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冬タイヤなのに雪道で「ツルツル」!? 溝があっても油断NG! 案外早いスタッドレスの劣化とは

くるまのニュース / 2023年2月11日 9時10分

冬ドライブでは心強い存在のスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)ですが、長持ちしないといいます。一体どういうことなのでしょうか。

■溝もあり傷ないスタッドレスなのに「効果ない」!?

 冬シーズンになるとクルマにスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)を履かせる人も多いのではないでしょうか。
 
 ノーマルタイヤ(夏タイヤ)では滑ってしまう積雪路面や凍結路で効果を発揮するスタッドレスタイヤですが、実はあまり長持ちしないといいます。一体どういうことなのでしょうか。

 スタッドレスタイヤでは、積雪路面や氷上路面での走行安定性を高めるために様々な工夫が施されています。

 例えば、トレッド面(地面と接する面)に細かい切れ込みを入れることで、雪や氷を引っかきながらすき間に水を取る込むことで安定した走行が可能になるほか、ゴム自体も柔らかい素材にすることで、低温でも弾力が保たれ接地性が高まるなど、夏タイヤとは違った特性を持っています。

 冬のドライブでは心強い味方となるスタッドレスタイヤですが、その効果は長持ちしないようです。都内のタイヤショップのスタッフは以下のように話します。

「スタッドレスタイヤはゴムの柔らかさが滑り止めとしての効果を発揮するのですが、硬くなってしまうとほとんど効果はありません。

 都内で雪がうっすら積もる程度であれば問題ないのですが、スキー場などへ出かける場合は、硬化したスタッドレスタイヤだと滑る可能性があります」

 通常タイヤの状態を見る場合は、溝の深さやひび割れ、タイヤに傷がないか、異物が刺さっていないか、製造年数などをチェックします。

 一方で、スタッドレスタイヤでは上記に加えて「ゴムの柔らかさ」が重要になってくるといいます。

 先出のタイヤショップスタッフは、冬用タイヤとしての効果を発揮できる期間として「夏タイヤはおよそ7シーズンくらい持つことが多いですが、スタッドレスタイヤの場合、5シーズンの使用が限度だとお客さまには案内しています」と説明します。

 保管場所や使い方によっても多少の前後はあると考えられますが、5シーズンというのは製造後5年から6年目ということを指します。

 ちなみにタイヤショップや整備工場では、ゴムの硬度を測定する「硬度計」を備えているところもあります。

 スタッドレスタイヤでは55以上は硬化がかなり進んでいる状態、60以上を指すと効果を発揮できず交換が推奨されると言われています。

 例えば製造から5年経過のスタッドレスタイヤで、使用しないシーズンはゴムに紫外線が当たらないように室内に保管していたものであっても、硬度が60を超えていたケースもあるようです。

 先出のタイヤショップスタッフは「夏タイヤと同じように溝や傷・ひび割れのチェックで済ませてしまう人も多く、知らない人が多いのも事実です。タイヤは安全に関わりますから、心配であれば一度測定してみるのもいいかもしれません」と話します。

※ ※ ※

 夏タイヤと比べてスタッドレスタイヤはゴムが硬化しやすく、滑り止めとしての効果を発揮できる期間が短いことがわかります。そのため、溝があっても年数が経過し硬化してしまったスタッドレスタイヤでは、スリップなどの危険性があります。

 急な大雪や凍結でも安心してクルマに乗れるよう、冬ドライブの前にはスタッドレスタイヤのメンテナンスも怠らず、タイヤショップや整備工場などに点検を依頼することが大切だといえます。

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