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え! 車内で「パーティ」!? ミニバンの謎装備「回転対座シート」がもはや懐かしい! 座席回して「何してた」?

くるまのニュース / 2023年6月22日 11時10分

かつてワンボックスワゴンやミニバンで定番だった「回転対座シート」ですが、今はすっかり廃れてしまいました。どのような機能だったのか、あらためて振り返ります。

■車内が一転「リビング」に!?

 かつては一般的だったクルマの装備も、時代の流れとともにすっかり消えてしまったものがあります。
 
 なかでも、ワンボックスワゴンやミニバンで定番だった「回転対座シート」はそのひとつといえます。どういった装備だったのでしょうか。

 今でこそ一般的な存在になったミニバンですが、祖先は、1967年に登場したトヨタ「ハイエース」などのワンボックスワゴン車です。

 当初商用車としてみられていたこの種のワンボックスカーは、大家族用のファミリーカーとしても徐々に受け入れられていきます。

 そして1970年代後半にはトヨタ「ライトエース」「タウンエース」や日産「バネット」、マツダ「ボンゴ」、三菱「デリカ」などに相次いで多人数乗車可能なワゴン仕様が登場し、ワンボックスワゴンブームが始まりました。

 もとより走行性能が重視されなかったこの種のクルマは、室内の快適さやシートレイアウトの多様性を訴求していきます。

 1982年に登場した日産「キャラバン/ホーミー」や「バネットラルゴ」、トヨタ「タウンエース」は、いずれもシートバリエーションの多様性をポイントとしていました。

 これらのクルマはセカンドシートを後ろ向きにすることができ、サードシートと向かい合わせにしてサロンのような居心地を楽しめるというものです。

 なお当時のメーカーの説明では、回転させたシートは駐車中に使用することとされていました。

 もし走行中に出来たとしても、セカンドシートにうしろ向きで座った人は乗り物酔いに悩まされたことでしょう。

 さらに、回転対座で楽しめるのは4人までです。

 3列のシートがありながら、シートを回転させて楽しさの恩恵にあずかれるのは定員3分の2という、ちょっと不思議なものでした。

 この種の装備は、カタログで見ている間は便利で楽しそうと感じさせてくれますが、実際にクルマを購入すると、シートのレイアウトを変えることが面倒になってしまい、使用しなくなってしまうことがあります。

 するとメーカーでも装備を削減してしまい、結局元のシンプルなシートになってしまう傾向にあります。

 回転対座シートは今のところ、2001年に登場した2代目「ステップワゴン」で前席(1列目)が回転するタイプが登場したあと、2005年登場の3代目ステップワゴン、2007年登場の2代目トヨタ「ノア/ヴォクシー」などで2列目席に装備され、その後は復活していないようです。

※ ※ ※

 近年販売を伸ばすキャンピングカーにおいては、2列目シートの向きを変えたり、前席を回転させるなどするのがむしろ一般的なシートアレンジのスタイルとなっています。

 間にテーブルを配置すれば、旅先でいつでも「リビング」空間が出来あがるからです。

 限られたスペースを有効に活用するシートアレンジは決して絶滅したわけではなく、いまもこうして残っています。

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