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あっ危ないっ! 高速道路「事故」約半分は「よそ見」が原因!? 何より気を付けたい渋滞時の「注意事項」とは

くるまのニュース / 2023年5月7日 9時10分

ゴールデンウィークのお出かけでイチバン困るのが高速の渋滞です。ただでさえ交通量が多いところでさらに事故渋滞が重なると大変なことになります。高速の事故原因は一体何が多いのでしょうか。

■高速道の事故原因で最も多いのは「速度超過」ではなく「よそ見」だった!

 ゴールデンウィークやお盆、年末年始などの大型連休は、高速道路がいつも以上に渋滞しますが、そんななかで事故が原因の渋滞も加わり、その距離が数十キロに及ぶこともあります。
 
 こうした高速道路での事故原因には、どのようなものがあるのでしょう。実はその原因の半数近くが「よそ見」による前方不注意だといいます。

 高速道路の事故と聞くと、真っ先に「速度超過」を事故原因としてイメージする人も多いと思います。

 警察庁交通局が2020年に発表した「平成29年(2017年)中の交通事故の発生状況」によると、高速道路での事故原因の1位は前方不注意で、全体の45%を占めます。

 続いて2位が「動静不注意」(24%)、3位「安全不確認」(12%)、4位「運転操作不適」、5位「車間距離違反」と続きます。ちなみに、安全速度違反は全体の1%とごくわずかでした。

 2位の動静不注意とは、相手の車両を確認していたにも関わらず、危険を予測できず、事故に至ったケースです。

 車線変更や合流、PAやSA、出口での接触事故に多く「まさか、〇〇するとは思わなかった」と、瞬時の危険回避ができなかったケースです。

 3位の安全不確認も2位と同様に、SAやPAで駐車からバックで発進する際の安全確認不足や、駐車場での人との接触、車線変更時の「ウィンカーを出してから周りを確認し、3秒以上後に車線を変更する」ルールを怠った結果、接触事故につながったケースがあります。

 事故原因の上位3位までが確認、不注意によるもので全体の80%近くにもなることがわかっています。

 なかでも1位の前方不注意の原因として挙げられるのが「よそ見」です。

 高速道路の運転中によそ見をしてしまうのはなぜなのでしょう。

 高速道路を利用する場合、長距離を移動するケースが多く、ドライバーの運転は長時間になります。通常の一般道よりも速い時速80キロを超えて走行するため、よりていねいに運転する必要があります。

 ところが高速道路が見通しの良い広い道路であることや、防音壁や植え込みの景色が長く続くこと、さらに右左折や信号による停車もなくひたすら走行できることで、時間の経過とともに、ドライバーも運転に慣れてしまうことが原因の1つとして挙げられます。

 また、最新のクルマの室内は高い静粛性をもち、高速走行中の振動も抑えられるようになりました。

 そのため揺れも少なく、静かな車内では体感スピードも感じにくくなります。周りのクルマも同様のスピードで走っているため、高速で走行している実感が薄くなってしまうことも、ドライバーの気の緩みを引き起こしてしまう要因です。

 ドライバーの集中向上や防音のために設けられている高速道路の防音壁や植え込みが、同じ景色の継続を作り出し、一瞬のよそ見につながってしまうケースもあるといいます。

■高速道路で最も気を付けたいのは「スマホ」の扱いだ!

 また、例えば長いトンネル走行から脱出したときや、防音壁の隙間からちらりと外の景色が望めたときには、つい別の景色が気になるものです。

 あるいは空港に近い高速道路では、間近に飛行機の離着陸が見えたり、有名な景勝地やアミューズメントパークが見えると、一瞬視線を別のところへ移してしまうケースもあります。

 ついついよそ見したくなるところですが、ドライバーはグッと我慢をしましょう。

高速走行中のみならず、渋滞路でもドライバーがスマートフォンを操作するのは絶対にNGです[画像はイメージです]高速走行中のみならず、渋滞路でもドライバーがスマートフォンを操作するのは絶対にNGです[画像はイメージです]

 一方車内では、高速道路運転中にエアコンやカーオーディオ、ナビゲーションの操作を行うこともありますが、いずれも温度や音量といった一瞬のダイヤル操作などで済むものがほとんどです。

 最も注意したいのが、スマートフォンの扱いです。近年の事故原因としても挙げられています。

 メッセージアプリの受信音が聞こえたり、スマホナビの案内設定が気になったり、あるいは音楽アプリをさわりたくなったなど、スマホが気になってよそ見運転をしてしまうドライバーが急増していると、警察庁などでは注意を呼び掛けています。

 例えば時速100キロで走行中、ドライバーが2秒よそ見運転をしていたとすると、クルマはその間に56mも進みます。

 よそ見運転で56m進んでいる間、周囲の状況が大きく変わることもあり、その結果、危険回避の判断が遅れて重大な事故につながってしまうケースがあります。

 しかし速度が低い渋滞区間でも油断はできません。

 むしろ手元のスマートフォンをいじり出してしまい前方不注意となり、軽微な追突事故を起こすケースが増えているようです。

 高速走行時のような重大性はないものの、こうしたちょっとした事故がきっかけで、その後の渋滞状況に大きな影響を及ぼすことは、ドライバーなら一度は経験があることでしょう。

 最近では、よそ見運転を警告する後付けの商品も販売されるようになりました。

 ドライバーの目の動きを感知して警告音を鳴らす「居眠り・よそ見感知装置」や、スマホのナビアプリを手元で操作できる「ナビアプリ用リモコン&ホルダー」などのほか、レーダーで先行車との車間距離を測定し、近づき過ぎると警報する「衝突回避アラーム」もあります。

 また国内外の最新モデルでは、ドライバーの安全走行を支援する先進運転支援機能や、スマホを安全に操作する音声認識機能なども備わっているので、有効活用するようにしましょう。

※ ※ ※

 大小にかかわらず、クルマの事故を起こしてしまうと、楽しみにしていた行楽も全てが台無しになります。特に高速走行中では、人命にかかわる重大な事故となることも少なくありません。

 空いていても渋滞でも、ドライバーは高速道路では常に一瞬の気の緩みもあってはならないと心得ておく必要があります。

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