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全長3.5mで「4人が寝られる」!? しかも3列シート! スバルの超狭小ミニバン「ドミンゴ アラジン」が凄かった!

くるまのニュース / 2023年7月18日 18時10分

スバルにはかつて、軽ワンボックスカーの車体に3列シートレイアウトを有した小型車「ドミンゴ」に、ポップアップルーフのテントを備えたキャンパー仕様を設定していました。車中泊ブームを先取りしていた超小型ミニバンについて紹介します。

■「車中泊」ブームに先駆け1990年代に誕生した純正「超小型」キャンパー

 気ままな旅のスタイルとして「車中泊」人気が高まるなか、各キャンピングカーメーカーから様々なモデルが登場し注目されていますが、自動車メーカー製キャンパーはほとんどみられない状況です。
 
 しかしこうしたブームに先駆け、スバルは1990年代にいち早く純正の超小型キャンパーを発売していました。

 2023年7月現在、国内で販売されるスバル車には3列シート車のラインナップがありませんが、過去にはいくつかのモデルが用意されていました。

 なかでも最もコンパクトな3列シートミニバンが、1983年に登場した「ドミンゴ」でした。

 軽ワンボックス「サンバー」(4代目サンバートライ)をベースにした小型車で、全長わずか3.4m級の極小モデルに1リッターもしくは1.2リッターの直列3気筒エンジンを搭載していました。

 スバルが得意とする4WDモデルもいち早く設定し、雪山などのレジャー用途にも活躍しました。

 そして1994年にフルモデルチェンジした2代目も、5代目サンバーディアスをベースに誕生。CVT仕様も設定するなど、確実に進化を遂げています。

 ボディサイズは全長3525mm×全幅1415mm×全高1995mm(4WD)と、依然として圧倒的なコンパクトさを誇っていました。

 注目は、1996年に追加されたキャンピングカー仕様「アラジン キャンパー」です。

 屋根上に上方へ430mmポップアップするテント「リフトアップルーフ」を備えたモデルです。

 就寝スペースは長さ2000mm×幅840mm×高さ500mmを確保し、大人と子どもなら2名が就寝可能なスペースが誕生します。

 キャビン部もシートをフルフラットに倒すことで、同様に親子2名程度のスペースが確保されるので、最大4名が就寝できるのです。

 全長わずか3.5mのクルマとは思えないほどの高効率パッケージングには驚かされます。

 さらにフラットマットやシャワー兼用シンク、折りたたみサイドテーブル、カーテン、サブバッテリー、カセットコンロ、外部電源コネクターなどの本格装備を備えるほか、オプションでサイドテントや冷温蔵庫なども用意していました。

 当時の販売価格は、2WD・5速MT車が197万5000円から。4WDやECVT仕様も設定されていました。

 なおアラジンにはキャンパー仕様以外に、ポップアップルーフのみを備えた簡素版の「アラジン リフトアップルーフ」も設定され、こちらは2WD・5速MT車が149万8000円と、グッとお手頃な価格でした。

※ ※ ※

 ドミンゴは、国内に本格的なミニバンブームが到来するなか、1998年に静かに絶版モデルとなりました。

 その後もスバルは、OEMモデル「トラヴィック」や、自社開発の「エクシーガ」(のちに「エクシーガ クロスオーバー7」)など、3列シートミニバンをラインナップしていましたが、2018年に販売を終えています。

 スバルユーザーのなかでは「スバルブランドのミニバンが欲しい」といった声も上がっているようですが、今のところ復活するといった発表はスバルからされていません。

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