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“新車”購入方法多すぎ!? 「現金」「ローン」「残クレ」「サブスク」どれがいい? それぞれの“メリット・デメリット”とは

くるまのニュース / 2023年1月15日 16時10分

クルマは高価な買い物なので、現金一括払いだけでなくローンなどさまざまな支払い方法が存在します。近年では「サブスク」などのサービスも登場していますが、それぞれの購入方法にはどのようなメリット・デメリットが存在するのでしょうか。

■「現金」「ローン」「残クレ」「サブスク」…何を選んだらいい?

 自動車ディーラーで新車を買うとき、支払い方法をどうするか迷ったことはありませんか。
 
 クルマは高価な買い物なので、現金一括で購入するためにはある程度まとまったお金が必要です。そのため、分割払いが可能なオートローンなどでの購入を検討する人も多くいるのではないでしょうか。

 しかし、借金を背負いながら常に維持費のかかるクルマを所有することに不安を覚えるという声もあります。

 そこで、通常のローンよりも月々の負担額を低く設定した「残価設定クレジット」や、車両代にメンテナンス費用や保険料を含めた定額を月々支払う「個人向けカーリース」、「サブスク」などといったサービスも登場し、クルマの購入方法も拡大しつつあります。

 これらの買い方には、それぞれどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

■「現金一括払い」は、その後の維持費に注意!

 もっともシンプルな買い方は、現金一括払いです。この購入方法のメリットは、後述するローンやサブスクで発生する金利や手数料を負担する必要がないということです。

 今現在、十分な資金の用意があり、余計な出費を避けたい人や、借金を背負うことに抵抗のある人は、現金一括払いを選択することが多いでしょう。

 しかしながら、いうまでもなく、これにはある程度まとまったお金が必要です。クルマは購入後も、メンテナンス費用や税金、保険料、駐車場代などのランニングコストが常に発生するものです。

 一度の大きな出費により、購入後の維持費が家計を圧迫したり、生活の変化による急な出費に対応できなかったりする可能性があることは、現金一括払いのリスクとしてあげられます。

 現金一括でクルマを購入する場合には、車両本体の代金だけでなく、購入後の維持費などを考えてある程度の金額を手元に用意しておくことが大切です。

■「自動車ローン」にはいくつかの種類がある!

 維持費をきちんと確保しながら余裕をもったカーライフを送るために、オートローン(自動車ローン)を選択するメリットは十分にあります。オートローンを取扱っているのは、主に銀行・信販会社・自動車ディーラーです。

 自動車ディーラーで車を購入するときに、ローンでの支払いを勧められるケースが多くあります。この場合、自動車会社系列のローン会社または「ジャックス」や、「オリエントコーポレーション」、「セディナ」など信販会社系のローンを紹介されます。

 この信販会社系のローンのメリットは、審査の申込から結果が出るまでのスピードが早いことです。収入を証明する書類等の提出が不要であることも多く、銀行のローンと比較すると審査が通りやすい傾向にあります。自動車ディーラーがローン契約の窓口になっていることも多いため、手続きが一度で済むのも便利です。

 一方、銀行のローンに比べ金利が高いため、借入額や借入期間が長くなると、それだけ金利がふくらみ、結果としてトータルコストが高くなるというデメリットがあります。

また、ローンの返済が終わるまでは、クルマの所有権は車検証上自動車ディーラーや信販会社にあります(所有権留保)。そのため、ローンの完済前にそのクルマを売却することはできません。

 銀行では「マイカーローン」や「多目的ローン」という名称で、クルマを購入する際に利用できるローンを用意しているところがあります。銀行のローンは、信販会社や自動車ディーラーの扱うローンと比較して金利が安いことが最大のメリットです。借入額が大きい人や借入期間が長い人ほど、銀行ローンを利用するのがお得といえます。

 また銀行のローンでは、信販会社系のローンと違い、所有権は留保されません(購入する車を担保にするわけではないため)。そのため、ローンの返済中にクルマを売却することも問題ありません。

 そのかわり無担保で融資をおこなうわけですから、その審査は信販会社系より厳しいものとなります。自分の収入を証明できる資料や購入金額が分かる見積書など、決められた資料の提出を求められることが多いようです。審査に要する時間もおおむね1週間から2週間程度見込んでおいた方がよいでしょう。

 オートローンで借入できる金額は、その方の年収や勤務形態、他のローンの借入状態などによって審査されるため、人によって異なりますが、借入の上限額は各社で決められています。また、借入期間も最長何年まで可能か、各社で違いがあります。どこの会社も仮審査フォームを設けていますので、月々無理なく返済できる金額でローンが組めるかどうか、シミュレーションしてみるとよいでしょう。

■「残価クレジット」は長距離使用や事故に注意!

 残価設定ローン(クレジット)とは、ローン終了時に残っていると想定されるクルマの価値(残価)をあらかじめ新車時価格から差し引いた金額をローンで支払っていき、支払いの最終回で残価の精算をするというしくみです。

 残価の精算方法は、主に3つあります。新車に乗り換えるか、残価を支払ってクルマを買い取るか、クルマを自動車ディーラーへ返却するかです。

 残価設定ローンのメリットは、短期間でお得に新車を乗り継ぐことができること、また、新車価格まるまるローンを組むのが難しい価格帯のクルマに乗れることなどが挙げられます。

 常に最新のクルマに乗りたいけれど、毎回購入と売却を繰り返すのは手間だし希望する金額で売却できないリスクもあるという人、また、憧れのクルマに乗りたいけれどローンの頭金を用意するのが難しいという人などは、所有期間があらかじめ決められており、なおかつ支払う金額は自分が使用する分だけで済むため、残価設定ローンを選ぶメリットがあるといえます。

 一方で、残価設定ローンならではの注意点もあります。それは、月々の走行距離に制限があること、また事故等によりクルマに損傷が生じた場合、残価の精算時に追加負担が生じること、金利手数料が通常の自動車ローンと比較して高いことなどです。

 長距離の使用が多い人や、事故のリスクが心配な人などは、残価設定ローンでの購入はデメリットを被る可能性が高いといえます。

■「サブスク」はコストが明確だが注意点も!

新型「プリウス」を含むトヨタ車ではサブスクサービス「KINTO」も選択可能新型「プリウス」を含むトヨタ車ではサブスクサービス「KINTO」も選択可能

 クルマの購入代金と、維持にかかる諸経費をまとめて定額払いにできるサブスクリプションサービス(サブスク)が近年登場し人気を博しています。代表的なサービスとして、トヨタが提供する「KINTO」が知られています。

 ユーザーが月々支払う料金には、車両本体価格に加え故障時の修理費用や自動車税、任意保険料、車検費用、登録諸費用等がすべて含まれています。

 通常、クルマを購入して維持していくなかで、任意保険の継続・更新といった手続きを面倒と感じたり、車検費用・自動車税など、一度にまとめて来る大きな出費を負担に感じたりする人も少なくないはずです。

 しかし、多くのサブスクでは、クルマに関わるすべての手続きをサービス事業者が行い、その費用をユーザーが直接負担することはありません。契約終了時には、新たな車種に乗り換えるか、それまで使用したクルマを再契約するか、クルマを返却するかの3つから選択することになります。

 クルマの購入は初めてで、購入後の維持に不安があるという人には、月々にかかるコストが明確であり、サポート窓口が一本化されているサブスクを利用するメリットがあるといえるでしょう。

 しかし、なんでもおまかせできて安心というイメージだけで、サービス内容をよく確認せずに契約してしまわないように注意が必要です。

 特に注意したいのが、走行距離制限と事故時の対応です。

例えば「KINTO」では、月間走行距離が1500kmに設定されており、契約終了時に制限距離を超過していた場合には、距離あたりの追加料金が発生します(料金は車種によって異なります)。毎日遠距離通勤していたり、長距離ドライブによく出かけたりする方は、通常のローンで購入するよりも結果的にトータルコストが上がってしまうリスクがあります。

 また、任意保険は必ず「車両保険あり」で契約しておかないと、万が一事故が起きてしまった際、車両の修理費用については自費で負担しなければならない可能性があります。月々のコストを抑えるために、必要な補償を削ってしまわぬよう注意が必要です。

 さらに、サブスクはクルマに関わる手続きをすべてサービス事業者がおこなうため、クルマを現金やローンで購入する場合に比べ、手数料の分だけトータルコストは高くなります。クルマの使用期間中、特に大きなトラブルや故障など起きることがなく、車検時に消耗品の交換なども少なく済んだ場合には、結果的に割高に感じた人もいるのかもしれません。

 サブスクはクルマを自分で購入するわけではなく、使用料を払いながら一定期間借りるというサービスです。クルマを買って維持していく自信がないけれど、クルマを使いたいときに毎回レンタカーやカーシェアを使うのは面倒という人にマッチした買い方といえるでしょう。

※ ※ ※

 かつてはクルマの購入方法といえば現金一括かローンの二択でしたが、金融商品やサービスの拡大により、現在ではあらゆる選択肢が用意されています。ただし、それぞれメリット・デメリットがあることに気をつけなくてはなりません。

 後々後悔しないためにも、自分のライフスタイルに照らし合わせて、納得のいく買い方を見つけてみてください。

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