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もう「新車で買えない?」なぜ? トヨタ「カムリ」生産終了の反響は? 問合せは意外と少なかった訳

くるまのニュース / 2023年4月14日 7時10分

2023年4月10日、トヨタは同年12月下旬をもって「カムリ」の国内での生産を終了することを明らかにしました。販売店にはどのような反響が寄せられたのでしょうか。

■役割は終わった?カムリ国内生産終了もユーザーの反応は冷ややか

 トヨタの上級セダンである「カムリ」の国内生産が2023年12月下旬にも終了することが明らかになりました。
 
 長らくトヨタを代表するセダンとしてラインナップを支えてきたカムリが生産終了となりますが、意外にもユーザーの反応は冷ややかなようです。

 2023年4月10日、トヨタは同年12月下旬をもって「カムリ」の国内での生産を終了することを明らかにしました。

 上級セダンとして長らくトヨタのラインナップを支えてきたカムリですが、昨今のセダン不況の影響は大きかったようです。

 当初は「セリカ」のセダン版として1980年に登場したカムリですが、1982年に登場した2代目では、エンジン横置きのFFレイアウトを採用により広大な室内空間を実現したことで人気を博しました。

 現行モデルは、10代目として2017年に登場しています。

 ゆとりのあるFFセダンというコンセプトは受け継ぎつつも、よりスポーティな印象のエクステリアデザインが採用されたほか、ハイブリッド専用モデルとなった点が大きな特徴です。

 一方、月間目標販売台数が2400台に設定されていましたが、2019年以降の自販連データによれば多い時で2000台、平均的には月1000台から1500台にとどまっていたのが実情です。

 そうした中で首都圏のトヨタ販売店の担当者は次のように分析します。

「現行のカムリは、個人と法人のどちらのお客様にも対応可能なモデルでしたが、個人のお客様はSUVやミニバンにご興味を持たれることが多くなりました。

 法人のお客様も『アルファード』などを役員車として採用することが一般的になってきたことで、カムリが選ばれる必然性が薄れてしまったように思います。

 実際、カムリの国内販売が終了するとの報道があった際にも、それに関連する問い合わせはほとんどありませんでした。

 そう考えると、やはりカムリの販売終了はやむなしといったところかもしれません」

 また、関西圏の販売店の担当者も「カムリの国内販売終了に関する問い合わせは特に来ていない」と口を揃えます。

■「カムリ」実は新車で…もう買えない可能性も?

 こうした現状を考えると、国内でのカムリの役割はすでに終わったと言えそうですが、現時点でカムリを新車で購入することはできるのでしょうか。

 前出(首都圏)の販売店担当者は次のように話します。

「正直なところ、これから新車のカムリをご購入するのは難しいかと思います。

 というのも、カムリは2022年の秋ごろから新規の受注を停止しており、現時点で受注再開のめどは立っていません。

 おそらく、すでに生産枠分が完売していると見られるため、受注が再開されないまま生産終了となる可能性が高いと思われます」

カムリ生産終了の反響は意外にも少ない?カムリ生産終了の反響は意外にも少ない?

 一方、前出とは別の販売店担当者は「新車で購入できる可能性がまったくないわけではない」といいます。

「すでにご注文いただいているお客様がキャンセルされた場合は、その生産枠で新規受注をお受けできる場合があります。

 また、お客様からの反響次第では、生産枠を増やすという調整があるかもしれません。

 実際、アルファードは受注停止となった後もお客様からのオーダーが殺到したため、わずかではありますが新規受注を再開したことがありました。

 ただ、現状のカムリの反響を見ると、その可能性は限りなく少ないと言わざるを得ません」

 なお他の販売店では、「在庫車ならばあるものの、新規のオーダーは出来ない」と話しており、全国的に新車で購入出来る可能性は低いようです。

※ ※ ※
 
 カムリは北米や中国で圧倒的な販売台数を誇っていることから、モデルそのものが消滅してしまうことはなさそうですが、日本ではその歴史に幕を閉じることになります。

 またひとつ、セダンがラインナップから消えていくことになりますが、その一方で、さまざまな事情からセダンを好むユーザーがいるのも事実です。

 前出の販売店担当者は、「セダンを好むたお客様には、サイズや車格は違いますが『カローラ(セダン)』や、2023年秋に登場する『クラウンセダン』をおすすめするようにしています」と話します。

 ただ、カローラ(セダン)は車格としては下となり、クラウンセダンは全長5030mmにおよぶ大柄なボディであることやカムリに比べて価格が高くなると予想されていることなどから、カムリの完全な受け皿とはならないという指摘もあり、今後のユーザー動向に注目が集まります。

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