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日産「シルビアミニバン」あった!? スライドドア装備で230馬力! 四駆&爆速SRターボ搭載の「リバティ」とは

くるまのニュース / 2023年7月8日 18時10分

ファミリー向けのミニバンの中には、極めてスポーティなエンジンを搭載するモデルが存在します。「プレーリーリバティ ハイウェイスターGT4」もそんな異色のモデルのひとつです。当時のシルビアターボと同じエンジンを搭載するスポーティミニバンを紹介します。

■高性能な2リッター「SR20DET」ターボエンジンを載せた異色のミニバン

 日産のミニバンといえば、「エルグランド」や「セレナ」などがラインナップされますが、そうした3列シートミニバンの元祖といえるのが、1982年に登場した「プレーリー」でした。
 
 なかでも、3代目プレーリー(プレーリーリバティ)には、当時のスペシャリティクーペ「シルビア」にも搭載された、高性能な2リッターターボエンジンを搭載したスポーティモデルが設定され、強い存在感を放っていました。

 1998年11月に登場した3代目プレーリーリバティは、運転しやすく使い勝手の良いコンパクトボディと、快適なキャビンを兼ね備えた5ナンバーボディを特徴とする3列シートミニバンです。

 ボディサイズは全長4545mm×全幅1695mm×全高1630mm。後席には両側スライドドアを装備するほか、バックドアにはガラスハッチが備わり、荷室へのアクセス性を高めています。

 高い衝突安全性を持つ車体に加え、運転席・助手席SRSエアバッグを標準装備し、さらにサイドエアバッグ、追突時の首への負担を軽減させる運転席・助手席アクティブヘッドレストを設定するなど、安全性も大きく向上させました。

 通常モデルには、2リッター直列4気筒「SR20DE」型DOHC 自然吸気エンジンを搭載し、2WDモデルには従来モデルに対し約20%の燃費向上を図る無段変速機「HYPER CVT」を組み合わせています(4WDは4速AT)。

 当時放映されたTVCMのキャッチコピーは「パパ・ママ・リバティ」で、ファミリーのクルマであることを強く訴求していました。

 そんな通常モデルに加え、プレーリーリバティでは、エアロパーツや精悍なメッシュグリルなどでカスタマイズしたちょっとヤンチャなグレード「ハイウェイスター」も設定し、幅広いニーズに応えています。

 そしてデビューから約1年後の1999年10月、ハイウェイスターに2リッター直列4気筒「SR20DET」ターボエンジンを搭載し、4WDと組み合わせた「ハイウェイスターGT4」が追加されました。

 SR20DET型エンジンは、当時の2ドアクーペ「シルビア」(S15型)のスポーティグレード「spec-R」に搭載されていた高性能なターボエンジン仕様と同型。

 最高出力230ps、最大トルク28.0kgmを発揮する、ファミリカーとしては異色の高性能モデルでした。なおトランスミッションは、4速ATのみの設定です。

 ハイウェイスターGT4では、タイヤサイズを205/60R15に拡大したほか、本革巻3本スポークスポーツステアリングや、フロントコンビランプのアンバー色化など、細部の変更も加えられ、よりスポーティな印象を強めています。

 当時の販売価格は269万円(消費税抜き)。ハイウェイスター(4WD)に対し、20万円高の設定でした。

※ ※ ※

 プレーリー(PRAIRIE)のネーミングは、英語で「大草原」を指し、このクルマの持つ広がりや無限の可能性を象徴するとして命名されました。

 またサブネームのリバティ((LIBERTY))は英語で自由、気ままという意味。日産では、家族や仲間とともに、自由気ままに行動できるクルマとしてネーミングしたと説明します。

 なお2001年5月のマイナーチェンジでプレーリーの名が外れ「リバティ」に車名を変更。同時にハイウェイスターGT4は、ひっそりと廃止されています。

 わずか1年半ほどの短いラインナップ設定でした。

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