もはや別モノ!? マイチェンでイメージ「激変」! 新旧で変わり過ぎたクルマ 3選
くるまのニュース / 2023年3月20日 6時10分
新型車が登場して2~3年ほど経過すると、商品としての魅力をアップする目的でマイナーチェンジがおこなわれるのが一般的ですが、なかにはマイナーチェンジとは思えないほど変化したクルマも存在。そこで、マイナーチェンジで変わりすぎなクルマを、3車種ピックアップして紹介します。
■ビッグマイナーチェンジで「顔が変わった!?」クルマとは
新車の中でも、ニューモデルが発表された直後は特に大きな話題を呼び、ユーザーからも注目を集めますが、デビューから数年が経過すると、ライバル車の登場なども相まって、注目度は下がりがちに。そこで多くのモデルでリフレッシュ策として行われるのが「マイナーチェンジ」です。
中には大幅にイメージを変えるクルマもあり、むしろデビュー時よりも売れ行きを伸ばすケースすらあります。今回はそんな「新旧でイメージ違いすぎ!」の「まるで別モノ」な3モデルを紹介します。
●日産「スカイライン」
日産のスポーツセダン「スカイライン」は、1957年の初代デビュー以来、実に65年以上の歴史を誇る日本車の中でも有数の老舗ブランドです。
2001年登場の11代目からは、日産の海外向け高級ブランド「インフィニティ」との共用化を実施しており、現行型となる13代目の通称「V37型」も、まず2013年に米国で先行してインフィニティ「Q50」の名で世界デビューを果たしています。
そして、2014年にフルモデルチェンジを実施した日本仕様のV37型スカイラインも、ほぼQ50のデザインを踏襲。
フロントグリルをはじめ、アルミホイールやステアリング、エンジンカバーに至るまで、内外装には一貫してインフィニティのロゴマークを備える一方、一切の日産マークを廃止し、かろうじてリアトランクのメッキ加飾部に「SKYLINE」と刻まれるだけの寂しい仕上がりとなりました。
そんな中、2019年に実施されたマイナーチェンジではこうした海外市場重視の姿勢を改め、日本専用のフロントマスクを新採用し、各所の日産ロゴを復活させました。
さらに高速道路同一車線上での手放し運転や、追い越しなどを自動でおこなう先進運転支援機能「プロパイロット2.0」を日本独自仕様として搭載し、スカイラインブランドの復活をアピールしたのです。
とはいえ2023年現在、現行V37型スカイラインは既にデビュー9年目を迎えています。
日産を代表する老舗ブランドだけに、早期のフルモデルチェンジが期待されるところです。
●ホンダ「オデッセイ」
オデッセイは、ホンダの3列シートミニバンラインナップの中でも、「フリード」「ステップワゴン」の上位ポジションに位置する高級モデルで、1994年の初代モデルから25年以上の歴史を持つ老舗のブランドでした。
2013年に登場し、2021年12月末に生産を終了した「現行型」(5代目)ですが、2020年11月には内外装のデザインを改める大規模なマイナーチェンジを実施したことで、ホンダファンのみならず大きな話題に。
装備面でも、7インチフル液晶メーターパネルや10.1インチの大型センターディスプレイなどインパネまわりのデザインも大きく変えたほか、ジェスチャーコントロール・パワースライドドアなどが新たに搭載されるなど、力の入ったマイナーチェンジとなりました。
その結果、2021年の1年間には2万1148台(月平均:約1800台弱)を販売するなど、安定した人気を集めています。
しかし生産工場であるホンダ埼玉製作所 狭山工場の閉鎖に伴い、突如として2021年12月末に生産終了を決定。翌年2022年には国内での販売を終えています。
大きくイメージチェンジし販売を伸ばしたオデッセイがわずか1年強で突然の生産終了となったことに対し、マイナーチェンジでの衝撃以上に、多くのホンダファンが驚かされました。
●トヨタ「プロボックス」
トヨタの商用車の中でも、背の低いライトバンのジャンルを担うのが「プロボックス」です。
商用車は乗用車に比べると頻繁なモデルチェンジを行わない傾向にありますが、プロボックスも非常に長寿なことで知られます。
デビューは2002年。当初はプロボックスに加え、全長を拡大し荷室容量を拡大した兄弟車「サクシード」も用意されていたほか、4ナンバーバン仕様に加え、5ナンバーワゴン仕様も設定されていました。
コンパクトカーの初代「ヴィッツ」のプラットフォームをベースに、スクエアなフォルムの専用ボディで高い空間効率を誇ります。
そしてデビューから12年が経過した2014年に大規模なマイナーチェンジを実施しましたが、これが稀に見るほどの大規模な改良でした。
プラットフォームのうち、フロント部全体を3代目ヴィッツのものに大変更。パワートレインの刷新に加え、4速ATに代わりトランスミッションをCVTに換えています。
さらに外観形状についてもボディ前半を全面刷新し、インパネまわりなども新デザインとするなど、ほぼフルモデルチェンジともいえるものでしたが、ボディ後半は旧型から継承したことなどから、トヨタではあくまでもマイナーチェンジだと説明しています。
なおこの際にサクシードは廃止されたほか、ワゴンモデルも消えています。
その後も2018年にはハイブリッドモデルも追加するなど改良を重ね、デビュー21年目となる現在も販売を続けるロングセラーモデルとなっています。
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