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クルマの「キラキラ光る窓」は問題ない? 話題の「オーロラフィルム」のメリット・デメリットは? 施工業者に聞いた!

くるまのニュース / 2023年5月25日 9時10分

最近見かける機会が増えてきたフロントウインドウがキラキラしたクルマ。それらは「オーロラフィルム」と呼ばれるものを施工している場合があります。では、このフィルムとはどのようなものなのでしょうか。

■話題の「オーロラフィルム」は紫外線カットや赤外線カット効果も?

 クルマで街を走っていると、フロントウインドウに色がついたフィルムを貼っているクルマをときどき見かけます。
 
 中には天気や見る角度によって色が変化する「オーロラフィルム」を使用しているクルマもありますが、このフィルムにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 ユーザーの中には、クルマのドレスアップや車内に入る紫外線をカットするといった目的でフロントガラスや運転席、助手席の窓ガラスにカーフィルムを貼っている人がいます。

 カーフィルムにも透明なタイプやスモークタイプのものなど色々な種類がありますが、最近よく見かける特徴的なフィルムとしてオーロラフィルムが挙げられます。

 オーロラフィルムは天候や見る角度によって色味が青色や紫色、緑色など虹のように変化するフィルムであり、その見た目の美しさに惹かれて施工するユーザーもいます。

 クルマのフロントガラスや運転席、助手席の窓ガラスは運転中の視界を妨げることがないよう、法律によって可視光線透過率(外の光を通す割合)が70%以上と規定されています。

 そのなかで、このオーロラフィルムは比較的高い可視光線透過率を保ちつつ、窓ガラスを綺麗にドレスアップできるのが特徴です。

 では、このオーロラフィルムには具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。

 愛知県日進市でカーフィルムの施工やカーコーティングなどを手がけている株式会社ウエラ名古屋の担当者はオーロラフィルムのメリットに関して以下のように話します。

「オーロラフィルムにはさまざまな種類がありますが、いずれのフィルムも紫外線のカット率が99%もしくは100%と高くなっているほか、赤外線をカットする機能により遮熱効果もあります。

 車内の暑さが軽減されるかについては、感じ方に個人差があるため一概には言えませんが、フィルムを貼ることで赤外線は確実にカットされています」

 またユーザーがオーロラフィルムを選ぶ理由については、次のように話しています。

「紫外線カットやクルマの遮熱を考えて施工するというよりも、窓ガラスに綺麗な色味を出したいという理由で注文する人が多く、当社で扱っているブレインテック社のオーロラフィルムが人気です」

 一方、オーロラフィルムの施工に関するデメリット(注意点)に関しては以下のように述べています。

「オーロラフィルムを取り付けると、純正ガラスだけの場合と比べてどうしても可視光線透過率は下がります。

 つまり、もともと純正ガラスの可視光線透過率が低く、オーロラフィルムを貼り付けると透過率が70%未満になるケースでは施工できません。

 窓ガラスの透過率は車種や年式、グレードによってそれぞれ異なるほか、同じ車種でも年式によって違いがあるため、施工前に透過率をきちんと計測することが大切です」

※ ※ ※

 また、担当者は「カーフィルムの業界ではまだオーロラフィルムが浸透しているとは言いがたく、施工の難易度も透明フィルムなどと比べて上がるため、業者によってはオーロラフィルムの施工を断る場合もあります」とも話しています。

■透過率が問題なくても車検を断られることがある?

 さらに車検を受ける際、可視光線透過率に問題がなかったとしても、ディーラーや民間車検工場が社内の規定によって受付しない事例も起きているようです。

 その理由に関して前出の担当者は、以下のように説明します。

「ディーラーでは、フィルムを取り付けることによって衝突防止カメラやセンサーなどの車載装置が作動しなくなることを考慮していたり、安全面を保障できないということから、そもそもカスタム車自体の入庫を断っているケースがあるためです」

街中で見かけるギラギラとしたウインドウ、「オーロラフィルム」は可視光線透過率が70%以上なら問題はない(画像提供:株式会社ウエラ名古屋)街中で見かけるギラギラとしたウインドウ、「オーロラフィルム」は可視光線透過率が70%以上なら問題はない(画像提供:株式会社ウエラ名古屋)

 その他、オーロラフィルムの施工にかかる時間や費用について、担当者は次のように話しています。

「フロントガラスと運転席および助手席の窓ガラスの3面であれば、当日仕上げが可能です。

 費用に関してはクルマの車種、年式などによって変わってくるため、ホームページで価格を確認していただくか、お問い合わせいただければと思います」

※ ※ ※

 オーロラフィルムは紫外線や赤外線カット機能だけでなくさまざまな色味を楽しめるため、特にクルマの見た目を重視するユーザーから人気があります。

 ただし、フィルムの施工業者や車検業者が限られる可能性もあるため、施工を検討する際には各業者の対応状況などをよく確認しておくと良いでしょう。

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