「ピカ…」と眩しい! トラックのギラギラ金属板、違反にはならない? 装着する理由とは
くるまのニュース / 2023年6月17日 9時10分
トラックの後方を走行していると、後輪付近に装着された金属板がライトなどが反射して眩しいことがあります。状況によっては、後続車の運転に支障をきたす可能性もありますが、これらの眩しい装備は問題無いのでしょうか。
■太陽やライトが反射して眩しいトラックなどの金属板とは
夜間トラックの後ろを走っていると、時々トラックの後部に設置されている銀色の金属板にヘッドライトが反射してまぶしく感じる場面があります。
後ろを走るドライバーにとっては「目潰し」ともいえる反射ですが、この金属板は一体何のために付いているのでしょうか。
夜間クルマでトラックの後ろを走っていると、トラックのリアバンパー付近に取り付けられている銀色の金属板にヘッドライトの光が反射し、とてもまぶしい思いをすることがあります。
この金属板に関しては、SNS上でも「これを付けたトラックの後ろを走りたくない。車間距離を空けてもまぶしい」、「まぶしくて目が死ぬ」などの声が聞かれます。
では、この金属板は一体何のために設置されているのでしょうか。
トラックのリアバンパー付近についている銀色の金属板には様々な種類があります。そのひとつとして挙げられるのが泥除けの役割をしている「マッドガード」、「長たれ」などとも呼ばれているものです。
走行中、雨水や泥、道路の小石などが跳ね上がった際に泥除けでガードし、車体が汚れたり傷ついたりするのを防ぐ効果があります。
トラックの泥除けには前述のような金属製のもののほかゴム製、EVA樹脂製の商品もあり、それぞれ特徴が異なります。
ゴム製の商品は比較的安価であることに加え、劣化しにくい、汚れを落としやすいなどのメリットがあります。
EVA樹脂はプラスチックの一種ですが、この樹脂で出来た泥除けは柔らかく、耐久性に優れています。
さらに着色が良いという特徴があるため文字やイラストなどを印刷可能であり、トラック業者が自社の宣伝をする際にも使用できます。
一方、金属製の泥除けに関しては主にステンレスが使用されており、さびにくく長持ちする、またヘッドライトの光が金属に反射するため、後続車両に車間距離をとらせる効果があると言われています。
トラックの後部にクルマが近づき過ぎるとドライバーからは死角となってしまうため、後続車両に距離を空けて欲しいという理由から意図的に金属製の泥除けを取り付けているケースもあるようです。
■キラキラと反射する金属製の泥除けは…違反ではない?
そのほか、トラックのドレスアップ目的でキラキラした金属製の泥除けを付けるというドライバーも存在します。
後続車両からするとライトの反射があまりにまぶしいため、金属製の泥除けに関しては「法律で規制されないのか?」という疑問の声も聞かれます。
実際のところ、金属の泥除けは道路運送車両法に違反しないのでしょうか。
結論を言うと、キラキラと反射する金属製の泥除けについては「道路運送車両の保安基準」において特段規定はなく、法律違反には当たりません。
クルマの後部の装備に関しては、バックランプやナンバー灯などを除いて白色のライトを設置してはいけない、白色の反射器を付けてはいけないといった規定があるものの、金属製の泥除けに関しては特に制限がないのが現状です。
トラックには泥除けの金属板以外にもギラギラ反射する部分が多い
仮に金属製の泥除けを付けたトラックの後ろを走る場合には、ヘッドライトが反射しない程度に離れた方が運転しやすいといえるでしょう。
一般的に交通量の多い場所ではヘッドライトのロービームを使用すると想定されますが、ロービームは前方40mの距離にある障害物を確認できる性能を有するものと決められているため、トラックとの車間距離を40m以上空けると反射しにくいと考えられます。
なお、40mという距離はトヨタ「ヤリス」といったコンパクトカーで換算すると約10台分に当たります。
※ ※ ※
時々トラックが後部のバンパー付近に取り付けている金属板は、クルマの泥除けの役割をしており、現在のところ、この金属製の泥除けを後部に設置することは違法ではありません。
トラックの後ろを走る際にまぶしくて運転がしづらいという状況があれば、十分な車間距離を空けて走るといった対策をとる必要があるでしょう。
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