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高く売れるから「お得」とは言い切れない? 「残価率高いクルマ」必ずしも“高コスパ”と言えない理由とは

くるまのニュース / 2023年6月13日 20時10分

クルマを買い替える際、基本的に売却するクルマの残存価値(リセールバリュー)が高い方が、総支出総額も低く抑えられます。しかし残価率ばかり気にしてクルマ選びをしても、必ずしもコスパが良いとは限らないこともあるといいます。どうしてでしょうか。

■クルマの「リセールバリュー」は重要! でも気にすべきはほかにも

 クルマを長く乗り続ける「乗りつぶし派」に対し、一定の期間で常に「乗り換える派」の人もいます。そこで気になるのが、購入するクルマの「将来の下取り価格」がいくらになるのか、という点です。
 
 しかし、単に残価率が高いだけでは「コスパが良い」とは言い切れないといいます。それはなぜでしょうか。

 近年、クルマの耐久性も向上し、新車の長期保有が増えているといいます。

 そんななかで、新車を一定の期間で定期的に乗り換えることにもメリットがあります。

 例えば低燃費のパワートレインや先進運転支援機能など、年々進化を続ける最新の機能や装備が満喫できるほか、安全性が高いというのもポイントのひとつです。

 さらに圧倒的に故障のリスクも低く、もし万が一のトラブルがあっても新車保証が有効となれば、維持コストも比較的安く抑えることが可能な点も挙げられます。

 もし予算が許すのであれば、3年などの短いスパンで新車に乗り換えるメリットは決して少なくないといえます。

 そして新車を定期的に乗り換えるなら、クルマを売却する際のクルマの残存価値、いわゆる「リセールバリュー」が高ければ高いほど、乗り換えの際の追加費用が減ることになります。

 そのため、リセールバリューが高いクルマを積極的に選び乗り継ぐ人もいます。

 折しも、2021年頃に深刻化した半導体不足による新車供給の慢性的な遅れにより、ここしばらくは高年式の中古車価格も大幅に高騰していました。

 なかには新車で購入した価格よりも、中古車で売却した価格の方が高かった、というような人もいたといいます。

 しかしリセールバリュー(残価率)だけを気にしてクルマを購入すると、思わぬ落とし穴にはまることもあります。

 残価率とは、新車の車両本体価格に対し、3年後や5年後の買い取り価格(残価)がどのくらいの比率になるかということを表しています。

 一般的に残価率が高いクルマは中古車市場で人気が高く、中古車の販売価格も高い水準を維持するので、買取価格も高くなります。

 あくまでも単純計算ですが、新車価格300万円のクルマの場合、残価率50%のクルマの買い取り価格は150万円です。

 一方、残価率60%のクルマの買い取り価格は180万円となるため、残価率60%のクルマの方が30万円値落ちが少なく、よりコスパが良いということになります。

 とはいえ残価率以外にも、実は見逃しがちなポイントが隠されています。

■価格が同じでも残価率だけでは測れないポイントも!?

 例えば、メーカー希望小売価格が300万円の2モデルを検討している場合で想定してみましょう。

 納車1年待ちで大人気の「残価率70%のモデル」と、不人気ですぐに購入可能な「残価率55%のモデル」という比較です。

残価率(リセールバリュー)はとても重要ですが、それ以上に各自の生活スタイルにマッチしたクルマ選びをすることがまず大前提となります[画像はイメージです]残価率(リセールバリュー)はとても重要ですが、それ以上に各自の生活スタイルにマッチしたクルマ選びをすることがまず大前提となります[画像はイメージです]

 大人気の残価率70%モデルは、90万円の値落ちで、残価は210万円になります。

 対する不人気の残価率55%モデルは135万円値落ちし、残価165万円になります。

 これだけ見ると、明らかに残価率70%の方がコスパも良いとなりますが、必ずしもそうとは言い切れないパターンもあるのです。

 少し極端な事例で、わかりやすく紹介します。

 販売店としては、1年待ちの人気モデルは、ユーザーにとっては待ってでも欲しい特別な存在といえます。

 つまり特別な値引きなどなくても、購入してもらえる可能性が高いクルマです。

 一方、不人気の在庫モデルは、値引きを多少増やしてでも早く売ってしまいたい面があります。

 例えば購入時、45万円の大幅な値引きをしてもらうことで、購入時の車両価格は実質255万円相当になり、値落ち額は90万円に換算されます。

 結果として「どちらのモデルもコスパは同じ」ということがあり得るのです。

 つまりクルマを購入する際は、単に残価率ばかりを気にするのではなく、値引きや維持費などのトータルコストで、総合的に考える必要があるのです。

 ちなみに、筆者(くるまのニュースライター HAMATARO)がクルマを購入した際は、A販売店では値引きは10万円までと言われましたが、同じ車種を扱うB販売店では、値引き額が25万円までするという話になりました。

 最後に、以前より付き合いのあるC販売店でA店やB店の状況を踏まえ相談したところ、最終値引き額が50万円を超えたことがあったのです。

 このように同じクルマ(つまり残価率も同じクルマ)同士でも、販売店や購入時期によって値引きが変わってくることも大いにあり得ます。

 新車購入時には必ず見積りを複数のディーラーでもらい、値引きや支払総額までをしっかりと比較することを強くオススメします。

※ ※ ※

 このように残価率が良いからという理由だけで飛びついてしまうのは、必ずしもコスパが良い選択とは限りません。

 一方で、残価率やコスパを気にしすぎるがあまり、不本意なカーライフを送るのはもはや本末転倒です。

 まずは各自の生活スタイルや収入に見合ったクルマ選びを基本とし、そのうえでトータルコストを見据えた楽しいカーライフを目指すのが良いでしょう。

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