レクサスが新型「GX」世界初公開! 約14年ぶりに全面刷新! タフデザインのゴツ仕様を設定! 2023年末より世界で発売へ
くるまのニュース / 2023年6月9日 9時0分
2023年6月9日、レクサスは新型「GX」を世界初公開しました。ボディオンフレームのレクサス車で初採用となるハイブリッドを新設定するなど、すべての面において刷新されています。
■レクサスのボディオンフレーム車で初のハイブリッド仕様を新設定
レクサスは米国・テキサス州オースティンで2023年6月9日、新型「GX」を世界初公開しました。
これまで北米市場などを中心に展開されていたGXが約14年ぶりにフルモデルチェンジを遂げます。果たして何が新しくなったのでしょうか。
GXは、高い悪路走破性と上質なインテリアを両立させた高級モデルで、ボディオンフレーム構造を採用した本格的な四輪駆動のオフローダーです。
2002年の初代登場以来、世界約30の国と地域において、2023年3月末までに累計約54万台を販売しています。
新型GXは、あらゆる道で上質な走りを実現させるべく、クルマのベースとなる体幹の部分から全てを刷新しました。
ボディサイズは、全長4950mm×全幅1980mm×全高1870mm、ホイールベース2850mmです。
レクサスにはほかにも、本格オフローダー「LX」をラインナップし、2022年1月には新型が登場しています。
LXは新型GXに対しさらにひと回り大きく、ボディサイズは全長5100mm×全幅1990mm×全高1885mm、ホイールベース2850mmです。
新型GXでは、この新世代LXにも採用された「GA-Fプラットフォーム」を採用しました。
形式上は、伝統あるボディオンフレーム構造で従来と変わりませんが、いちから新開発し、高剛性かつ軽量な骨格に進化。優れた衝突安全性能とともに、静粛性と走りの質を向上させました。
あわせて、組み合わされる車体の構造についても高剛性化が図られています。
サスペンション形式は、フロントがハイマウントダブルウィッシュボーン式、リアがラテラルコントロームアーム付きの伝統的な4リンクリジッドサスペンションを採用します。
オフロードの走破性とオンロードの操縦安定性を高次元で両立させたものだと、レクサスでは説明します。
パワートレインは、2タイプを用意します。
まず、3.5リッターV型6気筒「V35A-FTS」型ガソリンツインターボエンジンは、ダイレクトシフト10速ATとの組み合わせ。高出力・大トルクを発揮し、トレーラーのけん引可能重量はクラストップレベルの約3600kgを実現します。
加えて新型GXでは、レクサスのボディオンフレーム車初となるハイブリッド仕様も新採用されました。
ハイブリッドシステムの構成は、2.4リッター直列4気筒「T24A-FTS」型エンジンと、新開発されたダイレクトシフト8速ATの間に、モーターと湿式クラッチを一体化したフロントモジュールを組み合わせたものです。
このようにクルマの体幹部分を刷新した新型GXは、世界中の厳しい環境下でテストを実施しながら、悪路走破性のみならず、オンロードでの走行性能もさらに進化を遂げています。
■本格オフローダー仕様「OVERTRAIL」も新たにラインナップ
内外装デザインも進化を遂げました。
外装はタフでモダンなプロポーションを目指し、オフロード走行での機能性を感じさせるエクステリアデザインとなっています。
なかでもレクサスの象徴である“スピンドル”を塊で表現した「スピンドルボディ」とプロテクター形状を融合したフロント周りのデザインは印象的です。
タフ感溢れる…レクサス 新型「GX “OVERTRAIL”」がカッコ良すぎる!(プロトタイプ)
一方インテリアは、オフロードの極限状態で車両姿勢を感じ取れるよう、水平・垂直を基調としたシンプルな構成で造形。
大型14インチのタッチ式センターディスプレイも低く配置し、視認性を向上させています。
室内は、3列シート仕様を設定するほか、2列目席には左右独立タイプのキャプテンシートもしくは3人掛けベンチシートを選択可能としました。
このほかにも新型GXでは、先進運転支援機能に最新の予防安全技術「Lexus Safety System +」を搭載し、長距離移動におけるドライバーの負担を軽減します。
こうした新型GXのタフなキャラクターを一層極めたのが、新たにラインナップに加えられる本格オフローダー仕様「OVERTRAIL(オーバートレイル)」です。
オフロード性能をさらに高める専用エクステリアデザインや、専用内外装カラーリングを採用したほか、走行性能を高める265/70R18サイズの専用オールテレーンタイヤを装着するなど、よりタフなイメージの内外装仕上げとしました。
ボディカラーも、新規開発色「ムーンデザート」をはじめとする全6色を用意します。
また、オフロードとオンロードの走行を高次元で両立する「E-KDSS(Electronic-Kinetic Dynamic Suspension System)」を、レクサス車で初めて採用します。
加えて、最新のブレーキ制御技術「マルチテレインセレクト」「クロールコントロール」や「マルチテレインモニター」、専用シートなど、多くの専用アイテムを備えています。
新型GXの開発を担当したレクサスインターナショナルの塚崎 公治氏は、次のように話します。
「新型GXでは、レクサスのアウトドアライフの世界観にフォーカスをあて、自然とクルマとの共生を目指すレクサスの新たな一面を感じ取って頂くべく開発を進めてまいりました。
『レクサス本格オフローダーのど真ん中を創る』をキーコンセプトとし、単なるモデルチェンジではなく、新たなページを創出するゲームチェンジャーがこのクルマです。
いつでもどこへでも行ける高い性能は、まるでダイバーズウォッチのように所有する喜びをさらに高め、新たな体験をご提供できると確信しています」
※ ※ ※
なおレクサスでは、新型GXを2023年末より順次各地域に展開していくとしています。
ただしどの国から発売を開始するのか、また日本へ導入するのかなど、詳しい販売計画については明らかにしておらず、正式な発表を期待して待ちたいところです。
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