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夏のクルマトラブルで深刻な「エアコン故障」 何が原因? 暑い車内をすぐ冷やす方法は?

くるまのニュース / 2023年6月16日 8時10分

日本の夏は高温多湿で、そんな気候ではクルマのトラブルが起きやすくなります。夏のクルマのトラブルにはどのような症状があるのでしょうか。

■夏の運転で絶対必要な「カーエアコン」壊れる原因は?

 日本の夏は「高温多湿」といわれており、クルマにとってはかなり厳しい季節です。
 
 そんな季節はクルマへの負荷も増えるわけで、トラブルが発生する可能性もあります。
 
 夏に起きやすいクルマのトラブルには、どのようなことがあるのでしょうか。

 猛暑日が続く日本の夏にまず考えられるトラブルが「エアコン」に関するものです。

 一般的には「冷房が効かない」「不快な臭いがする」「風が出ない」「異音がする」といった症状が現れることが多いようです。

 栃木県のSさん(30代・女性)も異音とともに風が出なくなったというトラブルに遭遇したそうです。

「エンジンのあたりからカラカラというかキュルキュルといった異音がしていたんです。エアコンを作動させても風がまったく出なくて、車内がホントに暑かったです」

 エアコンの風が出ないトラブルは何が原因なのか、現役整備士のT氏に聞いてみました。

「エアコンガスは構造上あまり減るものではないため、ガス不足以外で部品の劣化や故障が考えられます。

 症状から判断すると、風が出ないのは冷気を送り出すブロアファンの故障の可能性が高く、この場合はモーターを交換するか修理するかになるでしょう」(T整備士)

 ちなみに、エアコン作動時に異臭がする場合は、エアコンフィルターの汚れ、または内部にカビが発生している可能性もあるといい、この場合はプロに分解洗浄を頼むのが良いそうです。

 モーター類などの部品の故障はいつ起きるかわからないため仕方がないとしても、本格的に夏を迎える前に、せめてエアコンのフィルターを交換して異臭対策はしておきたいものです。

※ ※ ※

 夏のトラブルとして起こりそうな「オーバーヒート」ですが、最近のクルマはほぼ心配する必要はないほど対策が施されています。

 一方で、オーバーヒート以上に身近な問題として「駐車中の車内温度の上昇」が挙げられます。とくに近年は最高気温が40度を超える地域もあるなど、気温が高くなる日が多く、車内温度も尋常じゃなく上昇してしまいます。何か対応策はあるのでしょうか。

「駐車後の車内温度の上昇は、夏場は避けられない問題です。事前にできる対策としては、できる限り日陰に停めたり、サンシェードなどで窓から入る直射日光を少しでも遮断するといったことですが、それでも車内が暑くなってしまうものです」(T整備士)

「気をつけたいのは、駐車していたクルマに乗る直前です。ボディはもちろんですが、ダッシュボードやステアリング、ときにはシートまでかなり高温になっています。

 暑い車内を冷やす方法は、まずは車内の空気を外に出すためにドアを全部開け、そのあとエンジンをかけます。そして、窓を開けた状態でエアコンをかけながら走行し、車中の空気が入れ替わったら窓を閉めます。

 このとき、エアコンを内気循環にして作動させると効率的に車内の温度を下げることができます。

 ただし、エアコンは外気導入が基本なので、車内が快適な温度になったら内気循環から外気導入へ切り替えると良いでしょう」(T整備士)

■乗っていないクルマほどバッテリーが上がる!?

 次に考えられるトラブルは「バッテリーのトラブル」、いわゆる「バッテリー上がり」に陥るケースです。

 最近のクルマは、エアコンやカーナビだけでなく、運転支援システムの搭載など、より多くの電力を消費しています。

 その一方でバッテリーの蓄電量は意外にも少なく、エンジンをかけるのが数か月ぶりという場合は、ほぼバッテリーの電力がなくなってしまうといいます。

バッテリー上がったら、救援車とつないでジャンプスタートバッテリー上がったら、救援車とつないでジャンプスタート

 埼玉県在住のNさん(20代・男性)は転職後の職場が忙しく、久しぶりにクルマに乗ってドライブに出かけようとしたら、セルモーター(スターターモーター)が虚しく鳴くだけで、エンジンが掛からなくなったそうです。

 バッテリーは数年替えてなかったというのですが、T整備士いわく、バッテリーはクルマに乗っていなくても減ってしまうものだと指摘します。一体どういうことなのでしょうか。

「搭載されるバッテリーは、思ったほど蓄電量が大きくないのですが、各種センサーなどで待機電力を消費し続けています。

 そして電装品やエンジンの始動などで電力を消費(放電)しても、走行中にオルタネーターで発電し、蓄電して補う構造になっています。

 バッテリーを常に良い状態に保つ(蓄電量を保つ)ためには、この放電(使用)と蓄電(発電)のためにも、ある程度の走行が必要なのです」

 つまり、クルマは走行しないとバッテリーの蓄電がおこなわれず、バッテリー上がりをおこしてしまう可能性が高いということ。むしろ定期的に乗っていたほうが、バッテリーの状態を保てるというわけです。

※ ※ ※

 夏に起きやすいトラブルは、高い気温にどう対処するかがポイントのようですが、普段とは違う挙動に気づいたら、早めにディーラーや修理工場などで見てもらい、大きなトラブルを回避しましょう。

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