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えっ…「荷物がいっぱいで…後ろが見えない!」は“違反”じゃないの? 多くの荷物を運ぶ時の注意点は

くるまのニュース / 2023年7月9日 8時10分

引っ越しやアウトドアレジャーなどでクルマにたくさんの荷物を積み込むといったケースがあるかもしれません。その際はいくつかの注意事項に気をつける必要があります。

■ルームミラーで「後ろ見えない!?」違反になるのか

 新生活で引越しをする時や、アウトドアレジャーに向かう時など、クルマにたくさんの荷物を載せて移動する人もいるでしょう。

 クルマにたくさんの荷物や大きなものを載せるとルームミラーの視界を遮ることがありますが、ルームミラーが見えなくなってしまっても問題ないのでしょうか。

 単身者の引越しや、クルマを仕事で使っている人の中には、たくさんの荷物をクルマに載せて運ぶという人もいるでしょう。

 また、かさばりがちなキャンプ道具やアウトドア用品を荷室に満載して出かけるというケースもあるでしょう。

 その際、トランクや後部座席が荷物でいっぱいになることで、ルームミラーによる後方が確認できなくなることがあります。この場合、何か違反に問われることはあるのでしょうか。

 道路運送車両法の保安基準第44条をみると、「自動車(被牽引自動車を除く)には後写鏡を備えなければならない」と定められています。

 ここでいう「後写鏡」は、クルマのバックミラーを指しますが、実はバックミラーには、前席のドア外側の車外に取り付けられた「サイドミラー(ドアミラー)」や、タクシーなどに多く取り付けられている「フェンダーミラー」、ミニバンなどに取り付けられていることの多い「リアアンダーミラー」など、さまざまな種類があります。

 この中で、サイドミラーについては保安基準第44条の第2項から第7項のなかで、形状や取り付け位置などが細かく決められています。

一方でルームミラーは設置有無までは問われないため、なくても車検にも通ってしまうのです。

 例えば後部に箱型の荷室空間を持つパネルトラックなど、そもそもルームミラーでの後方確認が物理的にできないクルマもありますが、これも法令上は特に問題がありません。

 このため、荷物によってルームミラーで後方が確認できない場合でも、法律上は交通違反にはなりません。

 とはいえ、後方が見えないことは安全面から見ると危険性が高いといえます。過去に自分のクルマで引っ越しを行ったAさんは以下のように話しています。

「自分で引越しを行った際、荷物を積みすぎて後ろが見えず、バックをして道路に出たところで追突事故を起こしてしまいました。

 その際、積載していた家具や家電製品の一部は破損して使えなくなり、引っ越しどころではなくなりました」

 ルームミラーによる後方確認ができなることは、あくまでも違反にならないというだけで、死角ができることに変わりはないため、特にバックする時などはほかの人にクルマの外に立って誘導してもらうなど、いつも以上に安全確認をおこなうなどの工夫が大切といえます。

■他にも気をつけたい! 荷物を運ぶ時の注意点とは

 このほか、クルマで荷物を運ぶ際にはいくつか気をつけることがあります。

 例えば、荷物をたくさん載せる際の「積載量」です。

荷物満載のときは何に気をつける?(画像はイメージ)荷物満載のときは何に気をつける?(画像はイメージ)

 トラックやワンボックスなど貨物車には最大積載量として、積載できる荷物の重さが決められています。

 引越しでは大型家具や家電など重量のあるものを運ぶことが想定されますが、レンタカーなどでも利用しやすい軽トラックの最大積載量は350kgです。

 また、普段使っている乗用車を利用する人もいるかもしれませんが、たとえばトヨタでは乗用車には最大積載量の概念がないとし、「乗車定員×55kg+乗車定員分の手荷物程度の重量(乗車定員×10kg)」が目安になるとし、これ以上の積載は安全上控えて欲しいと説明しています。

 つまり、乗車定員が5人のクルマであれば、ドライバーを含めた搭乗者全員の体重や手荷物の重さを含めて、325kgが上限となります。

 このため、重さのあるものやたくさんのものを運ぶ時には、クルマに載せた時の重量も意識しておくことが大切です。

※ ※ ※

 引越しなど、たくさんの荷物をクルマに積み込んで出かける際、積載する量や載せ方などに注意が必要です。

 荷物の載せすぎは、事故のリスクが高まり、周囲に迷惑をかける可能性もあるため、無理のない範囲で積載することが大切です。

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