トヨタ新型「ヴェルファイア」まさかの“プレミア志向”に大変革! 新型「アルファード」と迷うユーザー増加中!? 販売店での反響は
くるまのニュース / 2023年7月9日 11時10分
トヨタの高級ミニバン「ヴェルファイア」がおよそ8年ぶりにフルモデルチェンジしましたが、販売店ではどんな反響があるのでしょうか。
■デビュー間もない新型「ヴェルファイア」に販売店の反響は?
2023年6月21日、トヨタは高級ミニバン「ヴェルファイア」を、兄弟車「アルファード」とともにおよそ8年ぶりのフルモデルチェンジを実施しました。
待望の新型登場に対し、販売店ではどんな反響があるのでしょうか。
ヴェルファイアは、2008年の2代目「アルファード」登場と同時に兄弟車として誕生しました。
もともとアルファードは、トヨペット店で「アルファードG」、ビスタ店(のちのネッツ店)で「アルファードV」として、それぞれエンブレムやグリルの細部などに差異を設け販売されていました。
しかし2代目アルファードが登場したタイミングで、アルファードVがヴェルファイアとして独立。独自の精悍な外観デザインなどで、大きく差別化を図っています。
歴代ヴェルファイアは、その個性の強さから、兄弟車のアルファードを超える販売シェアを獲得していました。
しかし2017年12月に実施された先代モデルのマイナーチェンジ以降はその割合が逆転。
両モデル共にトヨタの全販売店での取り扱いが始まったうえ、ヴェルファイアのグレード整理が行われたこともあって、モデル末期にはアルファードに人気が集中した状況でした。
今回登場した3代目の新型ヴェルファイアでは、改めてアルファードとのキャラクターの違いを強化し、より個性を打ち出したモデルへと進化しています。
デビュー当初、新型アルファードが用意するグレードは「Z」と「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」の2種類です。
これに対し新型ヴェルファイアは「Z Premier(プレミア)」と「Executive Lounge」で、2グレードの体制は変わらないものの、異なるグレード構成となっています。
新型ヴェルファイアのエクステリアには、黒色の漆黒メッキを基調とした金属加飾が施され、アグレッシブでありつつモダンで上質なデザインに仕上がっています。
対する新型アルファードでは、力強さと高級感が強調されたデザインとなっており、フロントのグリルだけ比べても好みが大きく分かれるデザインといえるかもしれません。
インテリアでは、アルファード Zの座席シートでは合革が用いられているのに対し、Zプレミアグレードでは本革が用いられるなど、“プレミア”(最高)グレードとして、高級化が図られているといえるでしょう。
また走行面では、専用のサスペンションチューニングやボディ補強を施したことで、走り出しから車両がしっかり動く応答性の良さを実現。
さらにパワートレインには、新型アルファードには設定がない高性能な2.4リッター直列4気筒ターボエンジンが備わったことで、力強い加速を可能としています。
従来の3.5リッターV6エンジンと比べても低速度域のトルクを増大したといい、よりスポーティな走りが楽しめるといえる性能へと進化しています。
そんな新型ヴェルファイアについて、販売店ではどんな反響があるのでしょうか。
■先代に比べ「ヴェルファイア」支持層の割合が増えている!?
都内トヨタ販売店の営業スタッフは以下のように話します。
今回のフルモデルチェンジでは、兄弟モデルそれぞれの個性をより高めています[左が新型「アルファード」、右が新型「ヴェルファイア」]
「連日非常に多くのお客さまから問い合わせをいただいています。
メーカーの発表後に予約を承るカタチを取っていましたが、当店ではすでに初日で売り切れ(編集部注記:販売店が確保していた直近の販売台数枠が終了)となっています。
そもそもの予約台数自体が少なく、その後については未定なので、新しいアナウンスがあればまた状況が変わってくるかもしれません」
別の販売店スタッフは以下のように話します。
「今回登場した2車種を比較すると、新型ヴェルファイアがより高級に進化したことが支持を集めているようで、当初の想定以上にヴェルファイアに対する反響がありました。
とはいえ当店では新型アルファードも含め、通常販売枠で予約台数を超えており、サブスクリプションサービスの『KINTO』枠ならまだ少し余裕があるかなという状況です」
※ ※ ※
今回新たな差別化が図られたことで、販売店では新型ヴェルファイアに関心を寄せたユーザーも多数いたようです。
多くの反響を受け、予約注文も殺到している様子もうかがえることから、登場早々に“入手困難”な状態といえるかもしれません。
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