スズキ「ハスラー」なぜ売れ続ける? 理由は「SUVブーム」だけじゃない! 異色の「愛されボディ」が人気の秘訣とは!
くるまのニュース / 2023年6月22日 19時10分
現在の軽自動車市場では“ハイトワゴン系”のモデルが高い人気を維持していますが、その一方で、異色の個性派モデルであるスズキ「ハスラー」も常に販売台数ランキングの上位に存在しています。なぜ特殊な存在にも思えるハスラーが根強い人気を集めているのでしょうか。
■根強い人気を誇る異色のモデル「ハスラー」
全国軽自動車協会連合会が公表する軽自動車の販売台数ランキングでは、その上位の多くをホンダの「N-BOX」をはじめとする“スーパーハイトワゴン系”、あるいはスズキ「ワゴンR」などの“ハイトワゴン系”が占めており、車高が高く室内の広さを重視したモデルが人気を集めています。
その一方で、ハイトワゴンとSUVの中間ともいえる特殊なボディスタイルながら、常に販売台数上位に食い込んでいる“異色のモデル”も存在します。それがスズキ「ハスラー」です。
車内の広さを第一に考えた他モデルとは一線を画す「軽自動車でありながらライトなSUV」という、ありそうで無かったキャラクターを確立したハスラーは、全国軽自動車協会連合会が2023年6月15日に発表した「軽四輪車 新車販売確報」によると、2023年5月の販売台数は5145台。販売数別でベスト7位にランクインしています。
なぜハスラーのような個性的なモデルが、人気を集めているのでしょうか。
現行のハスラーは2020年に登場した2代目モデル。ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1680mm。最低地上高は180mmと、一般的な軽自動車よりおよそ30mmほど高めに設定されており、ライトSUVらしく軽く荒れた路面や雪道、泥だらけの未舗装の道でも気兼ねなく走れそうな設定です。
また、ホイール径も15インチと大きめで、あわせてタイヤの外形も大きく設計されていることから、ハスラーは視覚的にもタフな印象を備えています。
あくまでもハスラーの本分はライトSUV。同じスズキがラインナップする「ジムニー」のような“本格クロカン”とは異なり、ライトなSUVとして日常の実用性を重視し、5枚のドアを備えることで使い勝手も上々です。
まさにSUVの“走破性”とファミリーカーの“日常性”を高次元でバランスしたクルマとなっています。
しかし、ハスラーはそのSUV的な要素のみによってこの根強い人気を支えているのかというと、どうもそれは違うようです。
■「ハスラー」の最大の魅力とは
ハスラーを日常的に愛用している主婦のJさんに、同車を購入した理由とその魅力について話を聞きました。
「ハスラー」の人気の秘訣は「愛らしさ」にアリ!?
「ハスラーを購入した理由には充実した装備や道を選ばず安心して走れる4WDと車高の高さもありましたが、なによりも“可愛らしいデザイン”が決め手になりましたね。
私の住んでいる地域は冬にはかなり雪が積もるため、4WDかつ燃費が良く、細い道も走りやすい軽自動車”のニーズが高いのですが、その条件で探すとどうもボディが角張って“いかつい”感じのクルマが多く、それが嫌で買い替えるクルマを決めかねていました。
そんな時にCMで見かけたのがハスラーだったのです。丸い目のようなライトと白いツートンカラーのルーフなどデザインがレトロでカッコよく、かつ甘すぎない塩梅の可愛さに一目惚れし、すぐに購入を決めました」
さらに、先述のJさん以外にもハスラーを所有する数名にも話を聞いたところ、「買ってだいぶ経つけど今だに見ていて笑顔になる」「軽自動車にありがちな生活臭がしない」「ツリ目じゃなくて威圧感が無いのが良い」「小さいのに丈夫そうに見える」とのコメントが寄せられ、Jさん同様にハスラーのルックスに惹かれて購入した人がほとんどと言っても良いほど、このデザインに対する高評価な意見が見受けられました。
どうやらハスラーの根強い人気の秘訣は、SUVならではの「万能性」も人気を保つ大切な要素ですが、もっとも大きな魅力は、性別や年齢を問わずに似合うユニセックスでありながら愛らしいデザインにあるようです。
※ ※ ※
スズキもそんなハスラーの魅力を深く理解しているようで、この特徴的なデザインは初代モデルから2代目モデルにフルモデルチェンジしてもしっかりと守り通しています。
将来、ハスラーが3代目モデルに移行する時、様々な世代のユーザーから別け隔てなく愛されるこのデザインがどのように引き継がれていくのか、楽しみに注目していきましょう。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
スズキが新型「ハスラー」発表! レトロなゴツ顔「ワイルド仕様」 SUV感スゴッ! 「ジムニー」と比較する人はいるのか
くるまのニュース / 2024年6月15日 8時10分
-
ホントに軽自動車!? めちゃワイルドな「超ゴツゴツ」ボディがカッコいい! タフに使える「悪路も走れる軽自動車」3選
くるまのニュース / 2024年6月14日 12時50分
-
「謎の“軽セダン”」ってどんなクルマ? 新車でも売ってる!? 「見た目は軽」なのに何が違う? どういうモデルなのか
くるまのニュース / 2024年6月4日 18時40分
-
スズキが軽SUV「ハスラー」の「クーペ仕様」を提案! 悪路も走れる「スポーツカー」に変身! 斬新モデル「ハスラークーペ」登場に期待大
くるまのニュース / 2024年6月2日 6時10分
-
スズキが新型「ハスラー」発表! レトロに変わった「めちゃゴツ顔」採用に反響多数!“カッコいい”と評価された「ワイルド仕様」とは
くるまのニュース / 2024年6月1日 9時10分
ランキング
-
1すき家、7月から“大人気商品”の復活が話題に 「この時期が来たか」「年中食いたい」
Sirabee / 2024年6月29日 4時0分
-
2「モノ屋敷の実家を片付け」嫌がる母と攻防の顛末 「絶対に捨てられない母」をどう説得したのか
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 13時0分
-
3朝ドラ「虎に翼」後半戦がますます面白くなる根拠 「パイオニアとしての成功物語」からどう変わる?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 11時0分
-
4まもなく上場「タイミー」やって見えた本質的課題 ガチの隙間時間ではできず、微妙に使い勝手に難?
東洋経済オンライン / 2024年6月29日 12時0分
-
5年金不安、シニア破綻は他人事ではない「老後ビンボー」を防ぐ《50代からのマネーの心得》
週刊女性PRIME / 2024年6月29日 7時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)