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「クマだァァ!」 車で遭遇しても「バック」はダメ!? “熊”を見つけた時の正しい対処法とは

くるまのニュース / 2023年6月11日 14時50分

近頃、突然熊が出没し、襲われるニュースが相次いでいます。ではクルマを運転中に突然熊に遭遇したら、どのように対処すれば良いのでしょうか。

■突然「熊出現」その時ドライバーはどうしたらいい!?

 近頃、熊が市街地に出没し住民が襲われるといったニュースが度々見られます。
 
 ではクルマに乗っている際に、突然熊に遭遇したらどのように対応すれば良いのでしょうか。

 最近、市街地で熊が度々目撃されるほか、サイクリング中の男性が熊に頭や首を噛まれるケガを負ったり、住民が自宅の庭で熊に襲われたりするなど、熊に関する痛ましいニュースが報じられています。

 また、2021年6月には北海道札幌市街地に体長1.6m、体重160kgほどのオスのヒグマが現れ、市民4名が重軽傷を負う事件が発生。1人は肋骨が6本折れるなど重症となり、深刻で痛ましい結果となりました。

 このように、突然熊が出没し襲われるケースが相次いでいますが、市街地に限らず山道などでクルマを運転中に遭遇することもあるかもしれません。

 ではこうした場合、どのような対応をすれば良いのでしょうか。これについて、JAF(日本自動車連盟)北海道本部・札幌支部事業課の担当者は以下のように話します。

「熊を見つけたら、まずぶつからないようにスピードを落とし、熊を回避しつつ警察に通報し情報提供するのが望ましいです。

 最近ではニュースや動画配信サイトなどで、熊を見つけてからクルマでバックするといった対応をしているケースも見られますが、熊は逃げるものに対して追いかけてくる習性があるので、バックはしないようにしてください。

 クラクションを鳴らすことで、音で逃げていく場合もあるかもしれません。

 そして何より、熊を見かけても近寄らないようにしましょう。珍しいからといってクルマを停めて観察するなどはやめましょう」

 特に春先は、親グマが子グマを連れてエサを探し回るなど、行動が活発になる時期であり、母グマは子グマを守るために襲ってくるケースもあるといいます。

 そのため、小さくて可愛らしい子グマ1匹を発見したとしても、近くに母グマがいるケースもあるため近づかないのが望ましいと言えるでしょう。

※ ※ ※

 かつて北海道では、1966年から冬眠明けの熊を駆除する「春グマ駆除」が実施されていましたが、一部地域で捕獲しすぎたことにより個体数減少が懸念され、1990年に春グマ駆除は廃止。

 一方で、最近ではヒグマの出没が北海道で相次いでおり、前述のように2021年6月に熊による痛ましい事件も発生しています。

 こうしたヒグマ出没増加など昨今の情勢を鑑みて、有識者による「道ヒグマ保護管理検討会」が開かれ、2023年から4年の条件つきで、狩猟期間外にヒグマを駆除する「春期管理捕獲」の実施が決定しました。

 2023年5月時点では、すでに20頭を捕獲していることを明らかにしています。

 一時は捕獲活動が行われていたことで、市街地で見かけることの少なかった熊ですが、駆除活動が廃止されたことで熊の個体数が増加したことが、昨今の熊の市街地への出没増加の要因と考えられます。

 前出の担当者は「人間慣れしている熊もいる」と話しており、市街地にいても警戒することなくエサを求めて探し回る熊もいるとのこと。

 最近では北海道に限らず全国各地で熊出没のニュースが相次いでおり、特にクルマを運転している際は突然熊が道路に飛び出すケースも考えられます。

 普段見かけないからといって熊を観察したりなど、熊に近寄るようなことは身の安全のためにも避けるのが望ましいといえるでしょう。

 また、大きな被害を生まないために、熊を見かけたら情報提供のために警察に連絡するようにしましょう。

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