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一見「アスファルト」に見える? 気をつけたい凍結路面「ブラックアイスバーン」とは? 歩行者も「ペンギン歩き」で転倒防止!

くるまのニュース / 2023年2月10日 7時10分

気温が低くなると気をつけたいのが「凍結路面」ですが、なかでも「ブラックアイスバーン」に注意する必要があります。一体どんな状態の路面なのでしょうか。

■一見アスファルト? 気をつけたい「ブラックアイスバーン」とは

 最近では、冬の強い気圧配置の影響で全国各地で降雪が見られ、2023年2月10日から11日にかけても南岸低気圧の影響で関東など太平洋側でも大雪の予報が出ています。
 
 気温が低くなると路面が凍結しスリップしやすいので、運転には十分な注意が必要となります。
 
 なかでも気をつけたいのが「ブラックアイスバーン」ですが、一体どういった状態の路面なのでしょうか。

 気温が低くなることで路面凍結がしばしば発生します。

 通常の凍結路面では、雪が踏み固められるなどにより、白くツルツルの氷となっていることが多く、歩いていたりクルマに乗っていても、路面を見れば凍結していることが確認できます。

 このような凍結路面を「アイスバーン」といいますが、さらに注意が必要になるのが「ブラックアイスバーン」という路面です。

 これは氷の膜が薄くなっているアイスバーンで、通常のアイスバーンとは違い白くなっておらず、雨などにより濡れてキラキラとしたアスファルトとほとんど変わらず「黒光り」していることが特徴です。

 では、ブラックアイスバーンは一体どれほど危険なのでしょうか。

 JAF(日本自動車連盟)は過去2013年に凍結路面に関する検証テストを実施。

 雨天時の「ウェット路」、雪で踏み固められた状態の「圧雪路」、凍結した「氷盤路(アイスバーン)」「ブラックアイスバーン」の4種類の路面で、時速40kmから急ブレーキを踏み制動距離を測定しています。

 テスト結果は、ウェット路は11m、圧雪路は20.2mなのに対し、アイスバーンでは84.1m、ブラックアイスバーンでは69.5mと、凍結路面ではブレーキを踏んでも制動距離が非常に伸びていることが分かります。

 テスト結果をふまえ、「ブラックアイスバーンはアスファルトの色が見えているので油断しがちだが、表面が凍っているので見た目だけで判断しないことが必要」とJAFは説明。とくに、夜間では分かりにくくなるため、日中よりもさらに注意が必要と呼びかけています。

 このほか、実験結果から、滑ることを前提にした予測運転や、発進や停止、カーブで「急」のつく動作は厳禁と、運転時の注意が呼びかけられています。

 また、滑りやすい路面として、JAFは以下のようにコメントしています。

「また、風が吹きさらしで凍結しやすい橋の上やトンネルの出入り口、道路の日陰の部分にも注意しましょう。

 市街地では、ブレーキや発進が繰り返される交差点の停止線手前は路面が磨かれ滑りやすくなっているため、併せて注意が必要です」

※ ※ ※

 凍結路面はクルマを運転するドライバーだけでなく、歩行者も十分な注意が必要です。

 首相官邸ホームページの掲載情報「クルマによる雪道での事故」によると、とくに事故が発生している滑りやすい場所として「横断歩道の白線の上」、駐車場の出入口やガソリンスタンドなどの「クルマの出入りのある歩道」、「バスやタクシー乗り場」「坂道」「ロードヒーティングの切れ目」などが挙げられます。

 このため、歩行者が雪道を歩く時は、歩幅を小さくそろそろと歩く「ペンギン歩き」が推奨されています。

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