国道のアクセス性を向上させることが挙げられています。

 2022年11月には1回目の有識者委員会が開催。2023年からは地元住民を対象とした説明会や意見聴取を実施し、計画の具体化に向けて調査・検討がさらに進められる予定です。

 なお、沿線自治体などからなる期成同盟会は道路の区間について、名阪国道よりさらに南へ17kmほど延ばし、国道165号付近までの計画とするよう関係機関に要望しています。

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