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電子化された車検証って「ただの紙やん!」 手数料値上げ&紙2枚に…! 開始から4か月の現状

くるまのニュース / 2023年4月24日 9時10分

例年3月は車検を受ける人が多い時期です。2023年1月から車検証が電子化されたことで、多くのユーザーが新しい車検証を手にしているようですが、そのデメリットについてSNSなどでコメントするユーザーが散見されます。

■知ってた? 実は電子化された車検証

 2023年1月4日から自動車検査証(以降、車検証)の電子化がスタートしました。
 
 それに伴い車検証のサイズも従来よりもコンパクトなものに変更され、これ以降に車検を受けた人は急にサイズが小さくなって驚いたかもしれません。

 国土交通省は2020年5月に道路運送車両法の一部を改正する法律を公布し、情報処理を「電磁的方法」による記録をおこなう、つまり電子化することを明らかにしました。

 これまでは車検を受けた後などにより新しい車検証の交付を受けるには、直接運輸支局(陸運局)などに出向く必要がありました。

 しかし、電子化によって内蔵のチップにデータを入れることで、整備工場などでデータを更新すればそのまま新しい車検証として使えるという利点があります。

 では、従来の車検証と電子車検証とでは、どのような違いがあるのでしょうか。

 従来の車検証は、車体番号や登録年月、車名といった基礎的情報と、所有者の名前や住所が記載されていました。

 しかし、電子車検証では、券面に記載されているのは基礎的情報のみで、所有者の氏名・住所などは「券面非表示事項」となり、車検証に貼付されたICタグに全て記録されています。

 券面非表示事項を確認するには、閲覧アプリを介してICカードリーダや読み取り機能付きスマートフォンでICタグを読み取ります。

 閲覧アプリは国土交通省の「電子車検証特設サイト」内にあるアプリ紹介のページからダウンロードできます。

 また、専用アプリには車検証の有効期間やクルマのリコールに関する情報を知らせてくれる機能。

 さらに車検証の情報をデータで出力する機能もあるため、これまでの紙車検証よりも役に立つ機能もあります。

※ ※ ※

 なお今回の電子車検証化に伴い、新規検査において軽自動車は1100円から1500円、普通自動車は1200円から1500円に手数料が引き上げられました。

 この理由について国土交通省は「電子化するにあたり、経費やシステム整備費などのコストがかかったため、実費を勘案して設定することとなりました」と話しています。

■電子化された車検証、どれくらいコンパクトになった?

 これまでの車検証は横幅297mm、縦幅210mmのA4サイズでしたが、電子車検証は横幅177.8mm、縦幅105mmとA6に近いサイズ(正確にはA6は148mm×105mm)です。

 より分かりやすいように、従来の車検証サイズに切った紙と、コンパクトサイズに変更された電子車検証を並べてみるとどのくらい小さくなったかがわかります。

 なお運用開始当初は、運輸支局や登録事務所がICタグに対応出来ない場所があることが予想されるために、小さくなった電子車検証と共に従来の車検証に記載されていた情報が載っている「自動車検査証記録事項」というA4サイズほどの紙が渡されるため、実質的に紙が2枚増えたという印象を受けます。

電子車検証とA4用紙を並べてみた電子車検証とA4用紙を並べてみた

 そんなコンパクトになった電子車検証ですが、もし紛失してしまったら運輸支局や自動車検査登録事務所で再発行することが出来ます。

 再発行する場合は、必ず管轄の支局・登録事務所に行きま、例えばナンバーに「練馬」「杉並」「板橋」と記載されている場合は、練馬自動車検査登録事務所の管轄です。

 窓口で申請書、理由書(申請書に記入できる場合は不要)、手数料納付書(350円の自動車検査登録印紙を貼り付け)、身分証明書(免許証、健康保険証、パスポートなど)を提出して再発行の手続きをしましょう。

 なお紛失時の再発行手数料も電子車検証化に伴い、300円から350円に引き上げられています。

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