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うっかりミスで「クルマに傷が…」どの程度なら自分で直せる? 間違ってる人が多い!? 正しい傷の補修方法とは

くるまのニュース / 2023年7月21日 20時10分

クルマを運転していて、狭い道でぶつけてしまったり、小傷をつけてしまうことがあります。そんな傷は、どの程度までなら自分で直せるのでしょうか。

■自分で直せる傷はどの程度?

 新車のときにはピカピカだったクルマのボディでも、乗っているうちに傷がついてしまうことがあります。また、狭い道や駐車場などで擦ってしまい、うっかりボディを傷つけてしまうこともあるでしょう。
 
 そんなクルマの傷は自分で直すか、それともプロに任せるべきなのかは悩ましいところです。
 
 自分で直せる傷はどの程度までなのでしょうか。

「傷を補修する」とはいうものの、その程度はさまざま。傷の状態や程度によって、自分で直せるのか、プロに頼まなければいけないのか判断する必要があります。

 自分で補修できそうな軽微な傷は、線状にできた「線傷」、細かい傷が広範囲に広がった「擦り傷」、猫などが乗ったり洗車時に強く擦るなどでできてしまう「引っ掻き傷」、ゴツンとぶつけたときなどにボディがへこむ「へこみ傷」などです。

 ベッコリへこんだ傷や、パーツが取れてしまうほどの衝撃による大きなダメージの傷、またバンパーが一度へこんで復元した状態などは、自分での修復は難しく、プロに任せたほうが良いでしょう。

「自分で補修できそうな傷」と「プロに頼んだほうが良い傷」の境界線はどんなところで見極められるのでしょうか。補修も手掛けるT整備士に聞いてみました。

「自身でできる補修かどうかの見極めポイントは、塗装面にどれだけ影響しているかによります。

 というのも、現代のクルマは塗装技術の向上によってボディ表面の塗装膜はかなり薄くなっており、ちょっとした接触でも塗装面がえぐれて下地が出てしまいます。もしそのような状態になっている場合は、たとえ擦り傷でも自分ではきれいに仕上げにくいと思われます」

「また一度へこんで復元したバンパーなどは、見た目は傷が浅そうに見えますが、これはバンパーの構造上一度は復元するようにできているから。二度目の衝撃は吸収せず、ほとんど復元もしません。

一度へこんで復元すると塗装面に筋が入り、塗装面にひび割れが起きた状態になります。

 見た目だけをきれいにしておけば良いのであれば、傷を目立たなくすることはできるのです、衝撃吸収という安全面から考えると、傷の補修だけで良いのかは自己責任で判断せざるを得ない部分です」(T整備士)

 T整備士によると、塗装面が大きく損傷しておらず、へこみなどもほとんどない傷であれば、目立たなくすることは可能です。

 ただし、バンパーの例からもわかるように、自分で補修できる傷は本当に軽微なものしかなく、安全性を考えてプロに任せたほうが良いものもあるというわけです。

■多くの人が間違っている「タッチアップ」と「コンパウンド」の使い方

 うっかりミスでクルマを傷つけてしまったとき、できだけ早く、しかも安く直したいと思うのは当然です。そこで思いつくのが、手軽にポイント塗装ができる「タッチアップ」と塗装面を研磨剤で磨く「コンパウンド」です。

 しかし、タッチアップとコンパウンドは手軽そうに見えるものの、自分でやってみるとプロのようにキレイ仕上がらない場合がほとんど。逆に悪目立ちしてしまうこともありますが、これは製品が良くないのか、それとも使い手側の問題でしょうか。

意外と難しいタッチアップでの補修意外と難しいタッチアップでの補修

「はっきりいえば、多くの人が上手に使いこなせていません。

 まずタッチアップですが、乾くと予想よりもはるかに薄く仕上がるのですが、慣れていない人が塗ると、傷の深さに対して塗料の盛りかたが足りないのです」(T整備士)

 正しくタッチアップの仕方は、塗料のはみ出しを最小限にしつつ、傷の深さが埋まるまで塗料を重ね塗りします。それではじめて傷によってできた塗装面の溝がある程度目立たなくなります。

 多くの人が一度で傷が消えると思い込みがちですが、実は何度も手間がかかる作業だといいます。

 また、タッチアップ以上に簡単そうに見えて、実は難しいのがコンパウンドの使用です。

 市販のコンパウンドは、目の細かさによって「粗め・中間・細かめ」などがあり、まずは粗めのコンパウンドで表面を削ろうとする人が多いのですが、これは本来やる必要のない塗装面にまで新しい傷をつけてしまい、余計に傷を広げてしまうことになるのです。

 T整備士いわく、コンパウンドは細かいものから傷が目立たなくなるのか試しつつ、少しずつ粗めにしていくのが正しい使い方で、粗い目のコンパウンドから使うのは、まったくの間違いなのだそうです。

「市販品では、細かい目のコンパウンドに『仕上げ用』と記載されているので勘違いしがちなのですが、実際は目の細かいほうから使用していくことで傷の深さや程度を見極める必要があります」(T整備士)

※ ※ ※

 下地が見えるほど傷が深すぎたり、塗装面にヒビが入ったり割れた線が入ってしまった場合や、へこみが目立つ場合はやはりプロに補修をお願いすべきです。

 走行中にできた軽微な傷であれば、ヘタにタッチアップやコンパウンドを使うより、コーティング剤などでカバーするほうが目立たなくなることも多く、こちらもプロに相談してみると良いでしょう。

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