うわっ…汚い! 車で海沿いドライブ後の「洗車」なぜ必要? 放置すると「サビだらけ」に! 車内外を効果的に掃除するポイントは?
くるまのニュース / 2023年7月17日 17時10分
クルマで海沿いに出かけた後は、塩分や砂で汚れがちです。放っておくとトラブルの原因になるため、洗車や清掃が欠かせません。どのようにして行えばいいのでしょうか。
■クルマで海に出かけたら汚れた! どう手入れする?
梅雨が明けて本格的な夏が来れば、クルマで海沿いをドライブしたり海水浴に行くという人も多いでしょう。しかしその後はメンテナンスが欠かせません。
放っておくとさまざまなトラブルにつながることもあり、できるだけ早く手入れする必要がありますが、どう行えば良いのでしょうか。
海沿いをクルマで走行すると、海風によって塩分の混じった砂などがクルマに付着することにより、ボディに細かい傷がついてしまったり、塩分によって塗装が傷んでしまうなどの恐れがあります。
加えて、クルマのパーツには鉄でできているものも多く、塗装されていない鉄の部分に塩分が付着するとサビやすくなります。
特にマフラーやフレーム(骨格部)、スチール製のホイールなど、車体の底(下回り)で鉄が露出している部分や、ぶつけてしまったり走行中の飛石などで塗装がはげている箇所、キズになっている部分からサビが発生してしまうことがあります。
サビを放置するとやがて穴が空いてしまい、ボロボロと崩れて必要な強度が保てなくなるほか、進行すればほかのパネルにもサビを侵食させることになり、大きなパネルやフレームにまで及ぶと修理には多額の費用がかかることもあります。
また、ボディ表面に海水の塩分が付着したまま放置するとサビ以外にも影響があり、雨が降った後などに水玉状のシミであるイオンデポジットやウォータースポットができる原因となります。
イオンデポジットとは、水分中の塩分やミネラル分が乾いて白く残った状態のため、早めに洗車することで洗い流すことができますが、その状態が悪化したウォータースポットでは塗装が傷ついてクレーターのような状態のため、洗車しても消えません。
塗装面を磨いたり、コーティングを施すなどの作業が必要で、暗色系カラーのクルマでだと目立ってしまう傾向にあります。
こうしたトラブルを予防するため、海沿いを走行した後はできるだけ早く洗車して、クルマに付着した塩分や砂を洗い流すことが大切なのです。
洗車する際は、コイン洗車場にあるスプレー式洗車機を利用するのがおすすめです。
門型の機械にクルマを停め、料金を入れれば自動で洗ってくれる自動洗車機でもボディの汚れを落とすことはできるのですが、水圧が十分でなく、下回りなどではどうしても洗い残しが発生する場合が多いのです。
そのため、手間はかかりますが自身の手で洗車するほうが確実かもしれません。
洗い方としては、ボディの表面に加えて、ドアミラーの付け根やドアの隙間、バンパーとパネルの境目など細かな隙間や、タイヤ、ホイールなどの足回り、下回りにも洗車ガンを当て、塩分や砂など付着した汚れをしっかりと流します。
このとき、最初からスポンジなどでこすると、付着した砂や塩分でボディに傷がつく原因となるため、まずはクルマ全体の大まかな汚れを落としてから、シャンプー洗車やワックスをかけるといいでしょう。
また、スプレー式洗車機は水圧が強いため、マフラー内部に水を入れてしまったり、エンジンの吸気部などに水がかかる可能性があるほか、エンブレムやステッカーなどを剥がす可能性があります。
こうした場所に水がかからないよう、洗車ガンをしっかり持つことが大切です。
■外はきれいだけど、車内はどうする?
海辺で窓を開けて走行した後や海水浴に行った時などは、クルマの外側だけでなく、車内の清掃も丁寧に行うことが大切です。
安全のためにも早めの洗車と清掃が大切
塩分を含んでいるとステアリングやシートがベトベトしてしまい、汚れも付着しやすくなるので、ボディと一緒に車内もきれいにすると良いかもしれません。
最も汚れるのがフロアマットですが、海に行った後は特に砂や塩が入り込んでしまっていることが多いです。
清掃する際は、取り外して軽くはたいてから掃除機をかけて砂などを吸い取り、またフロアマットを外した状態のカーペットの小石や砂なども掃除機で除去してから戻します。
洗車場によってはフロアマットを差し込んで料金を入れると、水と回転ブラシで洗浄してくれる洗浄機を設置している場合がありますが、洗浄後は乾燥させることが必要な点に加え、毛足の長いマットでは巻き込む可能性があるので注意しましょう。
シートの隙間やシートレール、ラゲッジスペースなどの隙間に砂が入り込んでしまっている可能性もあるため、フロアマットを外したタイミングで、こうした部分にも念入りに掃除機をかけましょう。
なお、洗車場に設置してあるコイン式掃除機では、高圧のエアブロー機能を持つものがあり、圧縮空気でフロアマットの砂を吹き飛ばす方法もあります。
ダッシュボードやドアトリムなど、車内のプラスチックやガラス部分などは、車内用のウエットシートや固く絞ったタオルなどで拭き取ります。
特にガラスは潮風で意外と汚れが付着しています。
窓の曇りの原因になることに加え、汚れていれば視界が悪くなり危険なので、絞ったマイクロファイバークロスで濡れ拭き後、乾いたクロスで拭き取ることが効果的です。
シートは掃除機をかける際、背もたれと座面の隙間や縫い目部に砂汚れがたまるため、シートをリクライニングさせたり、指で縫い目を広げて吸い取ることが良いでしょう。
同時にシート専用クリーナーを使ったり、固く絞ったタオルなどで軽く拭き取ればさらにきれいになります。
なお、コイン洗車場の掃除機を利用する際は、ホースが自車や他のクルマに当たらないよう注意しましょう。
※ ※ ※
海のレジャーに出かけた後にクルマをそのままにしておくと、塩分や砂などがボディに固着してシミになったり、サビが発生したりするリスクがあるため、早めに洗車と車内の清掃を行いましょう。
洗車する時は、細かな隙間や足回り、下回りなども念入りに洗い流すことが大切です。
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