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最近見かける「ギラギラガラス」は違反ではない? 「オーロラフィルム」が流行る訳 注意すべきコトとは

くるまのニュース / 2023年6月16日 11時10分

最近では、街中でガラス部分が青色や紫色、緑色など見る角度によってギラギラしているクルマを見かけます。これらはクルマのガラスに「オーロラフィルム」というものを貼っています。問題は無いのでしょうか。

■見た目が華やかになる「オーロラフィルム」とは

 最近、街中でフロントガラスにギラギラしたようなクルマを見かけるようになりました。
 
 車外から車内の様子がわかりにくいですが、法律的に問題はないのでしょうか。

 最近では、街中でガラス部分が青色や紫色、緑色など見る角度によってギラギラしているクルマを見かけます。

 これらは、クルマのガラスに「オーロラフィルム」という多層レイヤー構造のものを貼っており、周りの明るさや見る角度によってガラスの色を変化させています。

 そのため、車外からは黄色から青色など派手なグラデーションに見えますが、フィルム自体は透明ということもあり、車内からは比較的クリアな視界を確保できます。

 また、ほかのカーフィルム同様に、直射日光による紫外線や赤外線のカットをする効果もあるため、日焼けや車内温度上昇の抑制効果も期待できます。

 このように派手なデザインで目をひくオーロラフィルムですが、どのような理由で施工する人が多いのでしょうか。

 愛知県内のオーロラフィルムの施工を行っている業者の担当者は次のように話します。

「オーロラフィルムには遮熱性などのメリットもありますが、施工をする理由は『見た目をカッコよくしたい』という人がほとんどです。

 また、オーロラフィルムの注文はそこまで多くはありませんが、一定数いただきます。フロントとサイドの3面でオーロラフィルムを貼る人が多いです」

※ ※ ※

 主にデザインを理由にオーロラフィルムを貼る人が多い傾向がありますが、実際に問題やデメリットはないのでしょうか。

 オーロラフィルムを施工するデメリットとしては、車外からドライバーの様子がわかりにくいため、歩行者とのコミュニケーションがとりにくいことです。

 ドライバーからの視界が比較的確保されているといっても、状況によっては視認性に影響が出ることは避けられないことが予想されます。

■見た目的にアウトな気もするけど…オーロラフィルムは問題ない?

 このように、運転時にデメリットが生じることもあるオーロラフィルムですが、何らかの違反に該当することはないのでしょうか。

 道路運送車両法の保安基準によると、フロントガラスや運転席、助手席のサイドガラスの可視光線透過率は70%以上とされています。

 ちなみに、一般的なスモークフィルムは、ライトスモークでも可視光線透過率50%ぐらいのため、フロントガラスやフロントサイドガラスに施工できません。

 しかし、現在市販されているほとんどのオーロラフィルムは、施工後も保安基準で定められている可視光透過率をクリアできるため、車検にも通るようです。

 ただしすべての状況下において合法にはならず、車種やガラスの仕様によって70%を下回ることがあるほか、決められた測定器で測定することが必要です。

オーロラフィルムのアリ・ナシでは運転席からの見え方が大きく異なるので注意が必要!オーロラフィルムのアリ・ナシでは運転席からの見え方が大きく異なるので注意が必要!

 また、施工時には合法でも、経年劣化により透過率が下がることもあり、この場合は違反になるためフィルムを剥がすか再施工することが必要だといいます。

 このようなオーロラフィルムの注意点について、前出の担当者は次のように話します。

「最近のクルマは、運転席側と助手席側のサイドの窓にUVカットの施工がされており、透過率が70%をギリギリ上回っているものもあります。

 そのようなクルマの場合は、フロントのみの施工をするか、サイドの窓には透過率が70%を下回らないような薄いオーロラフィルムを施工します。

 また、オーロラフィルムは車検に通るのかどうかが1番ネックになるポイントです。

 そのため、施工をする人には普段車検をしている業者さんにあらかじめ施工予定のオーロラフィルムをみせて問題がないかどうか判断してもらうことを推奨しています」

※ ※ ※

 様々な効果があるオーロラフィルムですが、施工後はそれなりのデメリットも生じます。

 特に、雨天時や夜間における視界は見づらくなる傾向にあり、万が一の事故に繋がる可能性が考えられます。

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