トヨタ、新型「SUV」を2台同時世界初公開! 最新「ハンマーヘッド」採用のスポーツ&快適仕様! 話題の「bZシリーズ」とは
くるまのニュース / 2023年4月21日 14時50分
トヨタは中国・上海で開催されている「上海モーターショー2023」で、中国向けのSUVを2車種発表しました。今回で20回目となる上海モーターショーは、歴史的そして中国で最大規模を誇るモーターショーです。
■2台の「bZシリーズ」を発表したトヨタ
世界最大級の自動車市場となる中国。
そんな重要度の高い市場において、トヨタは中国・上海で開催されている「上海モーターショー2023」で、中国向けのSUVを2車種発表しました。
上海モーターショーは今回で20回目となる、歴史的、そして中国で最大規模を誇るモーターショーです。
北京モーターショーと毎年交互に開催されていますが、2021年は新型コロナウィルス感染症の影響下で小規模開催になった経緯があり、フルスケールでの開催は2019年以来、4年ぶりの実施となります。
トヨタはそんな記念すべき上海モーターショー2023にて、「bZ Sport Crossover Concept」と「bZ FlexSpace Concept」の2車種を発表しました。
この2台はトヨタが2021年の上海モーターショーでローンチした「bZ」シリーズから投入される電気自動車で、中国の協力会社と一緒に開発した中国市場向けの車種となります。
トヨタ bZシリーズ第1弾の「bZ4X」は2021年4月に開催された上海モーターショー2021で発表されました。
その後、2021年12月にお台場のメガウェブで開かれた「BEV戦略説明会」では「bZ」を冠するコンセプトモデル4車種「bZ Small Crossover」「bZ Compact SUV」「bZ SDN」「bZ Large SUV」をお披露目。
そのうちの1台である「bZ SDN」は、bZシリーズ第2弾の市販車であり、中国専売車でもある「bZ3」として正式に発表され、すでに販売が開始されています。
今回発表された2つのコンセプトモデルは、bZ3に次ぐ中国市場向けモデルです。
bZ Sport Crossover Conceptに関しては、PHEVとBEVの販売で世界を席巻しつつある中国のBYDと共同で開発した車種となります。
トヨタとBYDの合弁会社「BYD TOYOTA EV TECHNOLOGY」主導のもと、若者を想定したスタイリッシュでアクティブなデザインに仕上げたとしており、実際の市販車は第一汽車との合弁会社「一汽トヨタ」が製造・販売を行う形となります。
トヨタがBYDと一緒に電気自動車を作り上げるのはこれが初めてではありません。
この2つの会社の協力関係は2022年10月に発表されたbZ3ですでに形として現れており、今回のbZ Sport Crossover Conceptはそれに次ぐモデルです。
BYDはもともとバッテリー会社として誕生した経緯もあり、リチウムイオンバッテリーに関連する卓越した技術を持っています。
そうしたBYDと、世界的自動車メーカーであるトヨタがタッグを組むことで、より中国市場、中国の購買層に根ざした商品開発を行なっていくという狙いがあります。
対して、同時に発表されたbZ FlexSpace Conceptは広州に本拠地を置く中国の自動車メーカー「広州汽車」と共同で開発が進められました。
トヨタは広州汽車との合弁会社「広汽トヨタ」を設立しており、現地でのトヨタ車種の販売・製造を行なっています。
また、近年では広州汽車が自社のブランドで販売するハイブリッドモデルに、トヨタが開発した「トヨタハイブリッドシステム」を搭載したりと、両者は電動化の時代でも密に連携し、市場の声に耳を傾けた商品開発を行なっています。
■新たな発表された2台の「bZ」SUVモデル…今後のトヨタはどうなる?
bZ FlexSpace Conceptでは実用性重視、ファミリー向けのSUVであることを念頭に置いて開発されたとのこと。
サイズ感はbZ4Xと同等か少し大きめといったところですが、車高が低く設定されている影響で非常にスタイリッシュな印象を与えます。
bZ Sport Crossover Conceptでは昨今の中国で流行りを見せているクーペスタイルSUVで流行に敏感な若者を想定。
そしてbZ FlexSpace Conceptでは大空間かつ居心地の良さを念頭に置いたファミリー層を想定と、明確なコンセプトの違いが見てとれます。
どちらも中国では加熱の一途をたどる重要なマーケットとなっているため、しっかりと中国市場を見据えた商品設計を行なっていることが伺えます。
ファミリー層を想定したトヨタ 新型「bZ FlexSpace Concept」もお披露目された[トヨタ 上海モーターショー2023会場の模様(2023年4月18日/撮影:加藤博人)]
トヨタは2023年4月に行なった「新体制発表会」にて、世界規模の計画で2026年までにBEVを10モデル投入、合計で年間150万台の販売体制を構築すると発表しました。
中国で発表された2モデルもこの10モデルに含まれるとしており、ここからトヨタのBEV戦略へ一気にブーストをかけていくこととなり、今回の2モデルは2024年中の中国導入を目指しているとのこと。
現在、トヨタは一汽トヨタと広汽トヨタの両方からbZ4Xを、そして一汽トヨタ単独でbZ3を中国で展開しています。
また、今回発表された中国市場向けモデル以外にも、グローバルで展開予定のBEVを何モデルか中国にも投入することと予測できます。
電動化における先鋒として知られる中国市場において、BEV、PHEV、HEV、そしてFCEVの「全方位戦略」を展開するトヨタは今後も大きく注目されることでしょう。
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