トヨタで1番デカい「ミニバン」は何? 全長5.3m超えの10人乗り仕様! グランドキャビン&グランエースの違いとは
くるまのニュース / 2023年2月23日 19時10分
全長5mを超えるミニバンは日本では希少な存在です。そんな大型ミニバンはトヨタのミニバンラインナップでは「ハイエース グランドキャビン」「グランエース」の2車種がありますが、どのような点が違うのでしょうか。
■トヨタで1番デカい乗用モデルとは?
ミニバンといえば、大人数でもゆったり乗ることができる広い室内や、多くの荷物を積むことができる積載性の高さが魅力です。
そんなミニバンですが、居住性や積載性で大きなアドバンテージがある全長5m超えのモデルは日本市場では数えるほどしかありません。
トヨタでは「ハイエース グランドキャビン(以下グランドキャビン)」「グランエース」の2車種を展開していますが、この2モデルの違いを比べてみます。
「ハイエース グランドキャビン」(上)と「グランエース」(下)
世界各国でもその信頼性や走破性が評価され、商用バンの定番としても名高い「ハイエースバン」ですが、乗用モデルの「ハイエースワゴン」がトヨタのミニバンラインナップとしてホームページに掲載されています。
現行型ハイエース(200系)は2004年に登場し、すでに18年を経過するロングセラーモデル。15年間販売された先代の100系と比べると、デザインは一新され、衝突安全性能や環境性能が高められました。
乗用モデルはいずれも10人乗りですが、グランドキャビンは全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mmと唯一全長5mを超えています。
一方でグランエースは2019年に登場した新型ミニバンとなり、アジアの一部地域では、商用バンとしてハイエース(300系)を展開。乗用モデルとしては「グランビア」や「マジェスティ」そして日本ではグランエースとして展開されています。
見た目上でグランエースはキャブオーバー型ではなくセミボンネット型となり、ボディサイズは全長5300mm×全幅1970mm×1990mmとこちらも全長5m超えで、大柄なボディを特徴とします。
デザイン面は、グランドキャビンは200系シリーズに共通するもので、商用バンとの違いではフロントグリルやドアミラー、ドアハンドルにメッキ加飾が追加されるほか、「GRAND CABIN」のエンブレムがリアゲートに装備されます。
一方のグランエースは、メッキ加飾の大型ラジエーターグリルがツリ目のヘッドライトへつながるデザインを採用。上下左右へ張り出した押し出し感の強い顔つきが特徴です。
ボディ下部を回り込むメッキ加飾や、L字型でワイドな雰囲気を醸し出すテールランプなど、迫力が増しています。
では、室内空間にはどのような違いがあるのでしょうか。室内寸法はグランドキャビンが室内長3525mm×室内幅1695mm×室内高1565mmとなるのに対し、グランエースは室内長3290-3365mm×室内幅1735mm×室内高1290mmと、室内幅はボディほどの変わりはありませんが、室内高と室内長はグランドキャビンのほうが広くなっています。
室内で着替えたり、人と一緒に荷物を載せるのであればグランドキャビンのほうが有効に使えそうです。
そして、シートアレンジでは大きな違いがあります。
グランドキャビンはシンプルなシートが並び、2列目は2人掛け、3・4列目は3人掛けの10人乗り。
ハイエースのラインナップで用意される中型免許が必要な14人乗りの「ハイエースコミューター」から5列目シートを取り除いたものとなり、1列分はラゲッジルームとして広く使うことができます。
対して、グランエースの後席は豪華仕様となり、広いスペースをわずか4人で贅沢に過ごせる6人乗りのほか、8人乗りも用意しています。
8人乗りでは、それぞれ2人掛けとなる2列目と3列目に専用のキャプテンシートを採用し、ロングスライド機構やオットマン機構が装備されたシートも設定することで、ゆったりとした空間としました。
さらに、後席の乗客にくつろぎを与える木目調加飾や、加飾にあわせやさしく灯されるLEDサイドカラーイルミネーションも装備されています。
3mを超える室内長をゆったりとしたシートで贅沢に使いたいのであれば、グランエースが良いのかもしれません。
■シンプルな「グランドキャビン」と豪華な「グランエース」どっちを選ぶ?
国内では希少な全長5m超えのミニバンのグランドキャビンとグランエースですが、ボディサイズや室内空間以外に違う部分もあります。
パワートレインを見ると、グランドキャビンに搭載されるエンジンは最高出力160馬力・最大トルク243Nmを発揮する2.7リッターガソリンで、トランスミッションは同様の6速ATを採用し、2WDに加えて4WDモデルも用意しています。
一方でグランエースに搭載されるエンジンは最大出力177馬力・最高トルク450Nmを発揮する2.8リッタークリーンディーゼルと6速ATを組み合わせます。
大柄なボディであるゆえに、大きなトルクが発生し燃費も良いディーゼル車を設定している点ではグランエースにアドバンテージがあるといえますが、グランドキャビンでは4WDモデルを設定している点も魅力です。
先進運転支援・安全装備についても、両車で異なった装備となっています。
グランドキャビンの現行モデルでは衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、パーキングサポートブレーキをはじめとする「トヨタセーフティセンス」が装備され、2004年発売時よりも大幅にアップデートされています。
一方でグランエースはハイエースシリーズには装備されないレーダークルーズコントロールや動体検知機能付きとなったプリクラッシュセーフティシステム、ブラインドスポットモニターも装備しています。
そして最後にグランドキャビンとグランエースの価格を比べてみます。
グランドキャビンは2WDが372万9100円、4WDが403万9100円。グランエースは8人乗りが620万円、6人乗りの上級仕様が650万円と、200万円以上の価格差があります。
※ ※ ※
国産ミニバンとしては希少な5m超えのボディサイズを持ち、そのぶん広い室内が魅力のグランドキャビンとグランエースですが、大きな価格差があるうえに内装、安全装備といった部分に違いがありました。
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