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カロッツェリア新型「楽ナビ」発表会レポート 「いま、カーナビに求められる要素を全て盛り込んだ」その内容とは?

くるまのニュース / 2023年1月26日 13時10分

パイオニアのAV一体カーナビ「楽ナビ」が、実に3年半ぶりのフルモデルチェンジを果たし新発売されます。その発表会の模様と、新たに搭載された機能や要素などをお伝えします。

■約3年半ぶりの新製品発表会。そこで語られた昨今のオンライン事情とは

 パイオニアは2023年1月19日、東京都千代田区にあるベルサール秋葉原にて「2023春 カロッツェリア新商品発表会」を開催、同年3月にフルモデルチェンジし新発売される同社のカーナビゲーションシステム「楽ナビ」を発表しました。新型コロナ禍の影響もあり、楽ナビに関しては3年半ぶりの発表会となります。

 当日は、まずパイオニア株式会社取締役 兼 常務執行役員 モビリティプロダクトカンパニーCEOの高島直人氏が登壇、2019年に「サイバーナビ」を発表した際に「クルマの真のオンライン化」を宣言し「ドライブをもっと楽しくする」という新しい価値を提案してきた点をアピールしました。

 同氏は続いて「昨今ではリモートやネットショッピング、デリバリーやスマート家電のデジタル活用が一段と加速することで暮らしが大きく変わっている。通信環境があることで生活が便利になり、楽しみ方も定着した。私たちが業界に先駆けていち早く進めてきた真のオンライン化という提案は正しかったと確信しております」と述べています。

 またサイバーナビ以降「ディスプレイオーディオ、車載用Wi-Fiルーター、そして新しいデバイスである『NP1』と対応する商品を拡げてきたことで、この便利さは多くのお客様にご満足を頂いております。そして今回新たにラインナップするのが新しい楽ナビです」と締めくくりしました。

■初代からのコンセプトは継承しつつ最新のニーズに応えた新「楽ナビ」とは

 続いて登壇した同社のモビリティコンシューマーカンパニー 市販事業統括グループ商品企画部 部長の田原一司氏から、新しい楽ナビについての説明がありました。

 楽ナビシリーズについて田原氏は「楽ナビは高性能を使いやすく、そしてより多くのお客様にナビを通じた良さを体験してもらいたいというコンセプトの下、1988年に誕生したモデルになっています」と述べるとともに、これまでの進化の歴史を解説、最初に掲げたコンセプトを変わらず引き継いで時代に合わせて使いやすさや楽しさを進化させてきた点を、新型における要点としたことが説明されました。

 具体的には、現在のカーナビに求められている要素について、楽ナビの進化の方向性を探るために調査したとのことです。

 それによれば、カーナビに求められるものは「地図の鮮度」と「わかりやすさ、使いやすさ」にあり、実際の使用者からは「地図データの新しさ」「使いやすさ」に不満がある点、そして従来の楽ナビユーザーのアンケートからは、購入の決め手となったのが「わかりやすい地図表示」「高画質」「操作性」だったことなどが見えてきたそうです。

 そして今回の新しい楽ナビは「オンライン機能」「直感的なインターフェース」「HDフル対応」「デザイン」の4つを大きな柱として開発したといいます。

パイオニア株式会社取締役 兼 常務執行役員 モビリティプロダクトカンパニーCEOの高島直人氏(左)と同社 モビリティコンシューマーカンパニー 市販事業統括グループ商品企画部 部長の田原一司氏(右)パイオニア株式会社取締役 兼 常務執行役員 モビリティプロダクトカンパニーCEOの高島直人氏(左)と同社 モビリティコンシューマーカンパニー 市販事業統括グループ商品企画部 部長の田原一司氏(右)

「オンライン機能」に関しては、これまでカロッツェリアが培ってきた「車内Wi-Fiスポット機能」をはじめ、「お出かけ検索(オンライン)」、そして待望の「自動地図更新」が搭載されました。「docomo in Car Connect」に対応し、車内で気兼ねなく多彩なコンテンツを楽しむこともできます。

 なかでも「お出かけ検索」は、オンラインを使うことで旬の情報をリアルタイムで取得し、そもそもが充実しているデータベースにプラスして目的地検索に活用できます。

 この「お出かけ検索」のほか、近くのスポットをワンタッチで検索できる「ダイレクト周辺検索」、さらによく利用する機能を4つまでカスタマイズできる「ショートカットキー」が集約された、直感的なインターフェイス「Doメニュー」は、今回の新型「楽ナビ」の真骨頂ともいえる部分で、スマホやネット検索をする感覚でスピーディに操作ができるというものです。

「HDフル対応」に関しては、これまでも好評だったHDパネルにプラスして、画質チューニングやHDMI入出力端子の設定、そしてこれらに対応するオプション類をラインナップしています。

「デザイン」面に関しては、物理ボタンを廃したフルフラットパネルが特徴となっています。

■遂に出た! フローティングタイプ大画面と圧倒的な適合車種数

 新型「楽ナビ」の15機種という豊富なモデルラインナップは、7V、8V、9V型のディスプレイサイズが選べ、そして何といっても今回、9V型にフローティングモデルを設定していることは大きなニュースといえます。

発表会では新楽ナビ製品フルラインナップだけでなく、ディスプレイオーディオやNP1、ドライブレコーダーや車載用Wi-Fiルーターなどの展示も実施発表会では新楽ナビ製品フルラインナップだけでなく、ディスプレイオーディオやNP1、ドライブレコーダーや車載用Wi-Fiルーターなどの展示も実施

「AVIC-RF920-DC」と「AVIC-RF720」の2モデルは、フローティング構造を採用することで、2DINサイズの取り付けスペースがあれば、9V型の大画面カーナビを設置することができます。そして驚いたのはその適合車種数で、2022年12月現在で業界最多の548車種に対応します。

 このほか、従来から高い評価を受けてきた「楽ナビ」ですが、さらにユーザーフレンドリーな新機能や性能を盛り込んでいる点にも注目です。

 そのひとつが、交差点などを曲がるタイミングについて、従来とは異なる方法でドライバーに伝える「信号機カウント交差点案内」を採用したことです。

 これは読んで字のごとく、従来までの「何m先右折です」といった音声&画面案内ではなく、交差点までの残り信号数をカウントダウンしながら案内するというものです。人によって距離の感覚は異なりますので、こうした誰しもが同じように受け取れる方法でナビゲートしてくれる点も「楽ナビ」ならではの特徴といえます。

 さらにルート探索機能に関しても、「6ルート探索結果画面」では、ひとつの画面で所要時間や走行距離、さらに高速料金などを比較できるようにするなど、使いやすさ、分かりやすさを向上させています。

 オプション製品の充実度合いにも注目です。楽ナビ専用ドライブレコーダー「VREC-DS810DC」は前後2カメラ方式のドラレコで、操作自体を「楽ナビ」上で行えるのはもちろん、HD画質で確認できます。またリバースギアに入れることで車両後方を映し出す機能も搭載しているので、バックカメラとして使うこともできる優れものです。

 発表会ではこのほか、楽ナビ専用のバックカメラユニット「ND-BC300」や、「Apple CarPlay」「Android Auto」に加えiPhoneやスマートフォンの画面を本体ディスプレイに映して直接操作できる「WebLink」にも対応したフローティングタイプの9インチディスプレイオーディオ「DMH-SF500」がお披露目されました。

 フルモデルチェンジした新型「楽ナビ」の発売は、2023年3月を予定しています。豊富なラインナップの中からピッタリのモデルが選べる自由度はもちろん、今回全ての点で大きくレベルアップしたことで、カーライフに新風を吹き込んでくれるでしょう。

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