なぜ…!? トヨタ・ホンダでは「爆売れ」なのに日産には「小型ミニバン」ない!? 日産ファンから聞こえる「熱望の声」とは
くるまのニュース / 2023年7月24日 19時10分
日産ファンの間から、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」といったコンパクトミニバンの対抗モデルがほとんど存在しない事に対し、嘆く声が多く見られます。ユーザーからの反響の声を集めました。
■なぜ日産には「小型ミニバン」が(ほぼ)存在しないのか!?
新車の販売台数を見ると、コンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」とホンダ「フリード」の2モデルが常に上位へランクインしていることに気付きます。
一方で競合の日産には、何故かこのクラスにど真ん中から対抗できるミニバンがほとんどラインナップされていない状態にあります。この点について、多くの反響が寄せられています。
2023年7月6日、日本自動車販売協会連合会(自販連)が今年上半期の新車販売台数を発表しました。
コンパクトカーやSUVなどが上位を占めるなか、3位に全長4.3m弱のコンパクトミニバンのトヨタ「シエンタ」が入っています。
ライバルのホンダ「フリード」も11位と、デビュー7年が経過したモデルとしては異例のロングセラーとなっているのです。
ともに5ナンバー規格に収まるコンパクトなボディの中に、3列シートレイアウトを実現し、後席両側スライドドアや十分な荷室空間も確保することで、高い実用性を誇っています。
主力グレードが200万円弱から200万円後半に収まる価格帯も、若いファミリー層などにとっては大きな魅力となっているようです。
日産の5ナンバーサイズの主力ミニバンは「セレナ」ですが、これは2022年のフルモデルチェンジで相次いで3ナンバーボディとなったトヨタ「ノア/ヴォクシー」やホンダ「ステップワゴン」とライバル関係にある、ミディアムクラスに属する全長4.7m級ミニバンです。
5ナンバー規格いっぱいに収められた比較的大柄な車体のおかげで、シエンタやフリードよりも室内空間には余裕がありますが、その分価格帯も上昇。
ベースグレード(ガソリン車)で270万円台から、ハイブリッド(e-POWER車)でおよそ320万円台からとなっています。
なおこの他にも日産ではセレナの弟分として、全長4.4m級のコンパクトサイズで全高1.8m級という背高な車体を持ち、1.6リッターガソリンエンジンを搭載する「NV200バネット」もラインナップしています。
NV200バネットは商用バンが主なラインナップですが、乗用ワゴンモデルとして3列シートのミニバン仕様も設定されており、これをシエンタやフリードのライバルとして考えることもできます。
ただしライバルとは異なりハイブリッド仕様の設定がない点や、商用ベースのためシンプルな仕様である点などがやや物足りないところです。
日産でも過去には、コンパクトな3列シートミニバン「ラフェスタ ハイウェイスター」を販売していました。
しかしシエンタやフリードよりも少し大きい全長4.5m級で、価格も230万円台から270万円(最終モデル)と、ライバルやあるいはセレナなどと比較しやや中途半端な位置付けだったためか、2018年に販売を終了し、後継車も登場していません。
こうした状況に対し、SNSなどでは日産のコンパクトミニバンを求める声が多く寄せられています。
「シエンタやフリードの実績を見る限り、出せば売れるのになぜ出さない!?」「セレナよりも小さいクラスのミニバンが欲しい」「3つ目の選択肢があるといいなあ」「NV200バネットでは対抗馬として弱すぎる…」
このように、日産の後継車を求めるコメントは多く見られます。
一方で「ほぼ日本専用車の同クラスに日産が参入するのは、なかなかハードル高いのでは」「海外では売れなさそうだからやらないだろうな」と、グローバル市場での販売割合が高い日産の事情に対し、一定の理解を示す人もいます。
日産のコンパクトミニバンが出るという説はたびたび噂にのぼりますが、2023年7月現在も実現はしていません。
日産の英断を期待したいところです。
※ ※ ※
日産には、セレナやラフェスタシリーズよりもコンパクトな3列シートミニバンもかつて存在していました。
コンパクトハイトワゴン「キューブ」(2代目)のロング版として2003年に登場した「キューブキュービック」は、全長わずか4m弱という超コンパクトなサイズに3列シートレイアウトを実現させたモデルでしたが、2008年にキューブがモデルチェンジした際に、廃止されてしまいました。
そんなキューブキュービックを懐かしむ声も見られます。
「3列目はほとんど使うことはなかったけど実用的で良いクルマでした」「コンパクトなのに(3列目席をたたんでできた)広い荷室空間も魅力」
さすがに3列シート車としてはパッケージングに少し無理があったようですが、いざというときに使える安心感は強みだったといえます。
そもそもベースのキューブ自体も2020年にモデル廃止されており「2列シートのスライドドア車をキューブとして復活して欲しい」と、こちらも後継車を求める声は多いようです。
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