ホンダの斬新「軽ピックアップ」が超カッコいい! 遊びにも使える“万能”軽トラ「アクティ・スポーツ」は日本にピッタリな商用車
くるまのニュース / 2023年5月12日 14時50分
過去に発表されたコンセプトカーの中には、市販化が期待された魅力的なモデルが数多く存在しました。第36回東京モーターショーでお披露目された「アクティ・スポーツ」もそんな1台でしたが、どのようなモデルだったのでしょうか。
■遊びのフィールドを広げる「ピックアップ」仕様!
2023年10月には、これまで47回に渡り行われてきた国際自動車ショー「東京モーターショー」に代わり、新たに「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」が東京で開催されます。
モーターショーなど世界各国で行われる自動車イベントは、未来のモビリティやこれから市販される可能性のあるコンセプトカーがお披露目される場としてクルマ好きに注目されており、市販化を求める声が集まったコンセプトモデルも数多く存在。
なかでも現実味の高さから市販化が期待された1台である、ホンダの「アクティ・スポーツ」について、どのようなモデルだったのかを紹介します。
1977年に登場したホンダ「アクティ」は、二輪車メーカーだったホンダが四輪事業に参入して初めて発売した軽トラック「T360」の流れをくむ由緒あるモデルであり、使いやすさや力強い走りを実現する軽商用車として、長年愛されていたクルマのひとつです。
トラック仕様だけでなくライトバン仕様もラインナップされていたアクティはエンジンを車両中央に配置し、軽トラとしては唯一無二となるMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)という駆動形式を採用。
また、荷台までもフレームの一部にしてしまうモノコック構造など、ホンダならではの独自性を余すこと無く表現したモデルでもありましたが、アクティバンは2018年7月をもって、アクティトラックは2021年4月をもって生産終了しています。
そんなアクティを、ルーフやリアに荷台を追加・改造することでピックアップトラック仕様へとカスタムしたコンセプトカーが、2002年に開催された第36回東京モーターショーで初公開されたアクティ・スポーツです。
もともとアクティという車名は「アクティブ(活動的な)」に由来し、ビジネスユースはもちろんのことレジャーでの使用も想定されていました。
そんなアクティの高い実用性を遊びにフル活用したら、新たな楽しみが生まれるのではないかという発想からアクティ・スポーツは誕生したといいます。
道具をガンガン積めるよう荷台スペースを増強し、「アオリ」と一体になったボディに作業用ルーフランプ付きのパイプキャリアを装備。樹脂製パネルの荷台には、荷物の固定に便利な収納型フックなどの使える機能を搭載したことで、遊び道具としての使い勝手にも優れ、オフタイムの楽しみを大きく広げます。
この荷台スペースには、泥や汚れなどを気にせず積める樹脂製パネルを採用。さらにパイプキャリアはステンレス製で、サーフボードなど長尺物を積むことが可能です。
また、バギーなどの重いアイテムも手軽に積載できるようリアパネル上部にウインチを搭載。パイプキャリアに付属した小物収納ネットは、汚れた服や濡れたウェットスーツをくるんで持ち帰ることを想定し、アクティの利便性をより高めています。
両サイドのアオリの内側には、簡単に取り外しが可能なラダーレールを収納。荷台から斜めに架けることで、重い荷物や道具の積み降ろしを楽におこなうことができる仕様としました。
ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1745mm(全高はパイプキャリア除く)。搭載するエンジンの排気量や出力についてのアナウンスはありませんでしたが、ベースのアクティと同じ660ccのエンジンを搭載していると思われます。
インテリアは明るい色合いのペールベージュを基本とし、オレンジをアクセントに採り入れて快適な空間を演出。さりげない遊び心が、運転時の楽しさをさらに広げると説明されています。
※ ※ ※
アクティ・スポーツは、可愛らしい見た目ながら活動的なレジャーからビジネスユースまで使える実用性を備える魅力的なコンセプトモデルでした。
残念ながら市販化はおこなわれませんでしたが、アクティで培われた「使える商用車」のノウハウは現行モデルの「N-VAN」へと引き継がれています。
2023年10月に開催されるジャパン モビリティショー2023でも、ホンダから実用性と遊び心を組み合わせた魅力的なモデルが登場するか、注目が集まります。
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