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クルマのサブスクは本当に良いの? 「高い」という声も 実は若年層以外に高齢層にも向いている理由とは

くるまのニュース / 2023年2月18日 9時10分

最近では国産メーカー各社が新車のサブスクを展開しています。一見利用額を見ると安くないという印象を受けるユーザーもいるようですが、実際にサブスクにはどのようなメリット・デメリットが存在するのでしょうか。

■新たな選択肢となった「サブスク」、その特徴は

 クルマを手に入れる方法が多様化している昨今、特に注目を集めているのが、個人向けリースです。
 
「サブスクリプション(サブスク)」とも表現されることのある個人向けリースですが、若いユーザーや高齢のユーザーはメリットを感じやすい場合も多いようです。

 これまで、クルマを手に入れるための方法といえば「現金一括」もしくは「分割払い(いわゆる通常のローン)」を利用することが一般的でした。

 しかし、近年では「残価設定ローン」などの新たな仕組みのローンも登場するなど、その方法は多様化しています。

 そのなかで、近年注目を集めているのが「個人向けリース」です。

「サブスクリプション(サブスク)」とも表現される個人向けリースには、どのような特徴があるのでしょうか。

 個人向けリース(サブスク)はあくまでもリース契約であるため、契約期間が終了した際には、原則としてクルマを返却しなければなりません。

 車検証上の所有者はユーザー自身とはならないことから、厳密にいえば「自分のクルマ」ではありません。

 また返却を前提としているため、カスタムやチューニングは不可とされていることが一般的です。

 このような仕組みを基本としているため、クルマを資産としてとらえたり、相棒としていつまでもクルマと添い遂げたいというユーザーからは敬遠されていたのも事実です。

 こうした視点から見ると、手数料なども含む月々のリース料を払い続けているにもかかわらず、最終的にはクルマが自身の手元に残らない個人向けリースは、メリットが薄いように見えるかもしれません。

 実際、インターネット上にはクルマのサブスクを指して「ボッタクリ」と称する声も散見されます。

 一方「クルマを手軽に利用する」という点に着目すれば、サブスクのメリットは少なくありません。

 サブスクの多くは、契約期間中の税金や自賠責保険料、車検費用なども含んでいるため、想定外の出費が起こりづらいという特徴があります。

 また、リース契約の場合、月々の支払金額はほぼ一定となるため、支払い計画を立てやすいことや、初期費用も基本的に不要であるため、契約時の金銭的負担が少ないというのもメリットといえそうです。

■「サブスク」が若者や高齢者に向いている理由とは

 現金一括や通常のローンと比べて、一長一短のある個人向けリース(サブスク)ですが、実際にはどのようなユーザーが利用しているのでしょうか。

 現在、国産自動車メーカーが展開する新車のサブスクとしては、トヨタが「KINTO」を、ホンダは「Honda ON」、日産が「NISSAN ClickMobi」などが挙げられます。

 またスズキは2月1日に「スズキ定額マイカー7」を開始するなど各社でサブスクの動きが広まっています。

Honda ON限定オプションを装着した「ホンダe ヨーロッパスタイル」Honda ON限定オプションを装着した「ホンダe ヨーロッパスタイル」

 そうしたなかで、トヨタのサブスクとなるKINTOの現状について、首都圏のトヨタ販売店の担当者は次のように話しています。

「最近では『KINTO』を検討するお客さまが増えてきていると実感しています。

 初期費用がほとんど掛からないことや、各種税金や保険料が月額料金に含まれているというわかりやすさから、やはり若いお客さまが関心を持つケースが多いようです。

 また、若いお客さまは任意保険料が高額になりやすい傾向があります。

 しかし、『KINTO』であれば契約時から変動することがないという点も魅力に映るようです」

 一方、高齢者も「KINTO」のおもなユーザー層になっているようです。前出のトヨタ販売店担当者は次のように続けます。

「高齢のお客さまには、今後数年のうちに免許の返納を考えていらっしゃる人も少なくありません。

 将来の売却の手間などを考えると、契約期間終了とともにクルマを返却することができる『KINTO』がひとつの選択肢となるようです」

 空前の高齢化社会が進む日本では、生前のうちにさまざまな物事を整理する、いわゆる「終活」が大きなテーマとなっており、そのなかには当然クルマ関連も含まれます。

 ただ、クルマの運転をいつまで続けるのかについては個々人の判断にゆだねられている部分も多く、何らかのきっかけがない限りは免許返納を決断しにくいのも実情です。

 そうしたなか、返却期限が明確なサブスクは、高齢のユーザーが免許返納を考えるひとつのきっかけとなるようです。

※ ※ ※

 また最近では、新車の超納期化が問題となっていますが、KINTOでの申込みであれば、早く納車が可能な場合があるといいます。

 しかし、前出のトヨタ販売店担当者によると「納期優先を目的としてKINTOを選択するというお客さまはそれほど多くはない印象」といいます。

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