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カギの開閉だけじゃない!? 車の「スマートキー」でできる「めちゃ便利」な機能とは

くるまのニュース / 2023年6月30日 20時10分

スマートキーには、カギ以外にも様々な機能が付与されている場合があります。隠れたスマート機能を紹介します。

■「スマートキー」はメーカーによってさまざまな呼び名も

 クルマのドアを開閉するためには、昔ながらの「鍵(カギ)」で開閉するモデルもありますが、最近ではほとんどのクルマにスマートキーが装備されています。
 
 すっかりポピュラーな存在となったスマートキーですが、単にドアを開閉する機能以外にも、実は様々な機能が付与されているのです。

 スマートキーは、ポケットなどに入れたままドアノブのボタンもしくはドアノブに触れるだけで、ドアのロック(施錠)・アンロック(解錠)することができる便利なキーです。

 キー自身から発する微弱な電波をクルマの各部に備えた専用のアンテナで受信し、認証を行うことでドアのロック・アンロックをすることができます。

 溝が彫られたメカニカルキー(カギ)をカギ穴に差し込んだり、リモコンキーのように取り出してボタンを押す手間を省けます。

 同様に、エンジンをかける際にカギを差して回す必要もありません。

 ちなみにスマートキーは、自動車メーカーごとにそれぞれ固有の名称がつけられています。

 例えばトヨタは「スマートエントリー&スタートシステム」、日産は「インテリジェントキーシステム」といった具合です。

 機能も多様で、単にドアのロック・アンロックだけではなく、独自の機能を備えたモデルもあります。

 今回はその機能の一部を紹介します。

 三菱「アウトランダー」では「運転席ドア限定アンロック機能」があります。

 スマートキーやリモコン操作でのドア開閉の際に、運転席のドアのみアンロックする設定ができます。

 他のドアはロックされているので、運転手が乗り込む際に、運転席以外からの不正侵入を防止できるので安心です。

 トヨタ「ノア」などにあるのは「リアゲートロック・アンロック機能」です。

 これは、ラゲッジルームの荷物の出し入れだけする時に、リアゲートのみ解錠・施錠することができる機能です。

 また電動リアゲートが装備されている場合は、雨天時などリアゲートをあらかじめ開けておくこともできるので、荷物をなるべく濡らさないで出し入れすることもでき、便利です。

■面倒で忘れがちな操作を代わりにやってくれる機能も

 マツダ「CX-60」などには「エリア離脱式オートロック機能」が備わります。

 スマートキーを持ったまま、タッチセンサーの作動エリアから出ると自動的にドアロックされる機能です。

 荷物を持っていてドアロックができない場合や、ドアロック忘れがなくなる便利機能です。

ほかにもレクサスの高級SUV「LX600」のスマートキーには盗難防止対策の「指紋認証」機能も備わりますほかにもレクサスの高級SUV「LX600」のスマートキーには盗難防止対策の「指紋認証」機能も備わります

 スズキ「ソリオ」などでは「タイマーロック機能」もあります。

 スマートキーのボタンでアンロックした後に、約30秒以内にドアを開けなかった場合は自動的にドアロックされる機能です。

 誤ってアンロックしてしまった際の盗難防止として安心な機能です。

 ミニバンで便利な「スライドドア開閉機能」は、トヨタ「ノア」など多くのモデルのスマートキーに用意されています。

 スマートキーのスライドドアボタンを押すことで、スライドドアの開閉を遠隔で操作できます。

 例えば、自分より前を歩く同乗者のために先にドアを開けてあげる場合や、同乗者がスライドドアの閉め方を知らなかった場合など、リモコンでスライドドアを開閉することができると便利です。

 ホンダ「ヴェゼル」などが備える「パワーウインドウの開閉機能」も便利です。

 スマートキーのロックボタンを長押しすると、開いている窓は閉まり、アンロックボタンを長押しすると窓が開きます。

 例えばクルマから降りた際に、同乗者が閉め忘れた窓を閉めたい場合や、夏場の暑い車内に乗り込む前にも有効な機能といえます。

 ホンダ「ZR-V」などに備わるのが「メモリーシート機能」です。

 スマートキーでアンロックして、パワーモードをアクセサリーモードにすると、キーごとに記憶されたシート位置に自動調整されます。

 複数名で利用しているクルマの場合、自分のシートポジションにわざわざ毎回合わせる必要がなくなる便利機能です。

■スマホがカギ代わりに!? 新たな仕組み「デジタルキー」も登場

 ここまでも数多くの仕組みを紹介してきましたが、スマートキーにはこのほかにもまだまだ便利な機能があります。

スマートキーは非常に便利なカギですが、近年問題になってる「リレーアタック」という窃盗被害には注意が必要です[画像はイメージ]スマートキーは非常に便利なカギですが、近年問題になってる「リレーアタック」という窃盗被害には注意が必要です[画像はイメージ]

 狭い駐車場などで役立つ機能として、日産「アリア」などが備える「プロパイロット リモートパーキング機能」が有効です。

 車外から専用スマートキーを使って車両の前進および後退を行い、駐車操作を遠隔操作することができるというもので、狭い駐車場でドアが開けられない場所で駐車する際に便利です。

 またトヨタ「ノア」などの「節電モード機能」は、近年問題となっている盗難対策に対応するもので、リモコンキーのロックボタンを押しながら、アンロックのボタンを2回押すことで、リモコンキーの電波の受信を停止し、電池の消耗を減らすことができます。

 特に「リレーアタック」(スマートキーが放つ微弱な電波を悪用し、違法に解錠して自動車を盗難する犯罪)対策として、使っていない際に節電モードにしておくと、余計な電波を停止できるので安心です。

 長期間クルマを利用しない場合や、使っていないサブキーなども、節電モードにしておくと良いでしょう。

 ただしそもそもスマートキーの電池が切れてしまうと、ドアの開閉やエンジンの始動すらできなくなるので、十分に注意する必要があります。

 あらかじめ電池切れの警告表示が出るモデルもありますが、見逃してしまうケースもあるでしょう。

 もし電池が切れてしまった場合は、スマートキーの中にあるメカニカルキーを取り出して、ドアのカギ穴に差し込みドアを解錠することができます。

 スタート・ストップスイッチ付近にスマートキーを近づけて認証を行うことで、エンジンやシステムの起動をすることができるようになっているのが一般的です。

 モデルによっては、メカニカルキーの取り出し方法にコツがあったり、ドアのカギ穴が助手席側にしかなかったり、カギ穴にカバーがかぶせてあってわかりにくい場合もあるので、万が一に備え事前に対応方法を確認しておく必要があります。

※ ※ ※

 最近ではトヨタやレクサス、ホンダの一部車種で、スマホの専用アプリを介してスマートキーの機能を動作させる「デジタルキー」も増えてきました。

 ネットとつながっていることが前提ですが、解錠・施錠やエンジンのON・OFFが可能で、シェアキーとして使うこともできます。

 今後スマートキーが廃れ、デジタルキーに変わっていく時代が来るかもしれません。

 ほかにも、駐車場の位置を確認するものや、遠隔でエアコンを効かせたり、ハザードやホーンを鳴らしたりすることもできるアプリもあるので、併せて使うとさらにマイカーを便利に使うことができます。

 こうしたスマートキーの様々な機能については、デフォルトで備わる場合のほか、設定画面から機能するもの、ディーラーで設定しないとならないものまで様々です。

 またデジタルキーのように、新たな料金プランなどに加入する必要があるものもあります。

 メーカーやモデル、グレードによっても使える機能が異なることがあるので、スマートキーの機能は取扱説明書などで必ず確認しておきましょう。

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