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冬は暖房ガンガン使ってOK!? 燃費に影響しないってホント? 覚えておきたい「カーエアコンの使い方」

くるまのニュース / 2023年2月10日 9時10分

クルマの暖房を使用した時は、エアコンのスイッチであるA/Cボタンを切り替えて使っている人もいるでしょう。じつは暖房の場合、スイッチを「オフ」にしておいたほうが燃費に良いといいます。一体なぜなのでしょうか。

■暖房を使うときはエアコンのスイッチを「オフ」に!?

 クルマの燃費を気にしてエアコンの設定温度を控えめにしている人もいるかもしれませんが、実は冬場の暖房はガンガン使っても問題ないといいます。

 では、燃費に影響しない使い方とはどのようなものでしょうか。

 カーエアコンには主に冷房・暖房・除湿の3つの機能があります。

 最近ではオートエアコンを備えたクルマも多いため、温度設定だけ調整して、あとは季節に関わらず同じように使っているという人も多いかもしれません。

 そんなカーエアコンは、クルマに備わる「A/C」ボタン(車種により雪マークの場合もあり・以下:エアコン)で機能のオン・オフを切り替えることができます。

 A/Cは、エアコンディショナーの略称で、オフの場合はエアコンによる温度調整がない「送風」の状態になります。

 暖房を使いたい時は、車内に暖かい空気を送り込む必要がありますが、実はエアコンを「オフ」にしていても暖かい空気を送り込むことができるのです。

 そもそもクルマはエンジンをかけているだけで熱を発しており、冬場でも熱くなりすぎないように冷却水(ラジエーター液)を循環させることでエンジンの温度を下げています。

 このエンジンを冷やす過程で発生する熱を利用して、車内に暖かい空気を送り込むことができるので、あえてエアコンをオンにしなくても暖房の効果を得ることができます。

 ちなみに冷房の場合は「液体が気体に変わる時に熱を奪う」という原理を利用した機能で、エアコンをオンにすることでエンジンルーム内のコンプレッサーという装置が作動し、取り込んだ空気を冷却・除湿して車内に冷たい空気を送り込む仕組みです。

 このように、コンプレッサーをまわして空気を冷やす冷房と異なり、暖房はクルマの仕組みとして必然的に発生する熱を利用して空気を暖めているため、燃費に影響することなく使えるということです。

 一般社団法人日本自動車工業会の発行する「気になる乗用車の燃費」という資料でも、「エアコンは冷房と除湿に必要」として、燃費走行のためにも暖房の場合はエアコンを切るように呼びかけています。

 また、エアコンが燃費に与える影響は大きく、最近のエアコンは改良されてきているものの、エアコンをオンにしていると燃費が1割以上悪化する可能性があると説明しています。

 たとえば、気温が25度の日に外気導入モードでエアコンを使用した場合、風量が最小でも10%から20%程度、風量が最大ではおよそ30%前後で燃費が悪化するというデータもあります。

 冷房や除湿のためにエアコンを使う場合でも、温度設定を外気温に近づけたり風量を下げたりすることで、燃費の悪化を抑えることが可能です。

※ ※ ※

 注意すべき点として、外気との温度差などにより車内が曇ってきた場合には、冬場であってもエアコンをオンにしたほうがいいでしょう。

 エアコンをオフにしていても車内を温めることはできますが、除湿機能が働かないため車内のガラスが曇ってくることがあり、そのまま走行すると視界が悪くなり危険です。

 窓の曇りが気になり始めたら、エアコンをオンにして除湿機能を作動させるほか、外気導入に切り替えて乾燥した外の空気を取り入れることで曇りを取る効果が増します。

 なお、特に燃費を気にするのであれば、冬場はA/Cスイッチをオフにして暖房を利用しつつ、曇り防止のため少しだけ窓を開けて走行するというのもひとつの方法です。

 暖房をしつつ窓を開けるのは効率が悪く感じるかもしれませんが、曇ってきてからエアコンをかけるよりも燃費にいい使い方であるといえます。

 また、曇りを取るためにエアコンをオンにする場合でも、こまめにオン・オフを切り替えるほか、風量や設定温度を下げるなどすれば燃費の悪化を防ぐことができます。

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