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もはや懐かしい? 車のバンパーにあった「ナゾの棒」 昔は「主流」も今では激減 「ヘタクソ棒」が減った理由は?

くるまのニュース / 2023年6月21日 9時10分

バンパーの前方から生える「アンテナのような棒」を装着しているクルマがかつては多く見られました。今では減少としていると言いますが、なぜなのでしょうか。

■クルマの角についていた「ナゾの棒」 現在は減っている?

 かつて、フロントバンパーの端に「アンテナのような棒」が生えたクルマをよく目にしました。
 
 タクシーではわりと多く見かけるものの、一般車で装着しているクルマはあまり見なくなりましたが、何のための棒なのでしょうか。

 このフロントバンパーに装着されたアンテナのような棒は、「フェンダーポール」または「コーナーポール」と呼ばれるものです。愛をこめて「下手くそ棒」などと呼ぶ人もいました。

 フロントバンパーの端に装着し、車体前方の距離感や車体幅を分かりやすくするためのアイテムです。

 クルマのフロント部分の長さや車幅の間隔は、ある程度運転してそのクルマに慣れないとなかなかつかめないものです。

 その状態では、例えば狭い駐車場などでどこまで壁に寄せていいのかなど分からないでしょう。しかし、フェンダーポールを装着しておけば、車幅や車のノーズがどこまでなのかが分かるため、安心してハンドル操作ができます。

 フェンダーポールは運転席から対角になる位置に装着するのが基本です。そうすることで、特に運転席から見えにくい部分の距離感がつかみやすくなります。

 フェンダーポールは、運転に慣れていない人からすると非常に便利な装備です。そのため、ひと昔前までは多くのユーザーがフェンダーポールをオプションで装着していました。

 しかし、先述のように現在はフェンダーポールを装備するクルマはあまり見かけません。一体なぜなのでしょうか。あるディーラーの販売スタッフは以下のように話します。

「フェンダーポールをオプションで用意している車種は一部しかありません。その一部の車種でも、現在では装着する人が少なくなっている傾向にあります」

 フェンダーポールが減った理由として、まずは「見た目」の問題が考えられるとのこと。

 便利ではあるものの、フロントバンパーにアンテナのような棒が立っているのは、見た目的に良くないという認識が広がり、装着する人が減ったというのです。

 また、コンパクトなクルマが主流になったことも考えられるそうです。以前はノーズが長いセダンが主流だったこともあり、フェンダーポールが重宝されましたが、車体サイズの小さなクルマではそこまで必要ではなくなった、ということです。

 さらに、近年では安全機能が強化されたこともあり、コーナーセンサーなどを標準で装備するクルマも増えたほか、クルマを上部から見たような画角で映し出すモニターなどが採用されており、フェンダーポールに代わる装備も登場しています。

 とはいえ、フェンダーポールが便利なことは変わりありません。自分で取り外しできるタイプも販売されているので、初めのうちはフェンダーポールを装着した状態で運転し、車幅感覚に慣れてきたら取り外すというのもアリでしょう。

 このように、かつては装着して当たり前だったフェンダーポールですが、現在ではほとんど見かけることはありません。

 一方で、旧車が人気を集めたり、80年代の音楽がブームになるなど、何かと過去のトレンドがリバイバルしている昨今です。クラシックな見た目のカスタマイズが流行すれば、再びフェンダーポールが輝く時代が来るかもしれません。

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