トヨタが「凄いクラウン」世界初公開! まるで「高級スポーティサルーン」みたい!? 今後の登場の可能性も? 前後席の印象は?
くるまのニュース / 2023年6月14日 7時10分
トヨタが展開する16代目「クラウンシリーズ」には、現在電気自動車(BEV)のラインナップはありません。しかし、「もしBEV化するなら」どうなるのでしょうか。「マルチパスウェイプラットフォーム」を使って技術を体感しました。
■トヨタが展開する電池戦略で見えた…多様化するクルマづくり
トヨタは「Toyota Technical Workshop」を開催し、モビリティカンパニーへの変革を支える様々な新技術を公表しました。
その中で、今後の商品軸として注目されたのがカモフラージュ柄の「クラウン」です。どのような技術を搭載したモデルなのでしょうか。
トヨタは、2023年4月から新体制となり「クルマの未来を変えていこう!」をテーマに今後の商品・技術・サービスなど様々な革新を行っていくといいます。
今回開催された「Toyota Technical Workshop」(以下テクニカルワークショップ)では、開発中のコンセプトも含めた具体的かつ多様な技術を公開しました。
その中には、昨今話題となる「電動化」として電池に関わる戦略、またいまトヨタをはじめ世界中が注目する水素技術の戦略、クルマとしての可能性を拡大する「知能化」、そして幅広いユーザーに移動の自由を提供する「多様化」というそれぞれのテーマが存在します。
一方で世界中では電動化すなわち電気自動車(BEV)に関心が集まっており、今回のテクニカルワークショップでも今後のBEVかつ電池戦略の一端が明かされました。
簡単に言えば、現在の「bZ4X」などに採用される電池に加えて、今後は「次世代電池(パフォーマンス版)」、「次世代電池(普及版)」、「バイポーラ型リチウムイオン電池(ハイパフォーマンス版)」、そして「BEV 用全固体電池」といったユーザーのニーズに合わせた電池の多様化を2026年から2028年にかけて展開していくようです。
またトヨタは、2026年に「次世代BEV」の導入を目指していることを明らかにしていますが、それ以前の2023年現在からの3年間にも様々なBEVを展開していくとしています。
既販車としては、小型車・セダン「bZ3」、SUV・ラグジュアリー「bZ4X」「UX」「RX」、商用車・MPV「プロエース」などをラインナップ。
そして2026年までには既に明かされている商用車・MPV「ハイラックスBEV」「IMV 0」「軽商用バン(スズキ・ダイハツと共同)」、中国で発表された「bZ Sport Crossover Concept」「bZ FlexSpace Concept」などが存在。
さらに今後は新興国向け小型車や、ラグジュアリーモデル、スポーツモデルも控えているといい、2026年までにこれらを含めて10モデルを投入するとしています。
■世界初公開! 新しい「クラウン」 これは「凄い」の一言!
そして今回のテクニカルワークショップでは、既存の技術でのBEV展開のひとつとして、多様な電動車の提供を可能にする「マルチパスウェイプラットフォーム」というものが公開されました。
このプラットフォームを採用することで、既販車の商品ラインナップにBEVを加えることが可能だといい、今回は技術の一例として、クラウンのパワートレインをBEVに転用したものに試乗出来ました。
見た目はクラウンクロスオーバーにカモフラージュ柄を施したモデルに見え、乗り込んだ内装もシートがスポーティな物に置き換わって、座面に除電シートが備わる以外は、ほとんどクラウンクロスオーバーのままです。
しかし、走り始めるとモーターの力強いトルク感により進む上に、アクセルを踏み込んでいくとリニアに加速していくことが体感出来ます。
開発担当者によれば「見た目はクラウンですが、中身はスポーツよりにしています。まだまだ開発段階ですが、リアモーターを大きなものにしている」と話していました。
実際にゼロ発進加速では、もはや電動ハイパーカーのような加速感が味わえ、高級&スポーティサルーンのような商品性を持っていることが分かります。
また後席での試乗では、BEVならではの静粛性やなめらかな動き、そして突然ステアリングを切るような動きでも身体の嫌な振られ方は感じられず、クルマとしての剛性の高さはそれなりなものだと言えます。
「Crossover EV」こと新型「クラウンスポーツ」にBEVが加えられる可能性は?
またこのマルチパスウェイプラットフォームは、現在のトヨタ・レクサスで展開されるGA-Kプラットフォームをベースとしていると言い、ユーザーのニーズによってセダンからSUV、ミニバンなど様々なラインナップを展開することが可能なようです。
そうしたことを踏まえ「クラウン×BEV」という点では、2021年12月14日に開催された「バッテリーEV戦略に関する説明会」で披露された「Crossover EV」こと新型「クラウンスポーツ」にBEVが加えられることも考えられます。
現在は、2023年秋にハイブリッド車(HEV)、2023年冬にプラグインハイブリッド車(PHEV)を発売予定ですが、2024年、2025年に登場する可能性は大いに有り得ると言えます。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スズキが“新たな”「技術戦略」公開! “10年先” 見据えた画期的「計画」とは
くるまのニュース / 2024年7月17日 11時30分
-
中国自動車市場、苦境の外資系はどうする?フォルクスワーゲンやトヨタの中国戦略とは
Record China / 2024年7月8日 18時0分
-
トヨタ「プリウス“SUV”!?」 24年内に2台発売!? トヨタとBYD共同開発のサメ顔「新型SUV」 中国市場の現状は?
くるまのニュース / 2024年7月5日 12時10分
-
ホンダ社長が語る「2040年脱エンジン」の行程表 ホンダならではの魅力的なBEVを実現できるか
東洋経済オンライン / 2024年6月28日 13時0分
-
日産「シルビア」復活する!? “アツい走り”実現する「新型シルビア」待望論! クルマ好きが待ち望む「理由」とは
くるまのニュース / 2024年6月28日 11時50分
ランキング
-
1「ハイオクとレギュラー」は何が違う? ハイオクが「高い」のはなぜ? “ハイオク指定車”にレギュラーを入れたらどうなる?
くるまのニュース / 2024年7月22日 21時10分
-
2【マック】ナゲットの持ち方で性格診断できるだと?SNS大盛り上がり「お上品ナゲットタイプだった」「確実に神経質ナゲットタイプ」
東京バーゲンマニア / 2024年7月22日 17時16分
-
3大人以上に暑い!?子どもの「熱中症」リスクが高い理由…異変に気づくためには?
南海放送NEWS / 2024年7月22日 17時54分
-
4まるで夜空か海か宇宙。「青」が美しすぎる寒天菓子「空ノムコウ」【実食ルポ&インタビュー】
イエモネ / 2021年5月8日 12時30分
-
5終電間際、乗客同士のトラブルで車内は「まさに“地獄絵図”」泥酔サラリーマンが限界突破して…
日刊SPA! / 2024年7月22日 8時54分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください