スポーツカーの象徴「リトラクタブルヘッドライト」がカッコよかった! 今見てもイケてるリトラ搭載車4選
くるまのニュース / 2023年5月8日 14時50分
2002年のマツダ「RX-7」を最後に姿を消した「リトラクタブルヘッドライト」搭載車。現在でも人気のモデルにはどのような車種があるのでしょうか。
■人気が再燃しそうなリトラクタブルヘッドライト車とは?
2000年代まで、日本には数多くのスポーツカーが存在しており、なかでもスポーツカーらしさの象徴ともいえる「リトラクタブルヘッドライト」を採用した車種もたくさんありました。
未来的なデザインと、ポップアップするヘッドライトに憧れた人も多いかと思いますが、アメリカでヘッドライトの設置箇所の規制緩和などさまざまな事情から、国内では2002年のマツダ「RX-7(FD3S型)」を最後にリトラクタブルヘッドライト採用車の生産が終了。
それから約20年が経過した今、「ネオクラシック」ブームによって人気が再燃し、改めてリトラクタブルヘッドライト搭載車の人気と価格が高騰しています。
そんなリトラクタブルヘッドライト採用車のなかから、いまでも人気、または今後人気が再燃しそうなモデルを紹介します。
●トヨタ「スープラ」(3代目)
リトラクタブルヘッドライトが似合うハイパワースポーツカーとして大人気だったのが、トヨタ「スープラ」(3代目・A70)です。
その前身である「セリカXX(海外名:スープラ)」のデビューは1978年ですが、2代目でリトラクタブルヘッドライトを採用。そして3代目からは日本でもスープラを名乗るようになりました。
兄弟車の「ソアラ」がラグジュアリークーペ路線だったのに対し、スープラはスポーツカー路線。パワーアップしたスタイルと性能で登場し、大ヒットとなりました。
A70スープラのロングノーズ・ショートデッキのスタイルはいかにもスポーツカーであり、全長4620mm×全幅1745mm(ワイドボディモデル)×全高1300mmというボディサイズは当時としては大きな部類に入ります。
エンジンはいずれも直列6気筒で、2リッターから3リッターターボまで幅広くラインナップされましたが、ワインディングやコーナーを攻めるというより、直線を豪快に加速していくマッスルカー的要素が強く、それがまたスープラの魅力でした。
●日産「180SX」
1980年代中期から1990年代前半に訪れたバブル好景気は「バブル期」と呼ばれ、次々とチャレンジングな国産車が登場した時代です。
また、当時は同じメーカーでも販売チャンネルによって車種を分ける「姉妹車」戦略が主流となるなか、1988年に「シルビア」が5代目(S13型)へフルモデルチェンジ。翌1989年に姉妹車として登場したのがリトラクタブルヘッドライトを搭載したハッチバッククーペ「180SX」です。
180SXはシルビア(S13型)とコンポーネンツを共有。FRスポーツとしての側面を持ち、一時はドリフトマシンとしても人気になりました。
なかには180SXにシルビアのフロントフェイスを移植した「シルエイティ」なるチューニングカーも登場したほど、手頃かつ本格的なスポーツカーとして人気を博しました。
●ホンダ「プレリュード」(3代目)
リトラクタブルヘッドライトは何もスポーツカーだけのものではありません。1980年から1990年代のスポーツカーのような高性能ではなくても、スタイリッシュで快適さを追求した「スペシャリティカー」や「デートカー」と呼ばれるジャンルがブームになっていました。
そんなリトラクタブルヘッドライト最盛期に、シルビアと並びデートカーのツートップを成していたのが、1987年に登場したホンダ「プレリュード」(3代目)です。
リトラクタブルヘッドライト採用は2代目(1982年登場)から採用されていましたが、全長4460mm×全幅1695mm×全高1295mmのサイズで低さを強調したノッチバックスタイルのスタイリッシュなクーペが大ヒット。
エンジンは2リッターNAのみというシンプルな構成でしたが、ステアリングを切った前輪とは逆方向に後輪が可動する「4WS」を市販車としては世界初搭載したことも話題になりました。
●マツダ(ユーノス)「ロードスター」(初代)
バブル期の絶頂だった1989年は日本車の大豊作の年で、現在でもその系譜を受け継ぐ名車たちが続々と登場しました。
なかでも、手が届くスポーツカーであり、オープンの魅力まで兼ね備えた1台として大ヒットしたのが、マツダ(当時はユーノス)「ロードスター」(初代・NA型)です。
全長3970mm×全幅1675mm×全高1235mmというコンパクトな2シーターオープンボディに、エンジンは一般的な1.6リッターを搭載し、さまざまな車種からパーツを流用して開発期間を短縮。
ハイパワーエンジンや専用部品がなくても、運転そのものを楽しむ「人馬一体」感こそがスポーツカーの真髄ということを見せつけてくれました。
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