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なぜ? 「車検ステッカー」位置変更のワケ 「運転の邪魔になる?」&「貼っちゃイケない意外な部分は?」 自分で貼る時の注意点とは

くるまのニュース / 2023年8月4日 9時10分

日本の公道を走行する際には車検に適合していなければいけません。その証明として「車検ステッカー」が存在しますが、2023年7月3日から貼付位置が変更されました。どのような理由があるのでしょうか。

■車検ステッカーを自分で貼ってみた…どう?

 2023年7月3日からクルマのフロントガラスに貼られる「車検ステッカー」の位置が変更になりました。
 
 ルール変更に関しては賛否両論ありましたが、実際に自分で車検ステッカーを貼り付けてみると、どのような感じなのでしょうか。

「検査標章(通称:車検ステッカー)」とは、そのクルマの車検期限が記載されてものでフロントガラスに貼ることで「自動車検査証(通称:車検証)」を見ないでも期限を確認出来る代物です。

 表面には車検証の有効期間が満了する年月が記載され、「令和5年7月中」に期間が満了する場合、月を示す「7」と年を示す「5」が記載されます。

 また裏面には「自動車検査証の有効期間の満了する日 5年7月1日」といったように日付が記載されます。

 日本の公道を走るクルマは、国の定める保安基準となる「自動車検査登録制度」を満たしていなければならず、その証明のために貼られます。

 これまでの車検ステッカーは、道路運送車両法施行規則第37条の3において「検査標章は、自動車の前面ガラスの内側に前方から見易いように貼り付けることによつて表示するものとする」と定められていました。

 また「車検業務の実施要領を定めた通達」においては、「車室内後写鏡を有する自動車はその前方の前面ガラスの上部」となっており、もし前面ガラスの上部が着色されてれば「下方にずらした位置」となるルームミラーの裏側に貼り付けられていることがほとんどです。

 さらに最近ではルームミラー裏側のフロントカメラの面積が大きくなっていたことで、助手席側上部に車検ステッカーを貼っているクルマも見かけました。

 そうした中で、2023年7月3日から車検ステッカーの貼付位置を変更することを国土交通省が明らかにしたほか、変更理由については「無車検運行防止対策として、運転者が自動車検査証の有効期間を容易に確認できる状況を作ることで車検の受け忘れ等を未然に防止することを目的として、検査標章を運転者席からも見やすい位置に表示することとしました」と説明しています。

 なお貼付位置について国土交通省は、運転者からもクルマの外側からも車検証の有効期間を確認しやすいよう、貼付位置を「前方かつ運転席から見やすい位置として、前面ガラスの運転席側上部で、車両中心から可能な限り遠い位置」としています。

 これにより右ハンドル仕様の場合では、運転席から見てフロントガラスの右側上部が貼り付けられる場所です。

 例外として運転者の視界を妨げる場合は「妨げない前方かつ運転席から見やすい位置」でも問題ないと言います。

 なお既に車検ステッカーが貼られているクルマに関しては、剥がして位置を変更する必要は無く、次回の車検時からの対応で問題ありません。

 では、実際に車検ステッカーを運転席上部に貼るとどのような感じになるのでしょうか。

■いざ、車検ステッカーを自分で貼ってみた! 「そこは貼っちゃダメ?」 運転時には「邪魔」じゃないの?

 今回、筆者(くるまのニュース編集部)の愛車が7月12日に車検を受けました。

 ディーラーにて車検を行い、車検証と車検ステッカーに関しては後日郵送で送られてくる流れです。

 なお車検証/車検ステッカーが無い状態でも「保安基適合標章(通称:仮車検ステッカー)」を貼っておくことで記載される期間内で有れば公道走行可能となります。

 この仮車検ステッカーには、車検を受けた日から2週間後の日付が記載される他、ナンバープレート情報や車検証の一部内容、そして車検を行った店舗名が記載されています。

 ちなみに今回の仮車検ステッカーは、新たな貼付場所となる運転席の右上側に貼られていました。

 最初はその大きさによる圧迫感が気になりましたが、そのうち慣れてきたこともあり、次第には気にならなくなります。

 そして約1週間後には自宅に車検証と車検ステッカーが郵送されてきます。

 封筒の中身には、車検証と自動車検査証記録事項、車検ステッカー、そして案内状が同封されていました。

 なお2023年1月から車検証は小型化されICタグが貼り付けられています。

車検ステッカーはどこに貼ればいい? 実は避けたほうが良い場所がある! (画像引用:国土交通省)車検ステッカーはどこに貼ればいい? 実は避けたほうが良い場所がある! (画像引用:国土交通省)

 そして車検ステッカーを自分で貼り付けますが、前述の案内状に「貼付位置の変更」の記載があり、具体的には場所や注意点などが記載されています。

 これによれば前述の運転席の右上ということ以外に上部が着色されたフロントガラスや日差し除けとなるドット部分を避けて貼ることも記載されていました。

 筆者の愛車は、フロントガラス上部が青く着色しているためその部分を避けてAピラー側に貼り付けます。

 心情としては出来る限り隅っこに貼り付けたいものですが、着色を避けるには仕方有りません。

 貼り付ける前は威圧感のあった仮車検ステッカーから小さな車検ステッカーに変わるためそこまで変化がないと考えていましたが、実際には着色を避けて貼ることで絶妙に視界に入る形となりました。

 そして運転してみるとやはりチラチラと視界に入るのが気になります。まっすぐ遠くを見る限りは気になりませんが、視線移動する際、特に右側ドアミラーを見る際にはどうしても気になります。

 とは言え、町内を試運転するなど数十分経てば慣れてくるので、結果として「気になるのは最初だけ」と言えます。

※ ※ ※

 今後、既存のクルマでも車検時には新たな車検ステッカーを貼ることになります。場所によっては車検ステッカーを貼ってから納車されることもありますが、自分でやる場合には注意点などをよく確認してから貼るのが良いでしょう。

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