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スポーティ路線にガッツリ変更! トヨタ新型「プリウス」歴代車とは異なる最新モデルの魅力とは?

くるまのニュース / 2023年1月26日 20時10分

先駆者としてハイブリッド車をけん引してきたトヨタ「プリウス」がフルモデルチェンジしました。5代目となる新型モデルは、歴代モデルと比べてどう進化したのでしょうか。

■5代目プリウスはカッコいいデザインで登場!

 昨今、エンジンとモーターを組み合わせた「ハイブリッド車」が広く普及していますが、多大なる貢献をしてきた先駆者がトヨタプリウスです。そして2022年12月10日に5代目となる新型モデルが発売されました。
 
 先代プリウスに比べ、全体のシルエットはよりワイドに、より低く構えており、新型「クラウン」に通じる「ハンマーヘッド」をモチーフにした近未来感あるフロントフェイスを採用するなど、スポーティなテイストに変身。

 カタカナの「コ」の字のような「シグネチャーランプ」と名付けられたDRL(デイタイムランニングライト)や、最近のトレンドとなっている薄型のヘッドライト顔と横一文字に伸びるリアコンビネーションランプにより、新時代を感じさせる完成度の高いデザインになっています。

 全体のシルエットは3代目を彷彿とさせる5ドアハッチバック。伝統の「モノフォルムシルエット」を踏襲しつつ、全長4600mm×全幅1780mm×全高1420mm(4WDは1,430mm)、ホイールベースは2750mmと、全長は15mm、全幅は20mm、ホイールベースは50mm大きくなったものの、全高は50mm低くなりました。

 さらに、4代目では17インチだったホイールサイズが19インチに大径化。スポーツカーで良く見られる「ワイド&ロー」という手法を新型プリウスでは採用し、カッコ良さとスポーティさ、上質感を融合したスタイリングへと刷新しています。

 内装も大きく進化。初代から継続して採用してきた「センターメーター」を廃止し、運転席前の上部にデジタルメーターに一新したほか、ナビやオーディオなどをコントロールする8インチまたは12.3インチディスプレーを上段に、エアコンの吹き出し口を下段にするなど、先代までとは配置を逆転させてマルチメディアの操作性を向上させました。

 見た目のスポーティさだけでなく、実際にスポーティな走りが楽しめるように、1.8リッターハイブリッドに加え、新たに2リッターハイブリッドを設定。

 1.8リッターハイブリッドでは4代目と同じ排気量ながらモーターの出力を強化し、最高出力は18馬力アップの140馬力に向上。2リッターハイブリッドはシステム全体で193馬力と、大幅なパワーアップを果たしています。

■歴代プリウスはどのような変遷をたどってきた?

 街では毎日のように歴代のプリウスを見かけますが、プリウスがここまでヒットしたのは、ハイブリッドシステムを搭載し、いち早く燃費や環境性能にこだわり、クリーンで快適で地球に優しいクルマというイメージを構築したからでしょう。

 1997年12月に初代プリウスが誕生。「21世紀に間に合いました」というキャッチコピーで、近未来的なクルマが登場したことに当時驚いた人もいるかと思いますが、小型(5ナンバーサイズ)の4ドアセダンだった初代モデルにスタイリッシュさはほとんど感じられませんでした。

初代プリウスは普通のコンパクトセダンとして登場初代プリウスは普通のコンパクトセダンとして登場

 ハイブリッドに特化したようなイメージが先行し、「優秀だけど退屈」と評されることもあり、シリーズ・パラレル方式の「THS(Toyota Hybrid System)」は28.0km/L(10・15モード)という低燃費を達成しながら、かなり良心的な価格設定だったものの、販売台数的にはヒットとは呼べないレベルでした。

 2003年に2代目へと進化したプリウスは、「ワンモーション」と呼ばれる5ドアハッチバックスタイルに変更。ボディサイズも大きくなり3ナンバーのミドルクラスへと車格もアップしました。

 中身も大幅に進化。ハイブリッドシステムは「THS-II」へと変更され、方式こそ同じシリーズ・パラレルですがパワーアップと燃費性能は35.5km/L(10・15モード)まで向上。他メーカーのハイブリッド車のはるか先をいく低燃費がウリでした。

 さらに、今でも採用されている「EVモード」に先鞭をつけ、後方カメラの映像上で駐車場所を指定するとステアリング操作を自動で行う「パーキングアシスト」機能も搭載。アイドリングストップ状態でも快適さを保つ電動インバーターエアコンも車載用としては世界初という、先進装備を数多く装備しました。

 ボディの大型化により居住スペースも広がって快適性も向上した結果、小型車や軽自動車を抑えて販売台数1位を何度も記録するほどのヒットモデルとなりました。

 2009年には3代目へと進化。キープコンセプトながら、ハイブリッドシステムはエンジンが1.5リッターから1.8リッターへと変更され、モーターもより高性能なものが搭載された「リダクション機構付きTHS-II」へと進化し、38.0km/L(10・15モード)まで燃費も向上し、さらなる大ヒット作となりました。

 また、この3代目でプラグインハイブリッドの「プリウスPHV」が登場。2009年にリース販売が開始され、2012年には通常販売を開始しました。

  2015年には4代目へとフルモデルチェンジ。「TNGAプラットフォーム」をトヨタ車で初採用したほか、5ドアの「ファストバックセダン」へと変更され、クーペのようなボディ形状で近未来感を演出します。

 4代目ではハイブリッドシステム全体の小型・軽量化や低損失化を図り、40.8km/L(JC08モード)まで燃費を伸ばし、プリウス初となる電気式4WD「E-Four」も設定されました(。さらには先進安全装備として「トヨタセーフティセンスP」も導入しました。

 しかし、先進的すぎたデザインのフロントフェイスを中心としたエクステリアが不評だったため、2018年のマイナーチェンジでデザインを変更しています。

※ ※ ※

 新型プリウスでも35.4km/L(WLTCモード)という優れた燃費性能を実現しているのですが、以前のように燃費の数値だけを追い求めなくなっています。

 燃費性能だけでなく、スタイリッシュなデザインで、スポーティな走りが楽しく、プレミアム感をアップさせるなど、新たな価値観のプリウスが登場したといえそうです。

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