ホンダは「高級ミニバン」を導入するのか 新型「オデッセイ」再販の噂… 期待するのは「4人乗り仕様」の行方! 日本市場に熱望されるワケ
くるまのニュース / 2023年3月30日 9時10分
2021年12月に国内生産を終了したホンダ「オデッセイ」が、中国からの輸入車として復活するとの噂が流れています。現時点でホンダからの公式なアナウンスはありませんが、ホンダを取り巻く環境を考えると、噂が現実となる可能性は高いと言えそうです。
■ホンダがオデッセイを販売再開する可能性はある?
ホンダの最上級ミニバンである「オデッセイ」が、2023年中にも国内販売が再開されるという噂が流れており、ユーザーの注目を集めています。
現時点でホンダからの公式なアナウンスはありませんが、ホンダを取り巻く環境を考えると噂が現実となるの可能性はあるのでしょうか。
2021年12月をもって国内生産を終了したオデッセイですが、その後も中国では継続して生産・販売が行われており、それをベースに国内仕様としたものが日本へと導入されると噂されています。この内容が事実であれば、オデッセイは輸入車として復活するということになります。
日本は世界で最もミニバンが売れる市場のひとつと言われています。
実際、ミドルクラスミニバンのトヨタ「ノア/ヴォクシー」、日産「セレナ」、そしてホンダ「ステップワゴン」は、ファミリー層を中心に非常に高い人気を誇っています。
また、よりコンパクトなミニバンというカテゴリーでは、ホンダ「フリード」がトヨタ「シエンタ」としのぎを削っています。
一方、高級ミニバンというカテゴリーでは、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」がひとり勝ち状態。
日産「エルグランド」が数少ない対抗馬と言えますが、基本構造の古さなどから販売台数では大きく水を開けられているのが実情です。
そのなかで、ホンダは前述の通りオデッセイが姿を消しています。強いて対抗馬を挙げるとするならば、ステップワゴンの最上級グレードである「SPADA PREMIUM LINE」があります。
しかし、中間グレードでおよそ500万円程度、最上級グレードであれば700万円を超すアルファード/ヴェルファイアに対して、「SPADA PREMIUM LINE」はオプションを含めても450万円程度であり、価格帯に大きな差があります。
また、近年ラインナップの整理を進めているホンダでは、「オデッセイ」に加えて、「レジェンド」や「アコード」、「CR-V」といった上級車種の国内販売を終了しています。
一方で軽自動車の「N-BOX」やコンパクトカーの「フィット」、コンパクトSUVの「ヴェゼル」などはユーザーの評価も高いホンダですが、上級車種が整理されてしまったことで、ユーザーがステップアップできる車種がラインナップにないという課題が生まれています。
そうしたなかでCR-VはトレンドとなっているSUVではあるものの、ホンダは北米で2022年に発売した新型「CR-V」をベースに、次世代燃料電池システムを搭載した新型FCEVを2024年に日本で発売予定だといいます。
しかしながら、FCEVは環境性能は良いものの、充填インフラなどの問題から販売面での主力モデルになりづらいといった課題もあります。
■もし…中国版オデッセイが日本に来るのなら…期待したい4人乗りの「最上級グレード」
一方、オデッセイは、日本のユーザーに人気の高いミニバンであり、上級車種としての格も十分に持ち合わせています。
中国で販売されているオデッセイは、全長4861mm×全幅1820mm×全高1712mmと、日本で販売されていたものと若干異なりますが、プラットフォーム自体は共通しているため、根本的な部分で大きな違いはありません。
中国版オデッセイに搭載されるパワートレインも、2リッターハイブリッド車となっており、日本で販売されていたオデッセイとほぼ同じものです。
ただし、日本版のオデッセイに設定されていた2.4リッターガソリン車は中国版には設定されていません。
これらのことを総合すると、中国版オデッセイに若干の仕様変更を加えることで、日本でも販売することができると考えられます。
そのうえで注目したいのが、中国版オデッセイには、「鋭・御享四座版」という4シーターの最上級グレードがラインナップしている点です。
「キングシート」と呼ばれる後部座席には、シートヒーターやベンチレーションはもちろん、マッサージまで搭載されています。さらに、前席とはパーテーションによって分離されており、19インチのディスプレイも備わっています。
この最上級グレードは43万9800元(約841万円)となっており、かつて日本で販売されていたオデッセイの価格を大きく上回ります。また、アルファード/ヴェルファイアの対抗馬となることもできる価格帯です。
新規開発をすることなく、アルファード/ヴェルファイアの対抗馬を手に入れることができると考えれば、中国版の日本導入はビジネス面でも合理的ということができそうです。
いずれにせよ、オデッセイの販売再開について現時点ではホンダからの公式なアナウンスはなく、今後の続報が待たれます。
※ ※ ※
日本国内専用車となることが多いミニバンですが、近年では中国をはじめとするアジア各国での人気も高くなっています。
2023年に登場すると噂されている新型アルファード/ヴェルファイアも、アジア市場を意識して開発されていると言われており、今後は海外でもミニバンの覇権争いが激化しそうです。
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