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えっ、EVもバッテリーが上がるって本当!? 即座に走行不能になる? 「ついうっかり」が招くトラブルとは

くるまのニュース / 2023年7月3日 20時10分

クルマで起こりがちなトラブルのひとつに「バッテリー上がり」がありますが、EVのバッテリーも上がってしまうのでしょうか。

■大容量バッテリーを搭載するEVもバッテリー上がる?

 クルマで多いトラブルが「バッテリー上がり」です。この状態になるとエンジンが始動せず、困ったことがある人も多いのではないでしょうか。
 
 一方、最近増えているEV(電気自動車)には大型のバッテリーが搭載されており、そのためバッテリー上がりとは無縁のように思えます。
 
 EVのバッテリー上がりは本当にないのでしょうか。

 2021年4月16日に国土交通省が公開した資料「JAFロードサービスからみた電動車の対応について」(JAFが国土交通省に提出した資料)によると、2020年は全体で年間200万件の救援要請があり、EVでの救援要請はそのうち5804件あったとのこと。

 この5804件のなかで、「バッテリーの過放電」、いわゆるバッテリー上がりは1329件あり、EVのロードサービスの件数では2番目に多い救援要請となっています。

 このように、EVのバッテリー上がりは意外と多く起こっているのです。

 では、なぜ大きなバッテリーを積んでいるはずのEVで、バッテリー上がりが起こるのでしょうか。

 実は、EVに搭載されているバッテリーは走るために使う「駆動用バッテリー」と、電装機器などを動かし、システムのバックアップ電源の役割も持つ「補機用バッテリー」のふたつがあります。

 駆動用バッテリーは走るために必要なバッテリーですから、確かにEVバッテリー容量は大きいのですが、補機用バッテリーは一般的なガソリン車に搭載されているものと変わりません。

 そのため、ヘッドライトやルームランプの消し忘れなどで、補機用バッテリーが上がることがあり、この補機用バッテリーはクルマを起動させる役割を持っているため、バッテリーが上がってしまうと走行することができなくなるのです。

 このように補機用バッテリーも上がってしまうのですが、さらに、EVの補機用バッテリーの電気は走行中に駆動用バッテリーから充電されるため、乗らない時間が長いと放電してしまうことから注意が必要です。

 さらに、前出の「JAFロードサービスからみた電動車の対応について」によると、EVが走行するために使う駆動用バッテリーの電池切れも年間573件あり、補機用バッテリー上がりの次に多い件数です。

 しかし、EVのロードサービス件数は年々増加している一方で、駆動用バッテリーの電池切れ件数は少なくなっているといいます。

 この資料では減少している理由については言及されていませんが、EVの理解や充電設備の増加、またバッテリー容量が大きくなっているといった理由が考えられるでしょう。

 今後、さらにEVに関する技術開発が進んだり、設備が充実したりすれば、電池切れはより少なくなるかもしれません。

※ ※ ※

 EVといえど、ガソリン車と同じで補機用バッテリーが上がってしまうと走行不能になってしまいます。

 ヘッドライトやルームランプの消し忘れなど、「ついうっかり」が大惨事を招く可能性があり、トラブルを避けるためにも、普段から消し忘れに注意しましょう。

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