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まさかのホンダ新型「インスパイア」先行公開!? 「縦グリル」の存在感スゴい! 近々中国で発表なるか

くるまのニュース / 2023年2月17日 14時50分

日本では2012年に終了しているホンダ「インスパイア」ですが、新たに新型モデルが中国で発表される動きがあるようです。

■実は中国で復活していたホンダ「インスパイア」

 日本でもかつて販売されていたホンダ「インスパイア」が近々新型モデルとして発表されることが明らかになりました。
 
 日本では2012年に終了していますが、どのようなカタチで登場するのでしょうか。

 ホンダが手掛けるグローバルセダン「アコード」は、2022年11月には11代目となる新型モデルが発表され、各市場に続々と投入されています。
 
 そしてこの度、中国におけるアコードの姉妹車「インスパイア」もフルモデルチェンジを控えていることが判明しました。

 インスパイアは1989年、フラッグシップセダン「レジェンド」とアッパーミドルセダン「アコード」の間を埋めるモデル「アコードインスパイア」として登場しました。

 当時の世相を反映して内装は豪華に仕立て上げられたほか、搭載エンジンは専用設計のG25A型2.5リッター直列5気筒エンジンとG20A型2リッター直列5気筒エンジンが用意され、バブル期らしい設計が特徴です。

 1992年には全長を140mm、全幅80mm拡大させた3ナンバーモデルの「インスパイア」が登場し、5ナンバーモデル「アコードインスパイア」と併売されました。

 その後、世代を重ねるごとにアメリカ市場を見据えたゆとりのある設計に仕立て上げられていきます。

 2007年に登場した5代目のインスパイアでは排気量が3.5リッターとなり、ボディも4代目に対して一回り大きくなりました。

 この頃のアコードは日本向けと北米向けで別車種となり、日本で販売された5代目インスパイアは北米向け8代目アコードがベースであるため、このような設計となっています。

 これによってインスパイアは実質レジェンドと同クラスとなり、ホンダにおける二大フラッグシップ的存在を担うことになったのです。

 その後、2012年9月には生産を終え、ほどなくしてインスパイアは販売終了となりました。

 約23年の歴史に幕を下ろしたインスパイアですが、その名前は2018年に中国で再び展開されることになります。

 2018年10月に東風ホンダはアコードとの姉妹車として「インスパイア(中国名:英仕派)」を発表しました。

 ホンダは中国に、東風汽車との「東風ホンダ」、そして広州汽車との「広汽ホンダ」の2つの合弁会社を持っています。

 トヨタやホンダなど、中国に複数の合弁会社を展開するメーカーは、ひとつの車種にそれぞれの会社で違うデザインと車名を与え、姉妹車として展開することが一般的です。

 アコードも例に漏れず、広汽ホンダでは「アコード」であるのに対し、東風ホンダでは「インスパイア」として製造・販売されています

 インスパイアとアコード以外にも、中国市場では「XR-V/ヴェゼル」、「エンヴィクス/クライダー」、「アヴァンシア/UR-V」、「CR-V/ブリーズ」、「シビック /インテグラ」、「ライフ/フィット」、「エリシオン/オデッセイ」、「e:NS1/e:NP1」などを、それぞれ東風ホンダ/広汽ホンダで展開しています。

 中国向けのインスパイアは現在、10代目アコードをベースとしたモデルが販売されています。

 そして2022年11月にアコードが11代目へ移行したことに伴い、今回インスパイアもフルモデルチェンジすることが判明しました。

■新型「インスパイア」はどうなるのか?

 この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。

 工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。

 工信部に届出された情報は基本的に毎月公開されます。

 そして2023年2月10日に公開された第368編において、新型インスパイアの情報が確認されました。

 添付画像からは、大まかなスタイリングは11代目アコードに準拠しているものの、差別化を図るために多少のデザイン変更がなされていることがわかります。

 例えば、アコードではフロントバンパー下部の黒樹脂部分が左右端のフォグランプまで伸びていますが、インスパイアではそれが短くなっています。

 また、ヘッドライトとグリルがつながる部分も若干異なる形となります。

 これにより、アコードと比べて六角形のグリルがより際立つデザインになり、よりスポーティな印象を見るものに与えます。

 リアに目を向けると、アコードに対して非常にシンプルな仕上がりになっていることが見て取れます。

 アコードでテールライトが左右一体型になっているのに対し、インスパイアでは従来の左右独立型となっています。

 これ以外には、製造・販売を行う「東風ホンダ」、車名「インスパイア」、そして搭載パワートレイン「260 TURBO」をそれぞれ表すエンブレムが装着されています。

 ボディサイズは全長4979mm×全幅1862mm×全高1449mmと、すでに公表されているアコードの寸法とほぼ同一です。

リアのエンブレムには「INSPIRE」の文字が付与されているリアのエンブレムには「INSPIRE」の文字が付与されている

 また、搭載エンジンは「260 TURBO」と称されるL15CL型1.5リッター直列4気筒VTECターボエンジンと記載されています。

「260 TURBO」はトルクが260 Nmであることに由来しており、これは中国独自の名称となります。

 届出されているパワートレインは現時点で「260 TURBO」のみですが、ベースのアコードにハイブリッドモデルがあることを鑑みて、インスパイアにもハイブリッドモデルが投入されることは確実だと考えられます。

 届出情報ではグレードによる細かな装備の違いも確認できます。

 リアのディフューザーやトランクスポイラー、ドアハンドル、ドアミラーはボディ同色塗装のものと、光沢感のあるブラックの2種類が存在するようです。

 新型インスパイアがいつ頃登場するかの具体的な情報は明らかとなっていません。

 しかし、工信部に届出されたということは、もうまもなくの発表を控えていることを表します。

 筆者の予想だと、2023年4月に開催される上海モーターショー2023にて何らかの発表がなされるのではないかと思います。

※ ※ ※

 アコードは日本では影が薄い存在ですが、中国やアメリカでは年間20万台を販売するほどの人気車種です。

 一方で、その姉妹車であるインスパイアは年間7万台程度と、大きく差が開いている状況です。

 フルモデルチェンジによってこの販売状況をどれだけ改善できるかが焦点となります。

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