「シフトレバー」無い!? 新型「セレナ」の斬新すぎる「スイッチ式シフト」どう感じた? 試乗者の反響とは
くるまのニュース / 2023年1月29日 7時10分
2022年12月21日よりガソリン車の販売を開始した日産の新型「セレナ」に早くも試乗した人たちから、反響の声があがっています。なかでも多いのは「シフト操作」に関することだといいます。
■新型「セレナ」は「レバー」から「斬新すぎるボタン」式へ「シフト」チェンジ!?
日産はフルモデルチェンジした新型「セレナ」について、2022年12月21日よりガソリン・2WDモデルから発売を開始しました。
各地の販売店に試乗車も配備され、SNS上などではユーザーの反響も聞かれますが、なかでも従来のシフトレバーに代わり「ボタン式」へ刷新された斬新なシフトスイッチに対し、賛否の声があがっているようです。
家族のためのミニバンとして、1991年の初代モデル以来長年に渡り愛され続けてきたセレナが、2022年にフルモデルチェンジしました。
6代目となる新型では、歴代モデルの美点である広い室内や使い勝手の良さを継承しながら、日産独自のハイブリッドシステムe-POWERを第2世代に刷新したほか、最新の運転支援機能を搭載するなど、最先端技術を採用し進化を遂げています。
内外装も上質でモダンに生まれ変わり、なかでもインテリアはシンプルなデザインとなりました。
特に目をひくのが、従来のシフトレバーに代わり日産で初採用となるスイッチタイプの電制シフトです。
新型セレナのシフトスイッチボタンは、インパネ中央部のエアコン操作パネルと一体のガラス面上に配置され、クリーンで先進的な印象を与えています。
この斬新なシフトスイッチボタンに対し、新型セレナが初公開された11月28日以来、SNS上では多くの反響が見られます。
そして12月末より正式発売が始まるとともに、全国の日産販売店には新型セレナの展示車や試乗車が配備。
2023年1月に入ると「試乗をした」という声とともに、実際に「斬新シフト」を使ってみた人たちの感想がみられるようになりました。
まず多いのが「カッコいい」「先進的」といった声。また「そんなに頻繁にシフト操作をするわけではないからあまり気にならなかった」と肯定する声もみられます。
一方で「エアコン操作の際に押し間違える自信がある」「助手席の人が間違えて押したらどうなる?」と、誤操作を危惧する声も聞かれます。
ただしブレーキペダルを踏まないと切り替わらないのは通常のシフトレバー同様であることから「心配しすぎるほどでない」「誤って(もしくは故意に)助手席から操作されるリスクは同じ」とする冷静な声もありました。
また別の視点として「マニュアルシフト車でなくても、ついシフトに手を置きたくなるから、レバーがないのは寂しい」とする、クルマ好きらしいコメントもみられます。
なお新型セレナのガソリン車には、全車に「パドルシフト」が備わります。
ステアリングに備わるパドルを操作することでマニュアルモードになるほか、電制シフトスイッチのDボタンをさらに押すことでM(マニュアルモード)に切り替えることができます。
パドルは、ステアリング左側がダウンスイッチ、右側がアップスイッチで、ともに手前に引いて操作します。
シフトポジションは1から8まで設定され、長い下り坂などでエンジンブレーキを強く効かせたいときなど、細かく調整することが可能です。
※ ※ ※
スイッチタイプの電制シフトについて、新型セレナの取扱い説明書では、次のように紹介されています。
「次の操作は無効とみなされ、ブザーが鳴ると共にシフトポジションはNに切り替わります。
-シフトポジションがDまたはMのときに、ブレーキペダルを踏まずにシフトポジションをRに切り替える」
またシフト操作は、P(駐車およびエンジン始動時)/R(後退時)/N(ニュートラル)/D(通常走行)の各ポジションについてはすべて、ブレーキペダルを踏みながら押さないと有効ではないとするほか、Rについてはブザーが鳴り、後退時に警告する仕様となっているとしています。
このほか「車が完全に停止する前にシフトポジションをPに切り替える」などの操作は「トランスミッションを破損し、思わぬ事故につながるおそれがあります」とし、絶対におこなわないよう警告しています。
思わぬ誤操作をしないよう、新型セレナを購入した場合や、レンタカーや試乗車に乗る際には、販売スタッフなどの説明を受けたうえで、一度は取扱い説明書を確認することが望まれます。
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