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トヨタが新「ランクル40×70」を初公開! 驚きしかない斬新カスタムがスゴイ! 2023年内にはナンバー取得目指す

くるまのニュース / 2023年1月19日 7時10分

東京オートサロン2023にトヨタ「ランドクルーザー300」などを手掛けるトヨタ車体が初出展しました。そのなかで注目されたのがランクル40系と70系を融合させた「ランクル40×70」です。

■トヨタ車体がお披露目したランクル40×70とは

 長い歴史を持つトヨタ「ランドクルーザー」。とくに人気なのが40系や70系ですが、トヨタ車体はその2台を融合させたモデルを新たにお披露目しました。
 
 古いクルマを長く乗るというコンセプトのもと企画されたランクル40×70とは、どのようなモデルなのでしょうか。

 トヨタ車体は、ランドクルーザーシリーズを筆頭に、アルファード/ヴェルファイア、ノア/ヴォクシーなどトヨタグループのミニバン・商用車・SUVを生産する完成車両メーカーです。

 1月13日から15日に開催されたの東京オートサロン2023に初めてトヨタ車体としてブースを構えて出展しました。

 また、同社はアラコ時代の1995年からダカール・ラリーにランドクルーザーで参戦(市販車部門)を続けており、これまでの優勝回数は20回以上。

 1月16日にはランクル300で初参戦して市販車無改造クラスで優勝。ダカール・ラリー10連覇を達成しています。

 初出展となったオートサロンには3台の車両を展示しており、なかでもひときわ注目を集めていたのが黄色いランドクルーザーでした。

 この「LAND CRUISER 40×LAND CRUISER 70」(参考出展 以下40×70)は、中古車の1978年式のランドクルーザー40のボディと2014年式ランドクルーザー70のベアシャシを組み合わせたカスタムカーです。

 2022年12月26日にトヨタ車体からは次のようにアナウンスされています。

「ランドクルーザーを長く、安くして、楽しく乗り続けていただくために制作しました。

 ランドクルーザー70の耐久性、信頼性、悪路走破性はそのままに、ランドクルーザー40のクラシカルなボディとカラーを生かしたスタイルを目指しました」

 実車を目の前にして、40×70製作の指揮をとったトヨタ車体株式会社LC事業推進室主査の三浦正人氏に製作に至った経緯から、将来の展望やナンバー取得などについて気になるところを伺いました。

――今回の40×70製作に至った経緯から教えてください。

 上(ボディ)は40、下(ベアシャシ)は70というカスタムモデルになります。

 ボディに使っている40は昭和53年(1978年)に生産された古いクルマになるので、長く乗ってもらうにはいろいろと手直しが必要になります。

「そのお手伝いができたら」という思いで企画しました。

 また、私たちトヨタ車体にはランドクルーザーが大好きな人間が大勢いて、40の見た目に70の走破性、信頼性を「一つにしたクルマを作りたい!」という思いを持つスタッフからの希望もたくさんありました。

――このクルマは将来的に市販の可能性もあるのでしょうか。

 今はまだ製作途中ですが個別に対応という形になると思われます。

 2023年内に保安基準への適合をすませ公道を走るためのナンバーを取得する予定です。

――現在までにおこなわれた改造とこれからの改造について教えてください。

 今回の東京オートサロン出展に向けて行った改造は以下となります。

 40と70はともにショートボディでホイールベースもほぼ同じですが、「40×70」を作るにあたっては70のシャシに40のボディを載せるため、新たにマウントを起こしました。

 うまく結合させるためにブラケットも新たに起こしています。

 このほかステアリングの結合などほかにも数点ありますが、40のボディと70のシャシを結合させるためにいくつかの改造を施しています。

 また、40は製造から45年経過したクルマなので古くなっているところもありそれらの修復もおこなっています。

 完成に向けてもう少しきれいに見栄え良くする予定です。

■ランクル40の保安基準を2014年基準に適合

――これからおこなう改造はいかがですか。

 実はこのクルマにはラジエータがついてないんです。

 なぜかというと、70のベアシャシに対して40はノーズがとても短く。それで一時的にラジエータを外した状態で展示をしました。

 70よりもノーズが165mm短い計算になるため、将来的には40のノーズをラジエータが入るスペースを確保してラジエータを納めることになります。

 当社には東海特装という特装関連の専門会社もあるので、安全性を第一に見栄え良く伸ばすことも可能なんです。

――ナンバーを取得するには保安基準への適合も必要ですね。

 そうですね。ベアシャシに採用しているランクル70は2014年の再販時のものですから、2014年時の保安基準に適合しています。

 ですが、ナンバーを取得するにはボディ部分の40も2014年の基準に合わせる必要があります。

 つまり、1978年製のランクル40の保安基準を2014年の基準に合わせるということですね。

 わかりやすい例を挙げるとフロントガラスも40は1978年当時の基準では合法だった強化ガラスがついていますが、これも合わせガラスへの変更が必要となります。

 シートベルトなども2014年基準に。また、電圧に関しても70は12Vですが40は24Vなのでそのあたりの修正も必要になってきます。

ランクル40×70の制作経緯や今後の展望を語ってくれたトヨタ車体 LC事業推進室主査の三浦正人氏ランクル40×70の制作経緯や今後の展望を語ってくれたトヨタ車体 LC事業推進室主査の三浦正人氏

――ナンバー取得はいつ頃を目指していますか。

 年内を目標にしています。一気にやろうと思えばできないこともないのですが、改造やナンバー取得の過程も公式サイトなどで公開し、ランクルファンの皆さんにも40×70の進化の過程を見守って応援していただけると嬉しいですね。

※ ※ ※

 今回の東京オートサロンではトヨタ車体が全国展開を進める「ランクルBASE」についても情報が公開されました。

 展示ブース自体が「ランクルBASE」(ランクルベース)のゼロ号店という位置づけとなっており、2023年1月21日に愛知県刈谷市にプレオープンするランクルBASE1号店から全国に展開されていくとのこと。

 ランクルの情報発信基地としてユーザーの要望や困りごとを尋ねながら、具体的なメニューやサービスを提案。

 架装や用品販売も順次スタートするなどランクルに関する出会いと交流の場として機能する店舗を目指しているそうです。

 ランクルBASEの運営は長くランクルの特装車を生産し、車検や整備事業にも精通したグループ会社の東海特装車という会社になるとのことです。

 ランクルを知り尽くした会社だけにカスタムにおいても信頼度、安心感も万全となりそうです。

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